TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025153144
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055460
出願日2024-03-29
発明の名称OCT画像処理プログラムおよびOCT画像処理装置
出願人株式会社ニデック
代理人個人
主分類A61B 3/10 20060101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】深層画像に発生するアーチファクトの影響をより適切に減少させることが可能なOCT画像処理プログラムおよびOCT画像処理装置を提供する。
【解決手段】制御部は、同一の生体組織について取得されたモーションコントラストデータに基づいて生成される浅層画像と深層画像を取得する。浅層画像は、生体組織の浅層領域(深層領域よりも浅い領域)の画像である。深層画像は、生体組織のうち、浅層領域よりも深い深層領域の画像である。制御部は、浅層画像と深層画像の相関が小さくなるように信号画像を補正するための補正用重みを算出する。制御部は、算出された補正用重みに応じて深層画像を補正する。制御部は、ロバスト推定法によって補正用重みを算出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
OCT装置によって取得された画像を処理するOCT画像処理装置によって実行されるOCT画像処理プログラムであって、
前記OCT装置は、生体組織上の同一位置から異なる時間に取得した複数のOCT信号を処理することでモーションコントラストデータを生成することが可能であり、
前記OCT画像処理プログラムが前記OCT画像処理装置の制御部によって実行されることで、
前記モーションコントラストデータに基づいて生成される、生体組織の浅層領域の画像である浅層画像と、前記浅層領域よりも深い深層領域の画像である深層画像を取得する画像取得ステップと、
前記浅層画像と前記深層画像の相関が小さくなるように前記深層画像を補正するための補正用重みを算出する補正用重み算出ステップと、
前記補正用重みに応じて前記深層画像を補正する画像補正ステップと、
が前記OCT画像処理装置によって実行され、
前記補正用重み算出ステップでは、ロバスト推定法によって前記補正用重みを算出することを特徴とするOCT画像処理プログラム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のOCT画像処理プログラムであって、
前記補正用重み算出ステップでは、前記浅層画像から算出される浅層画像重みを用いたロバスト推定法によって、前記補正用重みを算出することを特徴とするOCT画像処理プログラム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のOCT画像処理プログラムであって、
前記補正用重み算出ステップでは、前記ロバスト推定法として、重み付き回帰分析によって前記補正用重みを算出することを特徴とするOCT画像処理プログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のOCT画像処理プログラムであって、
前記補正用重み算出ステップでは、mを前記浅層画像重み、xを前記浅層画像の輝度、yを前記深層画像の輝度とした場合に、前記補正用重みwが(式1)によって算出されることを特徴とするOCT画像処理プログラム。
TIFF
2025153144000004.tif
24
154
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のOCT画像処理プログラムであって、
前記補正用重み算出ステップでは、前記補正用重みの算出処理が局所領域毎に行われ、
前記画像補正ステップでは、前記局所領域毎に算出された前記補正用重みに応じて、前記深層画像が前記局所領域毎に補正されることを特徴とするOCT画像処理プログラム。
【請求項6】
OCT装置によって取得された画像を処理するOCT画像処理装置であって、
前記OCT装置は、生体組織上の同一位置から異なる時間に取得した複数のOCT信号を処理することでモーションコントラストデータを生成することが可能であり、
前記OCT画像処理装置の制御部は、
前記モーションコントラストデータに基づいて生成される、生体組織の浅層領域の画像である浅層画像と、前記浅層領域よりも深い深層領域の画像である深層画像を取得する画像取得ステップと、
前記浅層画像と前記深層画像の相関が小さくなるように前記深層画像を補正するための補正用重みを算出する補正用重み算出ステップと、
前記補正用重みに応じて前記深層画像を補正する画像補正ステップと、
を実行し、
前記補正用重み算出ステップでは、ロバスト推定法によって前記補正用重みを算出することを特徴とするOCT画像処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)の原理に基づいて取得された生体組織のOCT画像の処理に使用されるOCT画像処理プログラムおよびOCT画像処理装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、OCTの原理に基づいて、生体組織(例えば、被検眼の眼底等)のモーションコントラストデータを取得する技術が提案されている。モーションコントラストデータは、生体組織上の同一位置から異なる時間に取得された複数のOCT信号を処理することで得られるデータである。モーションコントラストデータには、生体組織の動き(例えば、生体組織における血管内の血流の動き等)の情報が表れる。なお、生体組織における血管の位置を示すデータ(アンジオグラフィーデータ)等は、モーションコントラストデータの一例である。
【0003】
モーションコントラストデータを処理することで、生体組織のうち、深さが異なる複数の領域の各々の画像を取得することも可能である。ここで、同一の生体組織について取得されたモーションコントラストデータに基づいて、第1の深さ領域(浅層領域)の画像(浅層画像)と、第1の深さ領域よりも深い第2の深さ領域(深層領域)の画像(深層画像)を取得する場合を想定する。この場合、浅層領域の組織における動き(例えば血流等)に由来する信号が、アーチファクト(以下、「プロジェクションアーチファクト」と言う)として深層画像にも現れてしまう。
【0004】
特許文献1に記載の眼科画像処理装置は、浅層画像と深層画像の間の相関を小さくする重みを設定し、設定した重みに応じて深層画像を補正する。浅層領域の血管と深層領域の血管は異なるため、理想的には、浅層画像と深層画像の相関は小さくなると考えられる。しかし、プロジェクションアーチファクトの影響が大きくなる程、浅層画像と深層画像の相関が大きくなる。そこで、特許文献1では、浅層画像と深層画像の相関が小さくなるように浅層画像を補正することで、プロジェクションアーチファクトの影響の低減を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-150405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術では、浅層画像と深層画像の間の相関を小さくする重みを、深層画像を補正するための重みとして設定している。この場合、浅層画像および深層画像の少なくとも一方の画像情報の中に大量に存在する外れ値の影響で、適切な重みが設定されない場合があった。その結果、プロジェクションアーチファクトの影響が適切に低減できない場合があった。
【0007】
本開示の典型的な目的は、深層画像に発生するアーチファクトの影響をより適切に減少させることが可能なOCT画像処理プログラムおよびOCT画像処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示における典型的な実施形態が提供するOCT画像処理プログラムは、OCT装置によって取得された画像を処理するOCT画像処理装置によって実行されるOCT画像処理プログラムであって、前記OCT装置は、生体組織上の同一位置から異なる時間に取得した複数のOCT信号を処理することでモーションコントラストデータを生成することが可能であり、前記OCT画像処理プログラムが前記OCT画像処理装置の制御部によって実行されることで、前記モーションコントラストデータに基づいて生成される、生体組織の浅層領域の画像である浅層画像と、前記浅層領域よりも深い深層領域の画像である深層画像を取得する画像取得ステップと、前記浅層画像と前記深層画像の相関が小さくなるように前記深層画像を補正するための補正用重みを算出する補正用重み算出ステップと、前記補正用重みに応じて前記深層画像を補正する画像補正ステップと、が前記OCT画像処理装置によって実行され、前記補正用重み算出ステップでは、ロバスト推定法によって前記補正用重みを算出する。
【0009】
本開示における典型的な実施形態が提供するOCT画像処理装置は、OCT装置によって取得された画像を処理するOCT画像処理装置であって、前記OCT装置は、生体組織上の同一位置から異なる時間に取得した複数のOCT信号を処理することでモーションコントラストデータを生成することが可能であり、前記OCT画像処理装置の制御部は、前記モーションコントラストデータに基づいて生成される、生体組織の浅層領域の画像である浅層画像と、前記浅層領域よりも深い深層領域の画像である深層画像を取得する画像取得ステップと、前記浅層画像と前記深層画像の相関が小さくなるように前記深層画像を補正するための補正用重みを算出する補正用重み算出ステップと、前記補正用重みに応じて前記深層画像を補正する画像補正ステップと、を実行し、前記補正用重み算出ステップでは、ロバスト推定法によって前記補正用重みを算出する。
【0010】
本開示に係るOCT画像処理プログラムおよびOCT画像処理装置によると、深層画像に発生するアーチファクトの影響がより適切に減少し易くなる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社ニデック
眼科装置
4日前
株式会社ニデック
非接触眼圧測定装置
4日前
株式会社ニデック
眼検査システムおよび眼検査プログラム
4日前
株式会社ニデック
眼科画像処理プログラムおよび眼科画像処理装置
4日前
株式会社ニデック
眼鏡レンズ測定装置および眼鏡レンズ測定プログラム
4日前
株式会社ニデック
OCT画像処理プログラムおよびOCT画像処理装置
4日前
株式会社ニデック
非接触眼圧測定装置、アライメント方法およびプログラム
11日前
株式会社ニデック
眼鏡レンズ加工装置及び眼鏡レンズ加工装置の制御プログラム
4日前
個人
健康器具
7か月前
個人
歯茎みが品
8か月前
個人
短下肢装具
2か月前
個人
鼾防止用具
7か月前
個人
前腕誘導装置
2か月前
個人
脈波測定方法
7か月前
個人
洗井間専家。
6か月前
個人
導電香
8か月前
個人
排尿補助器具
今日
個人
脈波測定方法
8か月前
個人
マッサージ機
8か月前
個人
嚥下鍛錬装置
3か月前
個人
白内障治療法
7か月前
個人
片足歩行支援具
9か月前
個人
歯の修復用材料
3か月前
個人
ホバーアイロン
6か月前
個人
バッグ式オムツ
3か月前
個人
胸骨圧迫補助具
1か月前
個人
矯正椅子
4か月前
個人
クリップ
9か月前
個人
汚れ防止シート
15日前
個人
アイマスク装置
1か月前
個人
哺乳瓶冷まし容器
2か月前
個人
湿布連続貼り機。
1か月前
個人
歯の保護用シール
4か月前
個人
口内洗浄具
8か月前
個人
シャンプー
5か月前
個人
陣痛緩和具
3か月前
続きを見る