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公開番号2025150517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051425
出願日2024-03-27
発明の名称情報処理装置、及び情報処理方法
出願人NTT株式会社
代理人弁理士法人ITOH,個人,個人,個人
主分類G06F 21/55 20130101AFI20251002BHJP(計算;計数)
要約【課題】ベクトルを分割した状態で、当該ベクトルのノルムを安全に計算する。
【解決手段】ベクトルを分割して得られたk個の分割ベクトルから、前記ベクトルのノルムを計算する情報処理装置において、前記k個の分割ベクトルにおける2つの分割ベクトルのうちの少なくとも一方の分割ベクトルにノイズを加え、当該ノイズが加えられた状態で、前記2つの分割ベクトルの内積を計算することにより、前記ノルムを計算する演算部を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ベクトルを分割して得られたk個の分割ベクトルから、前記ベクトルのノルムを計算する情報処理装置であって、
前記k個の分割ベクトルにおける2つの分割ベクトルのうちの少なくとも一方の分割ベクトルにノイズを加え、当該ノイズが加えられた状態で、前記2つの分割ベクトルの内積を計算することにより、前記ノルムを計算する演算部
を備える情報処理装置。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記演算部は、前記ノイズが加えられた状態での前記内積を、前記k個の分割ベクトルのそれぞれと、前記k個の分割ベクトルのそれぞれとの間で計算し、得られた内積の総和のルートを前記ノルムとして計算する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ノイズのk個の総和は0ベクトルである
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ベクトルを分割して得られたk個の分割ベクトルから、前記ベクトルのノルムを計算する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記k個の分割ベクトルにおける2つの分割ベクトルのうちの少なくとも一方の分割ベクトルにノイズを加え、当該ノイズが加えられた状態で、前記2つの分割ベクトルの内積を計算することにより、前記ノルムを計算するステップ
を備える情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ベクトルのノルムを計算する技術に関連するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
暗号の脅威の一つにサイドチャネル攻撃がある。サイドチャネル攻撃は、ハードウェアを物理的に観測することで、内部の秘匿された情報を得る実装上の攻撃である。ICカードやIoT機器の普及にともない、暗号装置を直接触れることができる場面も増えている。安全に暗号を利用するためには、サイドチャネル攻撃によって重要な情報が盗まれないようにする対策が必要となっている。
【0003】
サイドチャネル攻撃に対して、マスキング実装と呼ばれる対策手法が知られている。マスキング実装としては、非特許文献1に開示されている、SNI(Strong Non-Interference)安全で定義されるものが主流とされている。当該マスキング実装の方式は、秘密情報(ベクトル、多項式等)をk個に分割することで、k-1個の情報を取られても安全であることを保証する方式である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Strong Non-Interference and Type-Directed Higher-Order Masking. In Proceedings of the 2016 ACM SIGSAC Conference on Computer and Communications Security (CCS '16). Association for Computing Machinery, New York, NY, USA, 116-129. https://doi.org/10.1145/2976749.2978427
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、サイドチャネル攻撃に対する基本的な対策として、マスキング実装がある。マスキング実装の計算においては、ベクトルを分割した状態で、当該ベクトルのノルムを計算する必要がある。
【0006】
しかし、従来技術では、ベクトルを分割した状態で、当該ベクトルのノルムを安全に計算する手法が存在しないという課題があった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ベクトルを分割した状態で、当該ベクトルのノルムを安全に計算するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示の技術によれば、ベクトルを分割して得られたk個の分割ベクトルから、前記ベクトルのノルムを計算する情報処理装置であって、
前記k個の分割ベクトルにおける2つの分割ベクトルのうちの少なくとも一方の分割ベクトルにノイズを加え、当該ノイズが加えられた状態で、前記2つの分割ベクトルの内積を計算することにより、前記ノルムを計算する演算部
を備える情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
開示の技術によれば、ベクトルを分割した状態で、当該ベクトルのノルムを安全に計算することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
情報処理装置100の構成図である。
情報処理装置100の処理手順を示す図である。
使用例を説明するための図である。
情報処理装置100のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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