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公開番号2025152514
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024054425
出願日2024-03-28
発明の名称構造物
出願人JFEエンジニアリング株式会社,大日本塗料株式会社
代理人弁理士法人MTS国際特許事務所,個人,個人
主分類E01D 19/08 20060101AFI20251002BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】水切り板を用いずに伝い水の進行方向を変更する構成を備えた構造物を提供する。
【解決手段】水が流れる傾斜面を有する構造物(鋼桁80)であって、前記傾斜面は、水接触角が所定の接触角である第1領域(撥水領域12、14)と、前記第1領域(撥水領域12、14)に隣接して設けられ、前記第1領域(撥水領域12、14)よりも水接触角が小さい第2領域(親水領域16)と、を有し、前記第2領域(親水領域16)は、その少なくとも一部の領域が、前記第1領域(撥水領域12、14)よりも前記傾斜面の最大傾斜方向の上方側に設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
水が流れる傾斜面を有する構造物であって、前記傾斜面は、
水接触角が所定の接触角である第1領域と、
前記第1領域に隣接して設けられ、前記第1領域よりも水接触角が小さい第2領域と、
を有し、
前記第2領域は、その少なくとも一部の領域が、前記第1領域よりも前記傾斜面の最大傾斜方向の上方側に設けられていることを特徴とする構造物。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記第1領域と前記第2領域との水接触角の差が13度以上であることを特徴とする請求項1に記載の構造物。
【請求項3】
前記第1領域と前記第2領域との境界が延びる方向と、前記傾斜面の最大傾斜方向とのなす角度が、60度以下であることを特徴とする請求項1に記載の構造物。
【請求項4】
前記傾斜面は、前記第1領域と前記第2領域とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の構造物。
【請求項5】
前記傾斜面は、帯状に形成された前記第1領域の両側に隣接して前記第2領域が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の構造物。
【請求項6】
前記傾斜面は、帯状に形成された前記第2領域の両側に隣接して前記第1領域が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の構造物。
【請求項7】
前記第1領域および第2領域のうち少なくとも一方の領域は、前記傾斜面を構成する母材としての鋼材表面に塗布材料が塗布されて形成されていることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の構造物。
【請求項8】
前記塗布材料は、フッ素樹脂系の材料であることを特徴とする請求項7に記載の構造物。
【請求項9】
帯状に形成されている前記第1領域は、前記傾斜面を構成する母材としての鋼材表面にテープが貼付されて形成されていることを特徴とする請求項5記載の構造物。
【請求項10】
帯状に形成されている前記第2領域は、前記傾斜面を構成する母材としての鋼材表面にテープが貼付されて形成されていることを特徴とする請求項6記載の構造物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は構造物に関し、詳細には、水が流れる傾斜面を有する構造物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【0002】
なお、本願において構造物とは、作用に対して抵抗することを意図して人為的に構築されたもののことであり、具体的には橋梁等の土木構造物や建物等の建築構造物等を含むが、それらを構成する個々の部材(例えば、鋼橋を構成する部位である鋼桁)も本願における構造物に含まれるものとする。
【背景技術】
【0003】
鋼橋において、桁端部の腐食は、フランジからの伝い水がその1つの要因と考えられており、桁端部の防食性を向上させるため、下フランジには水切り板を設置することが望ましいとされている(非特許文献1参照)。また、水切り板を溶接構造で取り付ける場合は、下フランジの疲労損傷が懸念されるが、桁端部は応力レベルも低いことから、疲労耐久性の照査を行ったうえ溶接構造で取り付けることが基本とされている(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
「鋼橋構造詳細の手引き(改訂3版)」、令和4年1月発行、一般社団法人 日本橋梁建設協会、8ページ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、溶接構造で取り付けられた水切り板自体が腐食する可能性があり、また、疲労耐久性の照査を行っても、溶接部からの疲労亀裂発生リスクをゼロにすることはできない。水切り板自体が腐食した場合や溶接部からの疲労亀裂が発生した場合には、水切り板が落下するおそれもある。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、水切り板を用いずに伝い水の進行方向を変更する構成を備えた構造物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記課題を解決する発明であり、以下のような構造物である。
【0008】
即ち、本発明に係る構造物の第1の態様は、水が流れる傾斜面を有する構造物であって、前記傾斜面は、水接触角が所定の接触角である第1領域と、前記第1領域に隣接して設けられ、前記第1領域よりも水接触角が小さい第2領域と、を有し、前記第2領域は、その少なくとも一部の領域が、前記第1領域よりも前記傾斜面の最大傾斜方向の上方側に設けられていることを特徴とする構造物である。
【0009】
ここで、本願において、傾斜面とは、水平面に対して傾斜した面のことであり、水平面とのなす角度が0度よりも大きい面のことである。なお、本願における傾斜面には、水平面に対して直交する鉛直面も含まれ、また、水平面とのなす角度が90度よりも大きい傾斜面(当該構造物の傾斜面の外向き(当該構造物の内部から外部へ向かう向き)の法線方向が下方向を向いた面)も含むものとする。
【0010】
また、「前記傾斜面の最大傾斜方向」とは、前記傾斜面と平行な方向のうち、当該方向と水平面とのなす角度が最大になるような方向のことである。本願の他の箇所の同様の記載も同様に解釈するものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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