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公開番号
2025153718
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024056333
出願日
2024-03-29
発明の名称
サスペンションロアアーム
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B60G
7/00 20060101AFI20251002BHJP(車両一般)
要約
【課題】剛性と軽量化とを簡単な構成で更に向上させることのできるサスペンションロアアームを提供する。
【解決手段】主アーム部2のうち車輪側取付部3から主アーム部の中心側に寄った第1箇所に、主アーム部の幅方向の全体に亘って覆う第1裏板材8aが取り付けられて第1箇所が箱形の断面形状になっており、主アーム部のうち第1車体取付部4から主アーム部の中心側に寄った第2箇所に、主アーム部の幅方向に亘って覆う第2裏板材8bが取り付けられて第2箇所が箱形の断面形状になっており、副アーム部5の少なくとも一部に副アーム部の幅方向の全体を覆う第3裏板材8cが取り付けられて少なくとも一部が箱形の断面形状になっており、第1裏板材ならびに第2裏板材および第3裏板材を連結するサポート部9が更に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
円弧状もしくはL字状に湾曲している主アーム部の一端部にボールジョイントを取り付ける車輪側取付部が設けられるとともに、前記主アーム部の他端部に車体に対して連結するための第1車体取付部が設けられ、前記主アーム部の前記車輪側取付部と前記第1車体取付部との間の部分から分岐した副アーム部が設けられ、前記副アーム部の先端部に前記車体に対して連結するための第2車体取付部が設けられたサスペンションロアアームであって、
前記主アーム部のうち前記車輪側取付部から前記主アーム部の中心側に寄った第1箇所に、前記主アーム部の幅方向の全体に亘って覆う第1裏板材が取り付けられて前記第1箇所が箱形の断面形状になっており、
前記主アーム部のうち前記第1車体取付部から前記主アーム部の中心側に寄った第2箇所に、前記主アーム部の幅方向に亘って覆う第2裏板材が取り付けられて前記第2箇所が箱形の断面形状になっており、
前記副アーム部の少なくとも一部に前記副アーム部の幅方向の全体を覆う第3裏板材が取り付けられて前記少なくとも一部が箱形の断面形状になっており、
前記第1裏板材ならびに前記第2裏板材および前記第3裏板材を連結するサポート部が更に設けられている
ことを特徴とするサスペンションロアアーム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストラット式サスペンションにおけるロアアームに関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ロアアームは、ストラット式サスペンションを構成する部材であって、車体と車輪との間に設けられて、車輪を上下動できるように下側から支えるように構成されている。特許文献1や特許文献2には、この種のロアアームの一例が記載されており、これらいずれのロアアームもいわゆるL型と称することのできるものであって、車輪に連結されるボールジョイント取付部と車体に対して上下方向に連結する第1車体取付部とを両端部に有する部分(仮に、主アーム部とする。)が緩く湾曲したL型になっている。その主アーム部の中間部付近から分岐した部分(仮に、副アーム部とする。)が設けられ、その副アーム部に、車体に対して水平方向に連結する第2車体取付部が設けられている。
【0003】
ロアアームは、車輪を車体に対して支えるものであるから、高い剛性を有していることが必要であり、また車輪のスムースな上下動を可能にするために軽量であることが必要である。特許文献1に記載されているロアアームでは、ほぼ対称形状のアームアッパとアームロアとを対向させて接合することにより、箱形断面に構成して高剛性化と軽量化とを図っている。また、アームアッパとアームロアとを溶接して接合するので、溶接による変形を防止もしくは抑制するために、溶接の順序を特定している。
【0004】
また、特許文献2に記載されたロアアームでは、ボールジョイント取付部から副アーム部を経て第2車体取付部に到る部分に補強部を設けている。主アーム部や副アーム部は、側縁部を直角に折り曲げて側壁部を設けた凹断面形状になっており、その側壁部の先端に補強板を接合して補強部としたものであって、その補強部では断面形状が箱形になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-73076号公報
国際公開第2015/151213号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された構造では、全体が箱形になっているので、いわゆる一枚板で構成するのと比較して剛性を高くすることができ、またいわゆる一枚板で同様の剛性とするのと比較して軽量化を図ることができる。しかしながら、アームアッパとアームロアとの互いに接触する全周を溶接するので、作業工数が増大する上に、重量が増大し、また熱変形の要因が多いなど、未だ改善する余地がある。
【0007】
また、特許文献2に記載された構造は、車両の左右方向からの荷重に対する剛性を向上させることを目的としたものであり、ボールジョイント取付部と副アーム部ないし第2車体取付部との間の剛性を向上させることができるが、ロアアームには多様な荷重(曲げ荷重やねじり荷重)が掛かるので、ロアアームに要求される剛性を必ずしも充足しないなど、未だ改善の余地がある。
【0008】
本発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、剛性と軽量化とを簡単な構成で更に向上させることのできるサスペンションロアアームを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記の目的を達成するために、円弧状もしくはL字状に湾曲している主アーム部の一端部にボールジョイントを取り付ける車輪側取付部が設けられるとともに、前記主アーム部の他端部に車体に対して連結するための第1車体取付部が設けられ、前記主アーム部の前記車輪側取付部と前記第1車体取付部との間の部分から分岐した副アーム部が設けられ、前記副アーム部の先端部に前記車体に対して連結するための第2車体取付部が設けられたサスペンションロアアームであって、前記主アーム部のうち前記車輪側取付部から前記主アーム部の中心側に寄った第1箇所に、前記主アーム部の幅方向の全体に亘って覆う第1裏板材が取り付けられて前記第1箇所が箱形の断面形状になっており、前記主アーム部のうち前記第1車体取付部から前記主アーム部の中心側に寄った第2箇所に、前記主アーム部の幅方向に亘って覆う第2裏板材が取り付けられて前記第2箇所が箱形の断面形状になっており、前記副アーム部の少なくとも一部に前記副アーム部の幅方向の全体を覆う第3裏板材が取り付けられて前記少なくとも一部が箱形の断面形状になっており、前記第1裏板材ならびに前記第2裏板材および前記第3裏板材を連結するサポート部が更に設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明のサスペンションロアアームは、各車体取付部を介して車体に連結され、また車輪側取付部によってボールジョイントを介して車輪に連結される。車輪は、路面の凹凸などによって上下動し、また旋回などの際に車体の左右方向(幅方向)のいわゆる横荷重を受けるので、サスペンションロアアームには曲げや捩りなどの荷重が複雑に作用する。その荷重は各取付部に作用するのに対して、主アーム部や副アーム部におけるそれぞれの取付部に近い箇所は、裏板材が取り付けられて箱形の断面形状になっていて、変形が抑制されている。すなわち、全体としての剛性が高くなっている。また、裏板材は、変形の生じ易い箇所に取り付けられてその補強を行っているのに対して他の部分には裏板材やこれに相当する部材を設けていないので、サスペンションロアアームの全体としての重量が軽量化されている。さらに、裏板材を溶接によって取り付けるとした場合、裏板材を設ける箇所が限られていることに伴い、溶接箇所が少なくなり、その結果、サスペンションロアアームを製造する工数を少なくできるとともに、溶接による変形や残留応力を回避もしくは抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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