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公開番号
2025127729
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024613
出願日
2024-02-21
発明の名称
ガラス瓶の漆調塗装及び加飾
出願人
有限会社橋本漆芸
代理人
個人
主分類
B05B
13/02 20060101AFI20250826BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】 前処理が簡単で、簡便な塗装、乾燥装置を用いて漆調塗装、加飾したガラス瓶を提供する。
【解決手段】 布にシンナーを含ませてガラス瓶の表面を拭き、ガラス瓶の保持具はマグネット脱着式で、T字型に通じる空気孔があり、ガラス瓶の口をシリコンゴムプラグに差し込み嵌合させ、マグネット部をテーパガイド部の中央部の磁性体に磁力で接合させて装着し、ガラス瓶を吊り下げて回転させながら、2液型ポリウレタン塗料をスプレー塗装し、乾燥用台車の磁性体ロータリーハンガーに、マグネット脱着式に塗装したガラス瓶を吊り下げ、60℃の電熱式乾燥機に入れて1時間乾燥し、ガラス瓶の胴部分にスクリーン印刷で、2液型ポリウレタン塗料で蒔絵の加飾を施し自然乾燥して漆調塗装、加飾したガラス瓶を得る。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
前処理工程、塗装工程、乾燥工程、加飾工程からなるガラス瓶の塗装、加飾において、前処理は布にシンナー又はアルコールを含ませてガラス瓶の表面を拭き、ガラス瓶の保持具は旋回軸、テーパーガイド、マグネット、ジョイントロッド、キャツプホルダー、シリコンゴムプラグからなり、キャツプホルダーの中央部から上のジョイントロッドの中央部を通りジョイントロッドの側面にT字型に通じる空気孔があり、ガラス瓶の口をシリコンゴムプラグに差し込み嵌合させ、マグネット部を非磁性体のテーパーガイド部の中央部の磁性体接合部に磁力で接合させて装着し、ガラス瓶を吊り下げて回転させながら、ポリオール化合物とイソシアネート化合物の2液型ポリウレタン塗料をスプレー塗装し、ジョイントロッドを斜めにしてマグネット部とテーパーガイド部を容易に脱離することができ、マグネット部の下部を付けたまま、乾燥用台車の磁性体のロータリーハンガーにマグネット部の磁力で装着して塗装したガラス瓶を吊り下げるマグネット脱着式ガラス瓶保持具を特徴とするガラス瓶の漆調塗装、加飾用塗装装置。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前処理工程、塗装工程、乾燥工程、加飾工程からなるガラス瓶の塗装、加飾において、乾燥工程で用いる、略立方体の台車は縦に長い4本のフレームと数本の横のフレームと、上下を3室に仕切る2枚の仕切板と、各3室の上部に付けたロータリーハンガーと、下部床のバランスウエイトと、縦に長い4本のフレームの下部に設置した制振キャスターからなり、上記塗装ガラス瓶はマグネット部の下部を付けたまま、乾燥用台車の磁性体のロータリーハンガーにマグネット部の磁力で装着して塗装したガラス瓶を吊り下げて、60℃の電熱式乾燥機に入れて1時間乾燥するマグネット脱着式乾燥用台車を特徴とする請求項1記載のガラス瓶の漆調塗装、加飾用乾燥装置。
【請求項3】
前処理工程、塗装工程、乾燥工程、加飾工程からなるガラス瓶の塗装、加飾において、ガラス瓶の胴部分に円錐プラグでマスキング処理をして又はマスキング処理をしないで、ガラス瓶を保持具に吊り下げて回転させながら、ポリオール化合物とイソシアネート化合物の2液型ポリウレタン塗料をスプレー塗装し、乾燥用台車の磁性体のロータリーハンガーに装着して塗装したガラス瓶を吊り下げて、60℃の電熱式乾燥機で1時間乾燥後、マスキング処理をした場合はマスキング円錐プラグを剥がし、マスキング処理しない場合はそのまま、スクリーン印刷を用いて、2液型ポリウレタン塗料で蒔絵の加飾を施し自然乾燥する請求項1又は請求項2に記載の漆調塗装、加飾したガラス瓶。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、漆調に塗装及び加飾したガラス瓶及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
紀州漆器は和歌山県海南市黒江で室町時代から作られている。近江の生地師らが黒江に移住し紀州の豊富な木材で渋地椀(柿渋に木炭の粉を混ぜたものを下地とした椀)を作り始めたのが起源である。その地名から黒江塗とも呼ばれる。これに加えて根来寺で僧侶達が寺用の膳、椀、盆などの什器を自ら作ったのも紀州漆器の起源の一つと言える。会津塗(福島県)、山中塗・輪島塗(石川県)と共に日本三大漆器と称される。紀州漆器では、下地は漆では無く主に柿渋や膠を用いて上部に漆を塗り仕上げられ、これらは庶民の実用の器として利用された。そして蒔絵による加飾、沈金彫の技術の導入などして発展してきた。
昔からある漆器ですが、近年では合成漆器の商品が多くあります。合成漆器とは原料に木材ではなくプラスチックを使用した漆器です。また漆もウレタンやカシュー塗装のように合成塗料の使用も多くなっている(非特許文献1)。
【0003】
ガラス製品の塗装において、通常はサンドブラスト処理やシランカップリング剤による処理が行われる。ガラス器表面をサンドブラスト処理して微細な凹凸面を形成して不透明な摺ガラスに加工するか、あるいは弗化水素処理によりガラス器表面を荒らして不透明な摺ガラスに加工し、次に当該加工されたガラス器に、朱合漆あるいはアクリル樹脂塗料100部に対して、シランカップリング剤を1~5部混合して得た塗料により、刷毛、筆などを使用して手書きで所望模様を形成するか、シルクスクリーンの型置きによるスクリーン印刷により所望模様を転写形成する漆加飾を施したガラス製品が発明されている(特許文献1)。
ガラス製品に前処理としてサンドブラスト処理又は弗化水素処理を行い、シランカップリング剤を塗料に混合して、ガラス製品への塗料の密着性を高めている。
【0004】
吊かんを軸として回転盤を取付け、その下面へ硬質プラスチック製下向ラッパ状被嵌体を同心的に取付け、その内周面に段部を形成するとともに数条の切込を設け、また天井面へ瓶口嵌合凸部を設けた瓶塗装用保持具が発明されている(特許文献2)。
硬質プラスチック製下向ラッパ状被嵌体へ瓶口を持って行き、天井面の瓶口嵌合凸部に瓶の口を差し込み、瓶を保持して塗装する。この時、装着に時間がかかり、瓶口を密閉するので塗装中に瓶の内部が膨張した場合は外れる恐れがある。
【0005】
また、特許文献3の図1には、電動機(1)、瓶回転装置(2)、L字形軸(3)、瓶キャツプ(4)、瓶保持体(5)、棒(6)、ばね(7)、瓶(8)、センター押え(23)、スプリング(24)を有するスプレーガンによる静電粉体塗装装置が示されている(特許文献3)。
この場合は、瓶キャツプ、ばねで瓶頸部を保持し、瓶保持体の先端は瓶口に入り保持しており、そして瓶底はスプリング付センター押えで支持して、瓶回転装置で瓶を回転させながらスプレーガンで静電粉体塗装する。この場合も、装着に時間がかかり、瓶口を密閉するので塗装中に瓶の内部が膨張した場合は外れる恐れがある。
【0006】
ガラス容器の表面に塗装又は印刷された熱硬化性塗膜を乾燥させる乾燥装置において、横長に形成された多角形状又は円筒形状の乾燥炉本体の中に、長手方向に沿った略多角形状又は略円筒形状の反射ドームを設け、この反射ドーム内の長手方向に沿って遠赤外線ランプを配設し、遠赤外線ランプの照射範囲に被乾燥ガラス容器を支持し、乾燥炉本体の長手方向に沿って移動せしめるコンベアーを配設したガラス容器の塗装・印刷用乾燥装置が発明されている(特許文献4)。
この装置は、ガラス容器は一本ずつ支持して処理するが、広い設置面積が必要で大量生産用乾燥装置である。
【0007】
ガラス容器表面に、熱硬化樹脂インクを印刷して所望デザインの熱硬化樹脂層を形成し、この熱硬化樹脂インクを加熱して熱硬化樹脂層を半硬化状態とし、この半硬化状態となった熱硬化樹脂層の表面に、紫外線で硬化する保護皮膜が予め積重されている箔を転写し、保護皮膜に紫外線を照射して保護皮膜を硬化して、乾燥炉にて熱硬化樹脂層を完全硬化状態とした後、冷却するガラス容器への高強度メタリック加飾方法が発明されている(特許文献5)。
半硬化状態の熱硬化樹脂層へ箔を貼る作業は煩雑で、紫外線硬化にはランプの装置を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平10―194782号公報
公開実用昭49―9848号公報
公開実用昭52―25155号公報
特開2006―176730号公報
特開平11―020299号公報
【非特許文献】
【0009】
紀州漆器協同組合ホームページ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ガラス製品の塗装において、通常はサンドブラスト処理やシランカップリング剤による処理が行われる。
特許文献1では、ガラス器表面をサンドブラスト処理して微細な凹凸面を形成して不透明な摺ガラスに加工するか、あるいは弗化水素処理によりガラス器表面を荒らして不透明な摺ガラスに加工し、次に当該加工されたガラス器に、朱合漆あるいはアクリル樹脂塗料100部に対して、シランカップリング剤を1~5部混合して得た塗料により、刷毛、筆などを使用して手書きで所望模様を形成するか、シルクスクリーンの型置きによるスクリーン印刷により所望模様を転写形成する漆加飾を施したガラス製品が発明されている。
ガラス製品に前処理としてサンドブラスト処理又は弗化水素処理を行い、シランカップリング剤を塗料に混合して、ガラス製品への塗料の密着性を高めている。このような前処理は煩雑な作業であり、簡単な前処理が望まれる。
特許文献2では、吊かんを軸として回転盤を取付け、その下面へ硬質プラスチック製下向ラッパ状被嵌体を同心的に取付け、その内周面に段部を形成するとともに数条の切込を設け、また天井面へ瓶口嵌合凸部を設けた瓶塗装用保持具が発明されている。
硬質プラスチック製下向ラッパ状被嵌体へ瓶口を持って行き、天井面の瓶口嵌合凸部に瓶の口を差し込み、瓶を保持して塗装する。この時、脱着に時間がかかり、瓶口を密閉するので塗装中に瓶の内部が膨張した場合は外れる恐れがある。
また、特許文献3の図1には、電動機(1)、瓶回転装置(2)、L字形軸(3)、瓶キャツプ(4)、瓶保持体(5)、棒(6)、ばね(7)、瓶(8)、センター押え(23)、スプリング(24)を有するスプレーガンによる静電粉体塗装装置が示されている。この場合は、瓶キャツプ、ばねで瓶頸部を保持し、瓶保持体の先端は瓶口に入り保持しており、そして瓶底はスプリング付センター押えで支持して、瓶回転装置で瓶を回転させながらスプレーガンで静電粉体塗装する。この場合も、装着に時間がかかり、瓶口を密閉するので塗装中に瓶の内部が膨張した場合は外れる恐れがある。
特許文献4には、ガラス容器の表面に塗装又は印刷された熱硬化性塗膜を乾燥させる乾燥装置において、横長に形成された多角形状又は円筒形状の乾燥炉本体の中に、長手方向に沿った略多角形状又は略円筒形状の反射ドームを設け、この反射ドーム内の長手方向に沿って遠赤外線ランプを配設し、遠赤外線ランプの照射範囲に被乾燥ガラス容器を支持し、乾燥炉本体の長手方向に沿って移動せしめるコンベアーを配設したガラス容器の塗装・印刷用乾燥装置が発明されている。
ガラス容器は一本ずつ支持して処理するが、広い設置面積が必要で大量生産用乾燥装置である。
特許文献5には、ガラス容器表面に、熱硬化樹脂インクを印刷して所望デザインの熱硬化樹脂層を形成し、この熱硬化樹脂インクを加熱して熱硬化樹脂層を半硬化状態とし、この半硬化状態となった熱硬化樹脂層の表面に、紫外線で硬化する保護皮膜が予め積重されている箔を転写し、保護皮膜に紫外線を照射して保護皮膜を硬化して、乾燥炉にて熱硬化樹脂層を完全硬化状態とした後、冷却するガラス容器への高強度メタリック加飾方法が発明されている。
半硬化状態の熱硬化樹脂層へ箔を貼る作業は煩雑で、紫外線硬化にはランプの装置を必要とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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