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公開番号
2025150958
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024052134
出願日
2024-03-27
発明の名称
橋梁部材間連結装置および橋梁
出願人
JFEエンジニアリング株式会社
代理人
弁理士法人MTS国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
E01D
21/00 20060101AFI20251002BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】外表面にステンレス鋼が用いられた橋梁部材に対しても異種金属接触腐食を抑制して適用可能な橋梁部材間連結装置を提供する。
【解決手段】2つの橋梁部材間を連結する装置であって、高力ボルト26と、第1連結部位と第2連結部位とを有し、前記第1連結部位を前記2つの橋梁部材のうちの一方に連結し、前記第2連結部位を前記2つの橋梁部材のうちの他方と連結することで、前記2つの橋梁部材同士が連結されるよう用いられる連結部材12と、連結部材12の前記第1連結部位及び前記第2連結部位のうち、いずれか少なくとも一方が取り付けられる、合せ材24Bをステンレス鋼とし母材24Aを炭素鋼とするクラッド鋼24で構成された取付プレート22と、を有し、取付プレート22は、前記2つの橋梁部材のうちの少なくとも一方に対し、前記ステンレス鋼の外表面が前記橋梁部材の外表面に接する形で高力ボルト26により固定されるように構成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
2つの橋梁部材間を連結する橋梁部材間連結装置であって、
高力ボルトと、
第1連結部位と第2連結部位とを有し、前記第1連結部位を前記2つの橋梁部材のうちの一方に連結し、前記第2連結部位を前記2つの橋梁部材のうちの他方と連結することで、前記2つの橋梁部材同士が連結されるよう用いられる連結部材と、
前記連結部材の前記第1連結部位及び前記第2連結部位のうち、いずれか少なくとも一方が取り付けられる、合せ材をステンレス鋼とし母材を炭素鋼とするクラッド鋼で構成された取付プレートと、
を有し、
前記取付プレートは、前記2つの橋梁部材のうちの少なくとも一方に対し、前記ステンレス鋼の外表面が前記橋梁部材の外表面に接する形で前記高力ボルトにより固定されるように構成されることを特徴とする橋梁部材間連結装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記取付プレートは第1取付プレート及び第2取付プレートを有し、
前記第1取付プレートが前記2つの橋梁部材のうちの一方に固定され、前記第2取付プレートが前記2つの橋梁部材のうちの他方に固定され、
前記連結部材は、前記第1取付プレートに前記第1連結部位が取り付けられ、前記第2取付プレートに前記第2連結部位が取り付けられるよう構成することを特徴とする請求項1に記載の橋梁部材間連結装置。
【請求項3】
前記取付プレートは、コバ面にエポキシ樹脂塗膜が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の橋梁部材間連結装置。
【請求項4】
前記取付プレートは、前記橋梁部材の外表面に接する面とは反対側の面に、防錆顔料が60wt%以上含まれた塗膜が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の橋梁部材間連結装置。
【請求項5】
前記防錆顔料は亜鉛であることを特徴とする請求項4に記載の橋梁部材間連結装置。
【請求項6】
2つの橋梁部材間を連結する橋梁部材間連結装置であって、
高力ボルトと、
第1連結部位と第2連結部位とを有し、前記第1連結部位を前記2つの橋梁部材のうちの一方に連結し、前記第2連結部位を前記2つの橋梁部材のうちの他方と連結することで、前記2つの橋梁部材同士が連結されるように用いられる連結部材と、
前記連結部材の前記第1連結部位及び前記第2連結部位のうち、いずれか少なくとも一方が取り付けられる取付プレートと、
前記取付プレートと該取付プレートが取り付けられる前記橋梁部材との間に配置される、合せ材をステンレス鋼とし母材を炭素鋼とするクラッド鋼で構成された補強板と、
を有し、
前記取付プレートは、前記2つの橋梁部材のうちの少なくとも一方の外表面に前記ステンレス鋼の外表面が接するように配置した前記補強板を介して、前記2つの橋梁部材のうちの前記少なくとも一方に前記高力ボルトによって固定されるように構成されることを特徴とする橋梁部材間連結装置。
【請求項7】
前記高力ボルトとしての第1高力ボルト及び第2高力ボルトと、
前記連結部材の前記第1連結部位が取り付けられる、前記取付プレートのうちの第1取付プレートと、
前記連結部材の前記第2連結部位が取り付けられる、前記取付プレートのうちの第2取付プレートと、
前記第1取付プレートと該第1取付プレートが固定される前記2つの橋梁部材のうちの一方との間に配置される、合せ材をステンレス鋼とし母材を炭素鋼とするクラッド鋼で構成された第1補強板と、
前記第2取付プレートと該第2取付プレートが固定される前記2つの橋梁部材のうちの他方との間に配置される、合せ材をステンレス鋼とし母材を炭素鋼とするクラッド鋼で構成された第2補強板と、
を有し、
前記第1取付プレートは、前記2つの橋梁部材のうちの前記一方の外表面に前記第1補強板の前記ステンレス鋼の外表面が接するように配置した前記第1補強板を介して、前記2つの橋梁部材のうちの前記一方に前記第1高力ボルトによって固定されるように構成され、
前記第2取付プレートは、前記2つの橋梁部材のうちの前記他方の外表面に前記第2補強板の前記ステンレス鋼の外表面が接するように配置した前記第2補強板を介して、前記2つの橋梁部材のうちの前記他方に前記第2高力ボルトによって固定されるように構成されることを特徴とする請求項6に記載の橋梁部材間連結装置。
【請求項8】
前記補強板は、コバ面にエポキシ樹脂塗膜が設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の橋梁部材間連結装置。
【請求項9】
前記補強板は、前記橋梁部材の外表面に接する面とは反対側の面に、防錆顔料が60wt%以上含まれた塗膜が設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の橋梁部材間連結装置。
【請求項10】
前記防錆顔料は亜鉛であることを特徴とする請求項9に記載の橋梁部材間連結装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁部材間連結装置および橋梁に関し、詳細には、2つの橋梁部材間を連結してその2つの橋梁部材間の相対的な位置関係を所定の範囲内に制限する橋梁部材間連結装置および該橋梁部材間連結装置が適用されてなる橋梁に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
北陸道手取川橋では、塩害で損傷したPC連続箱桁橋を8径間連続鋼開断面箱桁橋(上部はプレキャストPC床版)に架替える工事が進められている(非特許文献1参照)。手取川橋は、海岸から約50m程度の場所にあり(非特許文献2参照)、厳しい塩害環境下かつ飛砂による摩耗が懸念される環境下にあり、道路橋としては日本で初めて、鋼桁表面に1.5mm厚のステンレス製の被覆を設けたステンレスクラッド鋼が使用された(非特許文献1参照)。
【0003】
架替え後の手取川橋は8径間連続鋼開断面箱桁橋となり、橋の全長約550mが溶接によって一体化した1つの箱桁で構成されるように計画されており、隣り合う桁同士を連結する落橋防止装置は用いられない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
「NEXCO中日本 手取川橋架替えに日本で初めてステンレスクラッド鋼を採用」、道路構造物ジャーナルNET、公開日:2023年12月1日、[2024年1月11日検索]、<https://www.kozobutsu-hozen-journal.net/walks/39565/>、<https://www.kozobutsu-hozen-journal.net/walks/39565/?spage=2>
「北陸道で“100年持つ橋"を架ける一大プロジェクトが進行中!1万人以上が携わる手取川橋の巨大工事に密着」、FNNプライムオンライン、2023年8月16日、[2024年1月11日検索]、<https://www.fnn.jp/articles/-/570612>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
クラッド鋼の合せ材であるステンレス鋼が桁の外表面に位置するようにステンレスクラッド鋼が使用された橋梁(以下、クラッド鋼橋と記すことがある)はその優れた耐食性能に鑑み、他の沿岸地域でも採用が進むと思われる。前述したように、ステンレスクラッド鋼が使用された架替え後の手取川橋は、橋の全長約550mが溶接によって一体化した1つの箱桁で構成されるように計画されており、隣り合う桁同士を連結する落橋防止装置は用いられないが、今後他の沿岸地域でも建設されるであろうクラッド鋼橋が、架替え後の手取川橋のように、橋の全長を一体化した1つの箱桁で構成するように計画できるかどうかは不明であり、ステンレスクラッド鋼が使用される今後のクラッド鋼橋においては、隣り合う橋桁同士や橋桁と橋台を連結する落橋防止装置を用いることが必要となる場合が出現するであろうと本発明者は考察した。
【0006】
また、現状の落橋防止装置の取付プレートや補強板には炭素鋼が用いられており、現状の落橋防止装置をステンレスクラッド鋼が使用されるクラッド鋼橋に用いると、異種金属接触腐食の問題が生じるおそれがあると本発明者は考察した。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、外表面にステンレス鋼が用いられた橋梁部材に対しても異種金属接触腐食を抑制して適用可能な橋梁部材間連結装置および該橋梁部材間連結装置が適用されてなる橋梁を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は前記課題を解決する発明であり、以下のような橋梁部材間連結装置および該橋梁部材間連結装置が適用されてなる橋梁である。
【0009】
即ち、本発明に係る橋梁部材間連結装置の第1の態様は、2つの橋梁部材間を連結する橋梁部材間連結装置であって、高力ボルトと、第1連結部位と第2連結部位とを有し、前記第1連結部位を前記2つの橋梁部材のうちの一方に連結し、前記第2連結部位を前記2つの橋梁部材のうちの他方と連結することで、前記2つの橋梁部材同士が連結されるよう用いられる連結部材と、前記連結部材の前記第1連結部位及び前記第2連結部位のうち、いずれか少なくとも一方が取り付けられる、合せ材をステンレス鋼とし母材を炭素鋼とするクラッド鋼で構成された取付プレートと、を有し、前記取付プレートは、前記2つの橋梁部材のうちの少なくとも一方に対し、前記ステンレス鋼の外表面が前記橋梁部材の外表面に接する形で前記高力ボルトにより固定されるように構成されることを特徴とする橋梁部材間連結装置である。
【0010】
ここで、本願において、橋梁部材とは、橋梁の一部位を構成している部材のことであり、代表的には、当該橋梁の上部構造の一部である橋桁、および当該橋梁の下部構造の一部である橋台や橋脚等である。本願の他の箇所の記載においても同様に解釈するものとする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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