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公開番号
2025144305
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024044024
出願日
2024-03-19
発明の名称
自動二輪車用タイヤ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
11/00 20060101AFI20250925BHJP(車両一般)
要約
【課題】 高速走行時の発熱によるトレッドゴムのブロー損傷を抑制する。
【解決手段】 自動二輪車用タイヤであって、トレッド部は、タイヤ赤道面を横切るクラウン領域Crと、クラウン領域Crのタイヤ軸方向の外側の一対のショルダー領域Shとを含む。トレッドゴム10は、タイヤ半径方向の外側に配された第1ゴムからなる表層11と、タイヤ半径方向の内側に配された第3ゴムからなる底層13と、表層11と底層13との間に配された第2ゴムからなる中間層12とを含む。100℃での損失正接tanδに関し、第2ゴムは、第1ゴム及び第3ゴムよりも大きい。表層11及び底層13は、一対のショルダー領域Sh及びクラウン領域Crを延びており、中間層12は、一対のショルダー領域Shをそれぞれ延びる一対からなり、かつ、クラウン領域Crには配置されない。クラウン領域Crでは、表層11と底層13とが直接接続される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
自動二輪車用タイヤであって、
一対のトレッド端を有するトレッド部と、
一対のサイドウォール部と、
一対のビード部と、
前記一対のビード部の間を跨るように配されたカーカスと、
前記カーカスのタイヤ半径方向の外側に配され、かつ、補強コードを有するトレッド補強層と、
前記トレッド補強層のタイヤ半径方向の外側に配されたトレッドゴムと、を含み、
前記トレッド部は、タイヤ赤道面を横切るクラウン領域と、前記クラウン領域のタイヤ軸方向の外側の一対のショルダー領域とを含み、
前記一対のショルダー領域は、前記一対のトレッド端を含み、
前記トレッドゴムは、タイヤ半径方向の外側に配された第1ゴムからなる表層と、
タイヤ半径方向の内側に配された第3ゴムからなる底層と、前記表層と前記底層との間に配された第2ゴムからなる中間層とを含み、
前記第2ゴムの100℃での損失正接tanδは、前記第1ゴムの100℃での損失正接tanδ及び前記第3ゴムの100℃での損失正接tanδよりも大きく、
前記表層及び前記底層は、前記一対のショルダー領域の一方から前記クラウン領域を通って前記一対のショルダー領域の他方へと延びており、
前記中間層は、前記一対のショルダー領域をそれぞれ延びる一対からなり、かつ、前記クラウン領域には配置されないようにそれぞれタイヤ軸方向の内端で途切れており、
前記クラウン領域では、前記表層と前記底層とが直接接続されている、
自動二輪車用タイヤ。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記一対のショルダー領域のそれぞれは、前記表層の厚さが前記クラウン領域に向かって増加し、かつ、前記中間層の厚さが前記クラウン領域に向かって減少する、遷移領域を含む、請求項1に記載の自動二輪車用タイヤ。
【請求項3】
前記一対のショルダー領域のそれぞれは、前記遷移領域のタイヤ軸方向外側に、前記表層、前記中間層及び前記底層が一定の厚さで延びる定常領域を含む、請求項2に記載の自動二輪車用タイヤ。
【請求項4】
前記底層は、前記クラウン領域及び前記一対のショルダー領域において、一定の厚さを有する、請求項3に記載の自動二輪車用タイヤ。
【請求項5】
前記第1ゴムの100℃での300%モジュラスは、前記第2ゴムの100℃での300%モジュラスよりも大きい、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動二輪車用タイヤ。
【請求項6】
正規リムに装着され、かつ、内圧が10(kPa)に調整された無負荷の寸法特定状態において、前記クラウン領域の接地プロファイルの曲率半径は、タイヤ断面幅の95%よりも小さい、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動二輪車用タイヤ。
【請求項7】
前記クラウン領域は、タイヤ赤道面を中心とした30~90mmの範囲である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動二輪車用タイヤ。
【請求項8】
前記クラウン領域において、前記トレッドゴムの全厚さは、5.0~9.0mmの範囲である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動二輪車用タイヤ。
【請求項9】
前記一対のショルダー領域のそれぞれにおいて、前記トレッドゴムの全厚さは、5.0~9.0mmの範囲であり、
前記中間層の厚さは、前記トレッドゴムの全厚さの10%~60%である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動二輪車用タイヤ。
【請求項10】
前記クラウン領域及び前記一対のショルダー領域において、前記底層の厚さは、前記表層及び前記中間層の合計厚さの5%~30%である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動二輪車用タイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車用タイヤに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、多層構造のトレッドゴムを備えた自動二輪車用タイヤが記載されている。前記トレッドゴムは、トレッド面をなすキャップゴムと、そのタイヤ半径方向内側に配されたベースゴムとを含み、キャップゴムの損失正接tanδは、ベースゴムの損失正接tanδよりも小さく構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7056227号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような多層構造のトレッドゴムを有する自動二輪車用タイヤは、単一構造のトレッドゴムから構成される自動二輪車用タイヤと比較して、高速走行時の耐摩耗性能と操縦安定性とを両立させることができる。したがって、近年では、多層構造のトレッドゴムは、多くの自動二輪車用タイヤに採用されつつある。特に、レースなどのスポーツ走行に適した自動二輪車用タイヤでは、高いグリップ性能を発揮させるために、キャップゴムの内側に、損失正接tanδが大きいゴム層を配置する試みがなされている。
【0005】
しかしながら、損失正接tanδが大きいゴムは、ヒステリシスロスが大きく発熱しやすいため、高速での連続走行によって高温になりやすい。また、損失正接tanδが大きいゴム層がキャップゴムで覆われていると、走行風による冷却も困難である。したがって、このような多層構造のトレッドゴムでは、発熱によるトレッドゴムのブロー損傷が生じるおそれがあった。
【0006】
また、レース走行において、高いグリップ力が最も要求されるのは、主に車体を傾けてタイヤにキャンバー角を与える旋回走行であり、とりわけ、トレッドゴムのショルダー領域を接地させるような中間バンク(加速時)及びフルバンク(旋回中)の状況である。したがって、自動二輪車用タイヤでは、旋回走行時のグリップ力を高めることが望まれている。
【0007】
一方、直進走行時では、トレッドゴムのグリップ力が高すぎると、ゴムのエネルギーロスによって最高速度が抑えられるという課題もある。
【0008】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、高速走行時の発熱によるトレッドゴムのブロー損傷を抑制することができる自動二輪車用タイヤを提供することを主たる目的としている。また、本発明は、好ましい態様では、旋回走行時のグリップ力を高めることを目的としている。さらに、本発明は、好ましい態様では、直進走行時の最高速度を高めることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、自動二輪車用タイヤであって、一対のトレッド端を有するトレッド部と、一対のサイドウォール部と、一対のビード部と、前記一対のビード部の間を跨るように配されたカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向の外側に配され、かつ、補強コードを有するトレッド補強層と、前記トレッド補強層のタイヤ半径方向の外側に配されたトレッドゴムと、を含み、前記トレッド部は、タイヤ赤道面を横切るクラウン領域と、前記クラウン領域のタイヤ軸方向の外側の一対のショルダー領域とを含み、前記一対のショルダー領域は、前記一対のトレッド端を含み、前記トレッドゴムは、タイヤ半径方向の外側に配された第1ゴムからなる表層と、
タイヤ半径方向の内側に配された第3ゴムからなる底層と、前記表層と前記底層との間に配された第2ゴムからなる中間層とを含み、前記第2ゴムの100℃での損失正接tanδは、前記第1ゴムの100℃での損失正接tanδ及び前記第3ゴムの100℃での損失正接tanδよりも大きく、前記表層及び前記底層は、前記一対のショルダー領域の一方から前記クラウン領域を通って前記一対のショルダー領域の他方へと延びており、前記中間層は、前記一対のショルダー領域をそれぞれ延びる一対からなり、かつ、前記クラウン領域には配置されないようにそれぞれタイヤ軸方向の内端で途切れており、前記クラウン領域では、前記表層と前記底層とが直接接続されている、自動二輪車用タイヤである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の自動二輪車用タイヤは、高速走行時の発熱によるトレッドゴムのブロー損傷を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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