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公開番号2025151594
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024053104
出願日2024-03-28
発明の名称水性粘着剤組成物
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 133/00 20060101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】粘着層の粘着力と、ブラッシング時の粘着力低下を抑制する耐久性とを両立する水性粘着剤組成物を提供すること。
【解決手段】 生地搬送部材の表面に形成された粘着層に生地を貼り付けて搬送する搬送機構と、前記粘着層を加熱する加熱部と、加熱した前記粘着層に前記生地を貼り付ける貼付付部と、前記粘着層に貼り付けた前記生地に対して、インクジェットヘッドを用いてインク組成物を付着させる記録部と、前記粘着層から記録後の前記生地を剥離する剥離部と、前記生地を剥離した前記粘着層を水を含む洗浄液で洗浄する洗浄部と、を備えるインクジェット捺染装置の前記生地搬送部材の前記粘着層を構成する水性粘着剤組成物であって、
(メタ)アクリル系樹脂と水を含み、
33℃に昇温した前記粘着層に生地を貼付けた後に、23℃に降温して前記粘着層から前記生地を剥離するときの粘着力を粘着力A(N/50mm)とし、23℃で前記粘着層に前記生地を貼付けた後に、23℃で前記粘着層から前記生地を剥離するときの粘着力を粘着力B(N/50mm)としたとき、(A-B)/(33℃-23℃)で表される単位温度当たりの粘着力の変化率が、0.050N/℃・50mm以上である、
水性粘着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
生地搬送部材の表面に形成された粘着層に生地を貼り付けて搬送する搬送機構と、前記粘着層を加熱する加熱部と、加熱した前記粘着層に前記生地を貼り付ける貼付付部と、前記粘着層に貼り付けた前記生地に対して、インクジェットヘッドを用いてインク組成物を付着させる記録部と、前記粘着層から記録後の前記生地を剥離する剥離部と、前記生地を剥離した前記粘着層を水を含む洗浄液で洗浄する洗浄部と、を備えるインクジェット捺染装置の前記生地搬送部材の前記粘着層を構成する水性粘着剤組成物であって、
(メタ)アクリル系樹脂とを含み、
33℃に昇温した前記粘着層に生地を貼付けた後に、23℃に降温して前記粘着層から前記生地を剥離するときの粘着力を粘着力A(N/50mm)とし、23℃で前記粘着層に前記生地を貼付けた後に、23℃で前記粘着層から前記生地を剥離するときの粘着力を粘着力B(N/50mm)としたとき、(A-B)/(33℃-23℃)で表される単位温度当たりの粘着力の変化率が、0.050N/℃・50mm以上である、
水性粘着剤組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記粘着力Bが、0.5~2.0N/50mmである、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項3】
23℃における損失弾性率G”23と33℃における損失弾性率G”33との差(G”23-G”33)が、3.0×10
3
~10×10
3
Paである、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル系樹脂が、ホモポリマーのガラス転移温度が40℃以上である(メタ)アクリルモノマーを構成単位として有する第1の(メタ)アクリル系樹脂を含む、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項5】
前記(メタ)アクリル系樹脂が、前記第1の(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移温度Tg1よりも高いガラス転移温度Tg2を有する第2の(メタ)アクリル系樹脂を有する、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項6】
前記第1の(メタ)アクリル系樹脂の含有量は、前記第1の(メタ)アクリル系樹脂と前記第2の(メタ)アクリル系樹脂との合計量に対し、53~82質量%である、
請求項5に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項7】
ロジン系化合物、テルペン系化合物、及び炭化水素樹脂からなる群より選ばれる化合物の合計含有量が、水性粘着剤組成物の合計量に対し、5.0質量%以下である、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項8】
有機溶剤の含有量が、水性粘着剤組成物の合計量に対し、5.0質量%以下である、
請求項1に記載の水性粘着剤組成物。
【請求項9】
インクジェット捺染装置の生地搬送部材の表面に、請求項1~8のいずれか一項に記載の水性粘着剤組成物を付着し、粘着層を形成する工程を有する、
粘着性付与方法。
【請求項10】
生地搬送部材の表面に形成された、請求項1~8いずれか一項に記載の水性粘着剤組成物による粘着層に生地を貼り付けて搬送する搬送機構と、
前記粘着層を加熱する加熱部と、
加熱した前記粘着層に前記生地を貼り付ける貼付部と、
前記粘着層に貼り付けた前記生地に、インクジェットヘッドを用いてインク組成物を付着させる記録部と、
前記粘着層から記録後の前記生地を剥離する剥離部と、
前記生地を剥離した前記粘着層を水を含む洗浄液で洗浄する洗浄部と、を有する、
インクジェット捺染装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性粘着剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、吐出安定性等について種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、表面に感熱型粘着材が設けられ、記録媒体を前記感熱型粘着材に粘着させて保持し、移動操作されることにより前記記録媒体を搬送する無端ベルトと、前記無端ベルトにより搬送された前記記録媒体に画像形成を行う画像形成部と、前記画像形成部よりも前記記録媒体の搬送方向下流側において、前記記録媒体が剥離された前記感熱型粘着材に洗浄液を散布して洗浄する洗浄部と、前記洗浄部に前記洗浄液を供給する供給管と、前記洗浄部に供給される前記洗浄液を加熱する洗浄液加熱部と、を備え、前記洗浄液加熱部は、前記供給管を、前記洗浄部の近傍において加熱する画像記録装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-200120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、感熱型粘着材を加熱して、感熱型粘着材への記録媒体の粘着を良好にすることについて開示されている。しかしながら、加熱により粘着性が向上する粘着層は洗浄に対する耐久性が十分であるとは言えない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の水性粘着剤組成物は、生地搬送部材の表面に形成された粘着層に生地を貼り付けて搬送する搬送機構と、前記粘着層を加熱する加熱部と、加熱した前記粘着層に前記生地を貼り付ける貼付付部と、前記粘着層に貼り付けた前記生地に対して、インクジェットヘッドを用いてインク組成物を付着させる記録部と、前記粘着層から記録後の前記生地を剥離する剥離部と、前記生地を剥離した前記粘着層を水を含む洗浄液で洗浄する洗浄部と、を備えるインクジェット捺染装置の前記生地搬送部材の前記粘着層を構成する水性粘着剤組成物であって、(メタ)アクリル系樹脂と、水と、を含み、33℃に昇温した前記粘着層に生地を貼付けた後に、23℃に降温して前記粘着層から前記生地を剥離するときの粘着力を粘着力A(N/50mm)とし、23℃で前記粘着層に前記生地を貼付けた後に、23℃で前記粘着層から前記生地を剥離するときの粘着力を粘着力B(N/50mm)としたとき、(A-B)/(33℃-23℃)で表される単位温度当たりの粘着力の変化率が、0.050N/℃・50mm以上である。
【0006】
本発明の粘着性付与方法は、インクジェット捺染装置の生地搬送部材の表面に、上記水性粘着剤組成物による粘着層を形成する工程を有する。
【0007】
本発明のインクジェット捺染装置は、生地搬送部材の表面に形成された、上記水性粘着剤組成物による粘着層に生地を貼り付けて搬送する搬送機構と、前記粘着層を加熱する加熱部と、加熱した前記粘着層に前記生地を貼り付ける貼付部と、前記粘着層に貼り付けた前記生地に、インクジェットヘッドを用いてインク組成物を付着させる記録部と、前記粘着層から記録後の前記生地を剥離する剥離部と、前記生地を剥離した前記粘着層を水を含む洗浄液で洗浄する洗浄部と、を有する。
【0008】
本発明のインクジェット捺染装置の生地搬送部材は、表面に、上記水性粘着剤組成物による粘着層を有する。
【0009】
本発明のインクジェット捺染方法は、インクジェット捺染装置の生地搬送部材の表面に形成された、上記水性粘着剤組成物による粘着層に生地を貼り付けて搬送する搬送工程と、前記粘着層を加熱する加熱工程と、加熱した前記粘着層に前記生地を貼り付ける貼付工程と、前記粘着層に貼り付けた前記生地に、インクジェットヘッドを用いてインク組成物を付着させる記録工程と、前記粘着層から記録後の前記生地を剥離する剥離工程と、前記生地を剥離した前記粘着層を水を含む洗浄液で洗浄する洗浄工程と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
インクジェット捺染装置の概略断面図である。
(メタ)アクリル系樹脂の構成を示す表である。
実施例及び比較例を示す表である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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