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公開番号
2025158711
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2024061526
出願日
2024-04-05
発明の名称
高分子複合体の解析方法
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
G01N
23/202 20060101AFI20251009BHJP(測定;試験)
要約
【課題】ポリマーの運動解析を精度よく行うことが可能な高分子複合体の解析方法を提供する。
【解決手段】中性子準弾性散乱法を用いて高分子複合体を解析する高分子複合体の解析方法であって、前記高分子複合体を溶媒に膨潤させた試料を、前記中性子準弾性散乱法に供することを特徴とする高分子複合体の解析方法に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
中性子準弾性散乱法を用いて高分子複合体を解析する高分子複合体の解析方法であって、
前記高分子複合体を溶媒に膨潤させた試料を、前記中性子準弾性散乱法に供することを特徴とする高分子複合体の解析方法。
続きを表示(約 61 文字)
【請求項2】
前記高分子複合体に含まれるポリマーの運動を解析する請求項1に記載の高分子複合体の解析方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高分子複合体の解析方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリマー及び他の成分を含む高分子材料複合体として、例えば、ゴム組成物は、フィラーゲルと呼ばれるフィラー吸着ポリマーが、ゴムの力学物性において重要な役割を果たしていると考えられており、種々の分析が行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-040508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記課題を解決し、ポリマーの運動解析を精度よく行うことが可能な高分子複合体の解析方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、中性子準弾性散乱法を用いて高分子複合体を解析する高分子複合体の解析方法であって、前記高分子複合体を溶媒に膨潤させた試料を、前記中性子準弾性散乱法に供することを特徴とする高分子複合体の解析方法に関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、中性子準弾性散乱法を用いて高分子複合体を解析する高分子複合体の解析方法であって、前記高分子複合体を溶媒に膨潤させた試料を、前記中性子準弾性散乱法に供することを特徴とする高分子複合体の解析方法であるので、ポリマーの運動解析を精度よく行うことが可能な高分子複合体の解析方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ポリマーの緩和速度(半値全幅)に対するトルエン体積分率の依存性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上記高分子複合体の解析方法は、中性子準弾性散乱法を用いて高分子複合体を解析する高分子複合体解析方法であって、上記高分子複合体を溶媒に膨潤させた試料を、上記中性子準弾性散乱法に供することを特徴とするものである。
【0009】
上記のとおり、例えば、フィラーゲルと呼ばれるフィラー吸着ポリマー(フィラーに吸着しているポリマー)は、ゴムの力学物性において重要な役割を果たしていると考えられている。これは、例えば、シリカ配合ゴムでは、シリカとポリマーとを結合させる結合剤の種類によってゴムの力学物性が大きく変化するためであり、結合剤によってフィラー吸着ポリマーであるフィラーゲルの構造や運動性に差が生じ、結果的にマクロなゴムの力学特性に影響を及ぼしているものと推測される。一方で、フィラーゲルとゴムの力学特性の関係についてはあまり明らかになっていない。これは、フィラーゲルの構造および運動性解析が困難であることが主な理由である。
【0010】
中性子準弾性散乱法は、フィラーゲルの運動性の評価が可能な一つの手法である。中性子準弾性散乱装置は、線源が中性子であるため、世界的に装置台数が少なくかつ測定可能な運動の時間スケールがそれぞれの装置で固有にあり、比較的速い運動を捉えることを得意とする。そのため、フィラーゲルを解析する際には、実験時に高温条件でゴムの測定を行うことで、装置の測定可能な時定数とポリマーの運動の時定数を合わせるなどの工夫を行ってきた。
しかしながら、ポリマーの運動性は、温度に対して非常に敏感なために小さな温度の誤差が運動性の違いに現れること、試料サイズが大きいために試料温度が一定値になるのに時間を要すること、から、測定機会や測定時間が限られた中性子実験における課題となっていた。
そこで、上記高分子複合体の解析方法では、温度の代わりにポリマーの運動性を向上させる効果がある溶媒膨潤法を用いることで、ポリマーの運動の時定数を装置に最適化をしたものである。これにより、温度誤差の少ない室温条件でフィラーゲルの運動性を測定することが可能となる。そのため、試料間における測定誤差を抑制でき、試料間のポリマーの運動性の違いなどを高精度で評価でき、試料間の比較を容易にすることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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