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公開番号
2025138404
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-25
出願番号
2024037477
出願日
2024-03-11
発明の名称
コアシェル型負熱膨張材およびその製造方法
出願人
日本化学工業株式会社
代理人
個人
主分類
C01B
25/45 20060101AFI20250917BHJP(無機化学)
要約
【課題】電気的に低抵抗であり熱伝導性に優れつつ、屋外での使用等の酸化反応が進行するような環境での使用でも耐酸化性に優れる負熱膨張材を提供すること。
【解決手段】コアが負熱膨張性を有する無機酸化物を含み、シェルがニッケル合金層を含むコアシェル型負熱膨張材およびコアとなる負熱膨張性を有する無機酸化物に、無電解ニッケルめっき処理を施してシェルにニッケル合金層を形成するコアシェル型負熱膨張材の製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
コアが負熱膨張性を有する無機酸化物を含み、シェルがニッケル合金層を含むコアシェル型負熱膨張材。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記負熱膨張性を有する無機酸化物の25℃以上500℃以下の線膨張係数が-20ppm/K以上-0.05ppm/K以下である請求項1に記載のコアシェル型負熱膨張材。
【請求項3】
前記負熱膨張性を有する無機酸化物が、リン酸タングステン酸ジルコニウムである請求項1または2に記載のコアシェル型負熱膨張材。
【請求項4】
前記ニッケル合金層がニッケル-リン合金層またはニッケル-ホウ素合金層である請求項1または2に記載のコアシェル型負熱膨張材。
【請求項5】
25℃以上200℃以下の線膨張係数が-1ppm/K以下である請求項1または2に記載のコアシェル型負熱膨張材。
【請求項6】
体積抵抗値が1×10
-1
Ω・cm以下である請求項1または2に記載のコアシェル型負熱膨張材。
【請求項7】
平均粒子径が1μm以上50μm以下である請求項1または2に記載のコアシェル型負熱膨張材。
【請求項8】
BET比表面積が6m
2
/g以下である請求項1または2に記載のコアシェル型負熱膨張材。
【請求項9】
コアとなる負熱膨張性を有する無機酸化物に、無電解ニッケルめっき処理を施してシェルとなるニッケル合金層を形成するコアシェル型負熱膨張材の製造方法。
【請求項10】
負熱膨張性を有する無機酸化物が、リン酸タングステン酸ジルコニウムである請求項9に記載のコアシェル型負熱膨張材の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コアに負熱膨張材、シェルにニッケル合金を含むコアシェル型の負熱膨張材およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に、物質は、温度が上昇すると、熱膨張によって長さや体積が増大する性質を有する。このような物質は温度に対して正の熱膨張を示す(以下、「正熱膨張材」ということもある。)。したがって、このような正熱膨張材を用いた部品等は使用環境の温度変化に伴い、長さおよび体積変化が生じ、寸法安定性に低下する結果となる。
一方で、温度が上昇すると、逆に長さや体積が小さくなる性質を有する物質も知られている。このような物質は温度に対して負の熱膨張を示す(以下、「負熱膨張材」ということもある。)。
【0003】
負熱膨張材としては、例えば、β-ユークリプタイト、タングステン酸ジルコニウム(ZrW
2
O
8
)、リン酸タングステン酸ジルコニウム(Zr
2
WO
4
(PO
4
)
2
)、Zn
x
Cd
1-x
(CN)
2
、マンガン窒化物、ビスマス・ニッケル・鉄複合酸化物、銅・バナジウム複合酸化物等が知られている。
【0004】
このような負熱膨張材と正熱膨張材とを併用することで、使用環境下での温度変化による長さおよび体積変化が抑制され、寸法安定性に優れた低熱膨張の材料を製造することができる(例えば、特許文献1から3参照)。
このように有用な特性を持つ負熱膨張材であるが、さらなる改善や特性を付与するための研究が行われている。例えば特許文献4では、負熱膨張材と水が接触すると、負熱膨張材を構成する元素が溶出するといった不具合が生じるため、無機化合物で被覆する等の表面処理を行う技術が開示されている。また、非特許文献1および2では、負熱膨張材に電気的に低抵抗性や熱伝導性に優れる特性を付与するために、銅めっきを施すといった技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-35840号公報
特開2015-10006号公報
国際公開第2017/61403号
特開2020-147486号公報
【非特許文献】
【0006】
Ceramics International Vol.38,p541-545(2012)
Journal of MATERIALS RESEARCH,Vol.14,No.3,p780-789(1999)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記非特許文献のとおり、低抵抗性や優れた熱伝導性を付与する場合の一つの方法として、負熱膨張材に金属めっきを施すことにより前記特性を付与できる。しかしながら例えば、従来技術にある銅めっきの場合、耐酸化性に劣ることから、屋外での使用等、大気に暴露されるような環境で使用した場合、酸化が進行し、大気暴露下での使用後に電気的な抵抗が増加する傾向にあった。そのため電気的な信頼性が必要となる用途ではさらなる改良が求められている。
従って、本発明の目的は、電気的に低抵抗であり熱伝導性に優れつつ、屋外での使用等の酸化反応が進行するような環境での使用でも耐酸化性に優れる負熱膨張材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記課題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、負熱膨張材をニッケルめっきすることによって、優れた耐酸化性を付与することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は、コアが負熱膨張性を有する無機酸化物を含み、シェルがニッケル合金層を含むコアシェル型負熱膨張材を提供するものである。
【0010】
また本発明は、コアとなる負熱膨張性を有する無機酸化物に、無電解ニッケルめっき処理を施してシェルにニッケル合金層を形成するコアシェル型負熱膨張材の製造方法を提供するものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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