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公開番号2025148537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2025119629,2023173122
出願日2025-07-16,2019-09-13
発明の名称ヒト抗IL-33モノクローナル抗体含有医薬用組成物
出願人田辺三菱製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 39/395 20060101AFI20250930BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の目的は、対象への投与に適した、ヒト抗IL-33モノクローナル抗体を含有する医薬用組成物を提供することである。
【解決手段】本発明は、ヒト抗IL-33モノクローナル抗体を有効成分として含有する医薬用組成物であって、塩化ナトリウムを本質的に含有しない、または、30mM未満の塩化ナトリウムを含有する、医薬用組成物を提供する。また、本発明は、前記医薬用組成物の凍結乾燥剤を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ヒト抗IL-33モノクローナル抗体を有効成分として含有する医薬用組成物であって、
前記ヒト抗IL-33モノクローナル抗体の重鎖の相補性決定領域1(H1)、重鎖の相補性決定領域2(H2)、重鎖の相補性決定領域3(H3)、軽鎖の相補性決定領域1(L1)、軽鎖の相補性決定領域2(L2)及び軽鎖の相補性決定領域3(L3)のそれぞれのアミノ酸配列の組み合わせが表1のC1からC5のいずれか1つであって、
前記医薬用組成物が塩化ナトリウムを本質的に含有しない、または30mM未満の塩化ナトリウムを含有する、医薬用組成物。
TIFF
2025148537000015.tif
42
170
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記ヒト抗IL-33モノクローナル抗体の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のそれぞれのアミノ酸配列の組み合わせが表2のV1からV5のいずれか1つである請求項1に記載の医薬用組成物。
TIFF
2025148537000016.tif
42
170
【請求項3】
前記ヒト抗IL-33モノクローナル抗体がA10-1C04、A23-1A05、A25-2C02、A25-3H04またはA26-1F02である請求項1または2に記載の医薬用組成物。
【請求項4】
塩化ナトリウム濃度が10mM以下の請求項1~3のいずれか1項に記載の医薬用組成物。
【請求項5】
塩化ナトリウムを本質的に含有しない請求項1~4のいずれか1項に記載の医薬用組成物。
【請求項6】
pHが4より大きく、8未満に調整された、請求項1~5のいずれか1項に記載の医薬用組成物。
【請求項7】
pHが5以上、7以下に調整された、請求項1~6のいずれか1項に記載の医薬用組成物。
【請求項8】
酢酸塩、ヒスチジンまたはリン酸塩の緩衝剤によりpHが調整された請求項1~7のいずれか1項に記載の医薬用組成物。
【請求項9】
ヒスチジンによりpHが調整された請求項1~8のいずれか1項に記載の医薬用組成物。
【請求項10】
有効成分の濃度が175mg/ml未満である請求項1~9のいずれか1項に記載の医薬用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はヒト抗IL-33モノクローナル抗体(A10-1C04、A23-1A05、A25-2C02、A25-3H04またはA26-1F02)含有医薬用組成物に関し、特に白濁を抑制し、pH等の保存安定性を改善した抗体含有医薬用組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、種々の抗体含有医薬用組成物が開発され実用に供されているが、多くの抗体含有医薬用組成物は静脈注射用医薬用組成物として用いられている。一方、医療現場のニーズにより、抗体含有医薬用組成物を自己注射可能な皮下注射用医薬用組成物として開発する要望が高くなっている。
【0003】
皮下注射用の抗体含有医薬用組成物を設計するにあたっては、1回あたりの抗体投与量が大量となる一方で(100~200mg程度)、皮下注射では一般的に注射液量の制限があることから、投与液中の抗体の高濃度化が必要となる。そこで、凍乾前より少ない容量の水を用いて凍結乾燥医薬用組成物を再溶解することにより高濃度抗体含有医薬用組成物を調製する、いわゆる凍乾濃縮技術を利用した高濃度抗体含有医薬用組成物が使用されることが多い。
【0004】
抗体のサブタイプの1つであり、医薬用に汎用されるIgG抗体は、約150kDaの高分子量の糖蛋白質であり、主に抗体の可変領域の構造(アミノ酸配列や糖鎖構造)が非常に多様であるため、抗体の分子種ごとに異なった物性を示す。
【0005】
抗体は加熱や振動等の物理的な刺激、界面活性剤、酸化還元剤、糖等の化合物との相互作用、あるいは長期に保存することにより凝集や分解、化学反応がおこり変性してしまうことがある。抗体が変性すると、抗原やFcレセプターとの結合性が変化することにより、抗体の機能・効果が減弱したり、凝集した抗体が炎症を惹起するという懸念がある。凝集性等の変性のしやすさは抗体の分子種ごとに異なる。
【0006】
抗体は荷電アミノ酸や極性の高いアミノ酸、糖鎖を含むことから抗体溶液中のイオンと相互作用することにより、イオンの不均衡な分布を生じさせ、抗体溶液のpHを変化(pHドリフト)させることがある(ドナン効果)。抗体溶液のpHの変化は抗体の保存安定性に影響する場合があるが、ドナン効果の強さは抗体の分子種ごとに異なる。
【0007】
高濃度の抗体溶液は、タンパク質の巨大分子としての性質及び分子間相互作用によりそれ自体粘度の高い溶液を形成する傾向にある。抗体溶液の粘度が増加すると、抗体を投与することが困難となる。抗体の濃度を高めることによる抗体溶液の粘度の増加は抗体の分子種ごとに異なる。
【0008】
さらに、抗体溶液を長期に保存する場合、pHの変化や不溶性及び/又は可溶性凝集体の生成を始めとする劣化現象が課題となることがあるが、やはり抗体の分子種ごとに異なる。
【0009】
一般に、抗体含有医薬用組成物には長期保存した後も活性成分の損失が少ない、安定化させた医薬用組成物とするための様々な工夫がなされており、有効成分である抗体と緩衝剤等の種々な添加剤を溶解して医薬用組成物として製造される。しかし、特に高濃度の抗体を含有する医薬用組成物においては、抗体の凝集、白濁、粘度上昇やpHドリフトを防止するための技術はいまだ不十分である。
【0010】
我々はIL-33に結合する複数のヒト抗IL-33モノクローナル抗体を取得した(特許文献1:国際公開第2015/099175)が、これらの抗体を含有し、投与に適した医薬用組成物を開発するニーズが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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