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公開番号2025154402
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057377
出願日2024-03-29
発明の名称スラリーアイス洗浄装置およびスラリーアイス洗浄方法
出願人ノリタケ株式会社
代理人個人,個人
主分類B08B 9/032 20060101AFI20251002BHJP(清掃)
要約【課題】屈曲部を有する被洗浄管内を十分に洗浄すること。
【解決手段】被洗浄管B内にスラリーアイスが注入されることによって被洗浄管B内にスラリーアイスが充填され、被洗浄管B内に水道水が注入されることによって屈曲部Bbの内周部にスラリーアイスが小塊状に取り残される。この水道水が速い流速で小塊状のスラリーアイスに衝突するので、小塊状のスラリーアイスが水流によって押し流される。このため、屈曲部Bbを有する被洗浄管B内を十分に洗浄することが可能となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溶質が溶解された溶液と前記溶液の固体の微小体との混合物であるスラリーアイスが注入される入口と、前記スラリーアイスを排出する出口と、前記入口および前記出口の間に位置する屈曲部と、を有する被洗浄管内を前記スラリーアイスによって洗浄するためのスラリーアイス洗浄装置において、
前記被洗浄管内に前記スラリーアイスを所定速度で注入するための第1の注入モードおよび前記所定速度に比べて速い速度で前記溶液を前記被洗浄管内に注入するための第2の注入モードを有する注入機構と、
前記注入機構を前記第1の注入モードおよび前記第2の注入モードの間で切換えることによって前記被洗浄管内を洗浄する洗浄手段と、を備え、
前記洗浄手段は、
前記注入機構の前記第1の注入モードで前記被洗浄管内に前記スラリーアイスを第1の所定時間注入することによって前記被洗浄管内から汚れを落す汚れ落し運転、および、前記汚れ落し運転の終了後に開始される運転であって前記注入機構の前記第2の注入モードで前記被洗浄管内に前記溶液を第2の所定時間注入することによって前記被洗浄管内に充填された前記スラリーアイスを前記溶液の流れによって前記被洗浄管内での前記スラリーアイスの自走速度に比べて速い速度で前記被洗浄管内から押し流す注液運転の交互の繰り返しからなる洗浄運転を行うものであり、
前記第1の所定時間は、前記入口から前記出口まで前記スラリーアイスが充填され且つ後続の前記スラリーアイスによって前記被洗浄管内の前記スラリーアイスが前記出口から押し出される時間であることを特徴とするスラリーアイス洗浄装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記洗浄手段は、前記洗浄運転を終えた後に前記注入機構の前記第2の注入モードで前記被洗浄管内に前記溶液を注入することによって前記被洗浄管内を濯ぐ濯ぎ運転を開始することを特徴とする請求項1に記載のスラリーアイス洗浄装置。
【請求項3】
前記スラリーアイスを貯留するためのスラリーアイスタンクを備え、
前記注入機構は、
前記第1の注入モードで前記スラリーアイスタンク内から前記被洗浄管内に前記スラリーアイスをポンプの吐出圧によって注入し、
前記第2の注入モードで水道管からの水道水を前記溶液として前記被洗浄管内に前記水道管の水圧で注入することを特徴とする請求項1または2に記載のスラリーアイス洗浄装置。
【請求項4】
溶質が溶解された溶液と前記溶液の固体の微小体との混合物であるスラリーアイスが注入される入口と、前記スラリーアイスを排出する出口と、前記入口および前記出口の間に位置する屈曲部と、を有する被洗浄管内を前記スラリーアイスによって洗浄するためのスラリーアイス洗浄方法において、
前記被洗浄管内に前記スラリーアイスを所定速度で注入するための第1の注入モードおよび前記所定速度に比べて速い速度で前記溶液を前記被洗浄管内に注入するための第2の注入モードを有する注入機構を用い、
前記注入機構の前記第1の注入モードで前記被洗浄管内に前記スラリーアイスを第1の所定時間注入することによって前記被洗浄管内から汚れを落す汚れ落し運転、および、前記汚れ落し運転の終了後に開始される運転であって前記注入機構の前記第2の注入モードで前記被洗浄管内に前記溶液を第2の所定時間注入することによって前記被洗浄管内に充填された前記スラリーアイスを前記溶液の流れによって前記被洗浄管内での前記スラリーアイスの自走速度に比べて速い速度で前記被洗浄管内から押し流す注液運転の交互の繰り返しからなる洗浄運転を行い、
前記第1の所定時間は、前記入口から前記出口まで前記スラリーアイスが充填され且つ後続の前記スラリーアイスによって前記被洗浄管内の前記スラリーアイスが前記出口から押し出される時間であることを特徴とするスラリーアイス洗浄方法。
【請求項5】
流体の流れを絞るためのものであって、始端面および終端面を有する管状をなすと共に始端部が開口状のスラリー入口で且つ終端部が開口状のスラリー出口である管状部品を用い、
前記被洗浄管内の前記スラリーアイスを前記被洗浄管内から前記スラリー入口を通して前記管状部品内に供給し、前記管状部品内から前記スラリー出口を通して排出することを特徴とする請求項4に記載のスラリーアイス洗浄方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は屈曲部を有する被洗浄管内をスラリーアイスによって洗浄するためのスラリーアイス洗浄装置およびスラリーアイス洗浄方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
食品工場や医薬品工場等においては、被洗浄管内にスラリーアイスを注入することによって被洗浄管内を洗浄することが行われている。このスラリーアイスは塩等の水溶性の触媒を含む水からなるものである。このスラリーアイスは氷粒子を含むシャーベット状をなすものであり、被洗浄管内の堆積物はスラリーアイスによって研磨されることで削り取られる。この削り取られた堆積物はスラリーアイス内に取り込まれ、被洗浄管内は削り取られた堆積物がスラリーアイスと共に被洗浄管の一端面の開口から排出されることによって衛生的に洗浄される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-44017号公報
特開2021-90917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スラリーアイス洗浄装置が洗浄の対象とする被洗浄管には様々な種類のものがあり、例えば食品製造用の製造ラインで使用される被洗浄管は小径で且つ屈曲部を有している。この種の被洗浄管内にスラリーアイスを注入する場合には屈曲部の内周部でのスラリーアイスの流速が屈曲部の外周部でのスラリーアイスの流速に比べて遅くなるので、スラリーアイスが屈曲部の内周部に付着もしくは滞留し易くなる。このため、屈曲部のうちスラリーアイスの付着や滞留が無い外周部に後続のスラリーアイスが流れてしまうので、スラリーアイスの付着や滞留が生じた内周部において、スラリーアイスによる研磨量が減ってしまう傾向にある。従って、屈曲部の内周部に汚れが付着していた場合に汚れが除去されない虞がある。尚、他にも汚れの付き方が特殊な場合は、同様なスラリーアイスの付着や滞留が生じることがある。
【0005】
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的は、屈曲部を有する被洗浄管内で、上述のようなスラリーアイスの付着や滞留が生じ、スラリーアイスによる洗浄力が低下した場合に、スラリーアイスによる洗浄力を回復することが可能なスラリーアイス洗浄装置およびスラリーアイス洗浄方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明のスラリーアイス洗浄装置の要旨とするところは、(a)溶質が溶解された溶液と前記溶液の固体の微小体との混合物であるスラリーアイスが注入される入口と、前記スラリーアイスを排出する出口と、前記入口および前記出口の間に位置する屈曲部と、を有する被洗浄管内を前記スラリーアイスによって洗浄するためのスラリーアイス洗浄装置において、(b)前記被洗浄管内に前記スラリーアイスを所定速度で注入するための第1の注入モードおよび前記所定速度に比べて速い速度で前記溶液を前記被洗浄管内に注入するための第2の注入モードを有する注入機構と、(c)前記注入機構を前記第1の注入モードおよび前記第2の注入モードの間で切換えることによって前記被洗浄管内を洗浄する洗浄手段とを備え、(d)前記洗浄手段は前記注入機構の前記第1の注入モードで前記被洗浄管内に前記スラリーアイスを第1の所定時間注入することによって前記被洗浄管内から汚れを落す汚れ落し運転、および、前記汚れ落し運転の終了後に開始される運転であって前記注入機構の前記第2の注入モードで前記被洗浄管内に前記溶液を第2の所定時間注入することによって前記被洗浄管内に充填された前記スラリーアイスを前記溶液の流れによって前記被洗浄管内での前記スラリーアイスの自走速度に比べて速い速度で前記被洗浄管内から押し流す注液運転の交互の繰り返しからなる洗浄運転を行うものであり、(e)前記第1の所定時間は前記入口から前記出口まで前記スラリーアイスが充填され且つ後続の前記スラリーアイスによって前記被洗浄管内の前記スラリーアイスが前記出口から押し出される時間であることにある。
【0007】
第2の発明のスラリーアイス洗浄装置の要旨とするところは、第1の発明において、(a)前記洗浄手段は前記洗浄運転を終えた後に前記注入機構の前記第2の注入モードで前記被洗浄管内に前記溶液を注入することによって前記被洗浄管内を濯ぐ濯ぎ運転を開始することにある。
【0008】
第3の発明のスラリーアイス洗浄装置の要旨とするところは、第1または第2の発明において、(a)前記スラリーアイスを貯留するためのスラリーアイスタンクを備え、(b)前記注入機構は前記第1の注入モードで前記スラリーアイスタンク内から前記被洗浄管内に前記スラリーアイスをポンプの吐出圧によって注入し、前記第2の注入モードで水道管からの水道水を前記溶液として前記被洗浄管内に前記水道管の水圧で注入することにある。
【0009】
第4の発明のスラリーアイス洗浄方法の要旨とするところは、(a)溶質が溶解された溶液と前記溶液の固体の微小体との混合物であるスラリーアイスが注入される入口と、前記スラリーアイスを排出する出口と、前記入口および前記出口の間に位置する屈曲部と、を有する被洗浄管内を前記スラリーアイスによって洗浄するためのスラリーアイス洗浄方法において、(b)前記被洗浄管内に前記スラリーアイスを所定速度で注入するための第1の注入モードおよび前記所定速度に比べて速い速度で前記溶液を前記被洗浄管内に注入するための第2の注入モードを有する注入機構を用い、(c)前記注入機構の前記第1の注入モードで前記被洗浄管内に前記スラリーアイスを第1の所定時間注入することによって前記被洗浄管内から汚れを落す汚れ落し運転、および、前記汚れ落し運転の終了後に開始される運転であって前記注入機構の前記第2の注入モードで前記被洗浄管内に前記溶液を第2の所定時間注入することによって前記被洗浄管内に充填された前記スラリーアイスを前記溶液の流れによって前記被洗浄管内での前記スラリーアイスの自走速度に比べて速い速度で前記被洗浄管内から押し流す注液運転の交互の繰り返しからなる洗浄運転を行い、(d)前記第1の所定時間は前記入口から前記出口まで前記スラリーアイスが充填され且つ後続の前記スラリーアイスによって前記被洗浄管内の前記スラリーアイスが前記出口から押し出される時間であることにある。
【0010】
第5の発明のスラリーアイス洗浄方法の要旨とするところは、第4の発明において、(a)流体の流れを絞るためのものであって始端面および終端面を有する管状をなすと共に始端部が開口状のスラリー入口で且つ終端部が開口状のスラリー出口である管状部品を用い、(b)前記被洗浄管内の前記スラリーアイスを前記被洗浄管内から前記スラリー入口を通して前記管状部品内に供給し、前記管状部品内から前記スラリー出口を通して排出することにある。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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