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公開番号2025156146
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025052272
出願日2025-03-26
発明の名称熱伝導シート及び熱伝導シートの製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08J 5/18 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】黒鉛結着性が高く、かつ、被着体への密着性に優れる熱伝導シートを提供する。
【解決手段】本発明の熱伝導シートは、黒鉛粒子(A)と、水酸基を0.010~0.371mmol/g以下の含有量含むアクリル酸エステル系樹脂とを含み、かつ、重量平均分子量が3万以上である有機高分子化合物(B)と、を含有する組成物を含み、前記黒鉛粒子(A)が、厚み方向に配向している、熱伝導シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
黒鉛粒子(A)と有機高分子化合物(B)とを含有する組成物を含む熱伝導シートであって、
前記黒鉛粒子(A)は、前記熱伝導シートの厚み方向に配向しており、
前記有機高分子化合物(B)は、水酸基を有するアクリル酸エステル系樹脂を含み、
前記有機高分子化合物(B)の全重量に対する前記有機高分子化合物(B)中の水酸基の含有量が、0.010mmol/g以上、0.371mmol/g以下であり、
前記有機高分子化合物(B)の重量平均分子量が、3万以上である、熱伝導シート。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記有機高分子化合物(B)の重量平均分子量が、10万以上である、請求項1に記載の熱伝導シート。
【請求項3】
前記有機高分子化合物(B)のガラス転移温度(Tg)が、0℃以下である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項4】
前記熱伝導シートの全重量に対する硫黄含有量が0.30重量%以下である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項5】
前記熱伝導シートの全重量に対する前記黒鉛粒子(A)の含有量が、40.0重量%以上、70.0重量%以下である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項6】
前記熱伝導シートの厚みが、50μm以上、300μm以下である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項7】
前記黒鉛粒子(A)の重量に対する前記有機高分子化合物(B)中の水酸基の含有量が、0.0043mmol/g以上、0.45mmol/g以下である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項8】
黒鉛粒子(A)と有機高分子化合物(B)とを含有する組成物を、シート状に成形して、前記黒鉛粒子(A)が、シート面に対して平行な方向に配向している一次シートを得る一次シート形成工程と、
前記一次シートを積層して、一次シートの積層体を得る積層体形成工程と、
前記一次シートの積層体の積層断面をスライスして、熱伝導シートを得るスライス工程と、を含み、
前記有機高分子化合物(B)は、水酸基を有するアクリル酸エステル系樹脂を含み、
前記有機高分子化合物(B)の全重量に対する前記有機高分子化合物(B)中の水酸基の含有量が、0.010mmol/g以上、0.371mmol/g以下であり、
前記有機高分子化合物(B)の重量平均分子量が、3万以上である、熱伝導シートの製造方法。
【請求項9】
前記一次シート形成工程が、塗工によって一次シートを形成する工程である、請求項8に記載の熱伝導シートの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝導シート及び熱伝導シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子部品等の発熱体に対して放熱体を取り付けることによって温度上昇を防止または低減する技術が知られている。この放熱体を使用する際には、発熱体から放熱体へと熱を効率的に伝えるために、熱伝導性を有するシート状の部材(熱伝導シート)が用いられている。また、前記熱伝導シートには、被着体に密着できる柔軟性も備えることが求められる。
【0003】
高い熱伝導性及び被着体に密着できる柔軟性を備えた熱伝導シートとして、熱伝導シートの厚み方向に配向している黒鉛粒子と有機高分子化合物とを含有する組成物を含む熱伝導シートが知られている(例えば、特許文献1~3を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2008/053843号パンフレット
日本国特開2010-132856号
日本国特開2011-184663号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~3に記載の熱伝導シート等の、従来の黒鉛粒子と有機高分子化合物とを含有する組成物を含む熱伝導シートは、黒鉛結着性の面および、被着体への密着性の面で改善の余地があった。
【0006】
そこで、本発明の一態様は、黒鉛結着性、および被着体への密着性に優れる熱伝導シートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る熱伝導シートは、黒鉛粒子(A)と有機高分子化合物(B)とを含有する組成物を含む熱伝導シートであって、
前記黒鉛粒子(A)は、前記熱伝導シートの厚み方向に配向しており、
前記有機高分子化合物(B)は、水酸基を有するアクリル酸エステル系樹脂を含み、
前記有機高分子化合物(B)の全重量に対する前記有機高分子化合物(B)中の水酸基の含有量が、0.010mmol/g以上、0.371mmol/g以下であり、
前記有機高分子化合物(B)の重量平均分子量が、3万以上である。
【0008】
また、前記の課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る熱伝導シートの製造方法は、黒鉛粒子(A)と有機高分子化合物(B)とを含有する組成物を、シート状に成形して、前記黒鉛粒子(A)が、シート面に対して平行な方向に配向している一次シートを得る一次シート形成工程と、
前記一次シートを積層して、一次シートの積層体を得る積層体形成工程と、
前記一次シートの積層体の積層断面をスライスして、熱伝導シートを得るスライス工程と、を含み、
前記有機高分子化合物(B)は、水酸基を有するアクリル酸エステル系樹脂を含み、
前記有機高分子化合物(B)の全重量に対する前記有機高分子化合物(B)中の水酸基の含有量が、0.010mmol/g以上、0.371mmol/g以下であり、
前記有機高分子化合物(B)の重量平均分子量が、3万以上である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、黒鉛結着性、および被着体への密着性に優れる熱伝導シートを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施形態又は実施例にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせて得られる実施形態又は実施例についても、本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。なお、本明細書中に記載された学術文献及び特許文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。また、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上(Aを含みかつAより大きい)B以下(Bを含みかつBより小さい)」を意図する。
(【0011】以降は省略されています)

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