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公開番号2025155354
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024059155
出願日2024-04-01
発明の名称タイヤ性能評価方法及びタイヤ性能評価装置
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B60C 19/00 20060101AFI20251006BHJP(車両一般)
要約【課題】環境により変動するタイヤの性能を客観的に精度よく評価できる技術を提供する。
【解決手段】タイヤ性能評価方法100は、ウェット路面上で評価対象タイヤの制動試験を行い、スリップ比sと摩擦係数μとの関係を特定するμ-sデーターを取得する取得ステップS1と、μ-sデーターに基づいて、評価対象タイヤのトレッド前後剛性Cx、トレッドゴムの最大静止摩擦係数μs及び滑り摩擦係数μdを特定する特定ステップS2とを含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤの性能を評価する方法であって、
ウェット路面上で評価対象タイヤの制動試験を行い、スリップ比sと摩擦係数μとの関係を特定するμ-sデーターを取得する取得ステップと、
前記μ-sデーターに基づいて、前記評価対象タイヤのトレッド前後剛性Cx、トレッドゴムの最大静止摩擦係数μs及び滑り摩擦係数μdを特定する特定ステップと、を含む、
タイヤ性能評価方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記特定ステップは、タイヤ赤道上での接地圧分布をn次(nは2以上の偶数)の放物線で近似したときの摩擦係数μ’を、粘着域の剪断抗力に関する項及び滑り域での滑り摩擦に関する項との和で表した理論上の関係式を前記μ-sデーターにフィッティングするフィッティングステップを含む、請求項1に記載のタイヤ性能評価方法。
【請求項3】
前記関係式は、変数として、前記トレッド前後剛性Cx、前記最大静止摩擦係数μs及び前記滑り摩擦係数μdを含む、請求項2に記載のタイヤ性能評価方法。
【請求項4】
前記フィッティングステップは、前記関係式における前記トレッド前後剛性Cx、前記最大静止摩擦係数μs及び前記滑り摩擦係数μdを仮決めする仮決めステップを含む、請求項3に記載のタイヤ性能評価方法。
【請求項5】
前記仮決めステップは、前記関係式における前記剪断抗力が0となる第1スリップ比s1以上での前記摩擦係数μ’が前記μ-sデーター上のμに線形近似するように前記滑り摩擦係数μdを仮決めする、第1近似ステップを含む、請求項4に記載のタイヤ性能評価方法。
【請求項6】
前記仮決めステップは、予め定められた第2スリップ比s2での前記摩擦係数μ’及び前記摩擦係数μ’の最大値が前記μ-sデーター上のμに近似するように前記トレッド前後剛性Cx及び前記最大静止摩擦係数μsを仮決めする、第2近似ステップを含む、請求項5に記載のタイヤ性能評価方法。
【請求項7】
前記第2スリップ比s2は、前記スリップ比sが0から増加する際に、前記スリップ比sと前記摩擦係数μ’との関係が線形であると近似できる上限のスリップ比である、請求項6に記載のタイヤ性能評価方法。
【請求項8】
前記フィッティングステップは、前記トレッド前後剛性Cx、前記最大静止摩擦係数μsを合わせ込む合わせ込みステップをさらに含む、請求項6に記載のタイヤ性能評価方法。
【請求項9】
前記合わせ込みステップは、前記第2スリップ比s2での前記摩擦係数μ’から前記最大値に至る過渡領域での前記摩擦係数μ’が、前記μ-sデーター上のμに近似するように、前記トレッド前後剛性Cx、前記最大静止摩擦係数μsを合わせ込む、第3近似ステップを含む、請求項8に記載のタイヤ性能評価方法。
【請求項10】
前記フィッティングステップは、前記仮決めステップ及び前記合わせ込みステップの実行に伴って生じた前記第1スリップ比s1のずれ量の絶対値が小さくなるように、前記滑り摩擦係数μdを微修正する修正ステップをさらに含む、請求項9に記載のタイヤ性能評価方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤの性能を評価する方法等に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、タイヤの性能を評価する方法が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-090440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、タイヤの性能は、路面やその温度等の環境により変動する。このため、タイヤの性能を客観的に精度よく評価することが困難であった。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、環境により変動するタイヤの性能を客観的に精度よく評価できる技術を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、タイヤの性能を評価する方法であって、
ウェット路面上で評価対象タイヤの制動試験を行い、スリップ比sと摩擦係数μとの関係を特定するμ-sデーターを取得する取得ステップと、
前記μ-sデーターに基づいて、前記評価対象タイヤのトレッド前後剛性Cx、トレッドゴムの最大静止摩擦係数μs及び滑り摩擦係数μdを特定する特定ステップとを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤ性能評価方法は、上記の構成を有しているので、環境により変動するタイヤの性能を客観的に精度よく評価できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態であるタイヤ性能評価方法の手順を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態であるタイヤ性能評価装置の概略構成を示すブロック図である。
図2の取得部の構成を示す図である。
図1の取得ステップで取得されたμ-sデーターの一例を示すグラフである。
評価対象タイヤの急制動時における接地面を模式的に表す図である。
タイヤ赤道上での接地圧分布をn次の放物線で近似した曲線を示すグラフである。
式(1)における左辺の理論上の摩擦係数μ’並びに右辺の第1項及び第2項とスリップ比sとの関係を示すグラフである。
式(1)、(2)におけるトレッド前後剛性Cxを変動させたときの理論上の摩擦係数μ’の推移を示すグラフである。
式(2)におけるトレッドゴムの最大静止摩擦係数μsを変動させたときの理論上の摩擦係数μ’の推移を示すグラフである。
式(1)におけるトレッドゴムの滑り摩擦係数μdを変動させたときの理論上の摩擦係数μ’の推移を示すグラフである。
図2のフィッティングステップの詳細な手順を示すフローチャートである。
図11の仮決めステップS21において実測の摩擦係数μにフィッティングされる理論上の摩擦係数μ’を示すグラフである。
図12の仮決めステップS21の終了後における理論上の摩擦係数μ’を示すグラフである。
図11の仮決めステップS22において実測の摩擦係数μにフィッティングされる理論上の摩擦係数μ’を示すグラフである。
図14の仮決めステップS22の終了後における理論上の摩擦係数μ’を示すグラフである。
図11の合わせ込みステップS23において実測の摩擦係数μにフィッティングされる理論上の摩擦係数μ’を示すグラフである。
図16の一部を拡大して示すグラフである。
図16の合わせ込みステップS23の終了後における理論上の摩擦係数μ’を示すグラフである。
図11の修正ステップS25において第1スリップ比s1のずれ量Δsが是正される理論上の摩擦係数μ’を示すグラフである。
図19の修正ステップS25の終了後における理論上の摩擦係数μ’を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ性能評価方法100の手順を示すフローチャートである。タイヤ性能評価方法100は、評価対象タイヤのμ-sデーターを取得する取得ステップS1と、評価対象タイヤのトレッド前後剛性Cx、トレッドゴムの最大静止摩擦係数μs及び滑り摩擦係数μdを特定する特定ステップS2と、評価対象タイヤの性能を評価する評価ステップS3とを含む。評価ステップS3は、タイヤ性能評価方法100から独立したステップであってもよい。この場合、タイヤ性能評価方法100は、取得ステップS1と、特定ステップS2とによって構成される。
【0010】
図2は、本実施形態のタイヤ性能評価装置1の概略構成を示している。上記タイヤ性能評価方法100は、タイヤ性能評価装置1によって実行される。
(【0011】以降は省略されています)

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