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公開番号
2025160442
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-22
出願番号
2025129398,2020054472
出願日
2025-08-01,2020-03-25
発明の名称
発泡性接着シートおよび物品の製造方法
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09J
163/00 20060101AFI20251015BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】接着層の基材に対する密着性に優れる発泡性接着シートを提供する。
【解決手段】基材と、上記基材の少なくとも一方の面側に配置された接着層と、を有する発泡性接着シートであって、上記接着層が、硬化性の接着剤と、発泡剤とを含有し、SAICAS(Surface And InterfacialCutting Analysis System)法により測定される、上記接着層が配置された面側の剥離力が2.0N以上である、発泡性接着シートを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、前記基材の少なくとも一方の面側に配置された接着層と、を有する発泡性接着シートであって、
前記接着層が、硬化性の接着剤と、発泡剤とを含有し、
SAICAS(Surface And InterfacialCutting Analysis System)法により測定される、前記接着層が配置された面側の剥離力が2.0N以上であり、
前記接着層の粘着力が、0N/25mm以上、0.1N/25mm以下であり、
前記発泡性接着シートの前記接着層側の面の静摩擦係数が、0.26以下であり、
前記接着層が最表面に配置されており、
前記基材の前記接着層が配置される面にコロナ処理又はブラスト処理が施されている、あるいは、前記基材および前記接着層の間に中間層が配置されており、
前記硬化性の接着剤が、エポキシ樹脂と、硬化剤と、柔軟な構造を有する重合体成分とを含有する、発泡性接着シート。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
基材と、前記基材の少なくとも一方の面側に配置された接着層と、を有する発泡性接着シートであって、
前記接着層が、硬化性の接着剤と、発泡剤とを含有し、
SAICAS(Surface And InterfacialCutting Analysis System)法により測定される、前記接着層が配置された面側の剥離力が2.0N以上であり、
前記接着層の粘着力が、0N/25mm以上、0.1N/25mm以下であり、
下記の挿入重さの測定方法により測定される挿入重さが、320g以下であり、
前記接着層が最表面に配置されており、
前記基材の前記接着層が配置される面にコロナ処理又はブラスト処理が施されている、あるいは、前記基材および前記接着層の間に中間層が配置されており、
前記硬化性の接着剤が、エポキシ樹脂と、硬化剤と、柔軟な構造を有する重合体成分とを含有する、発泡性接着シート。
(挿入重さの測定方法)
(1)5.5cm×6.0cmの前記発泡性接着シート2枚と、外径22mm、厚さ1.5mm、長さ60mmの中空状の円筒1と、外径18mm、厚さ1.0mm、長さ80mmの中空状の円筒2とを用意する。
(2)2枚の前記発泡性接着シートを前記接着層側の面が内側になるように重ねて丸めた状態で、前記円筒1の内部に配置する。
(3)前記円筒1内の前記発泡性接着シートの内側の隙間に前記円筒2を1mmほど予め挿入する。
(4)前記円筒2の上におもりをのせて、前記円筒2が前記円筒1内の前記発泡性接着シートの内側の隙間に完全に挿入されたときのおもりの重さを測定する。このときの最小のおもりの重さを挿入重さとする。
【請求項3】
基材と、前記基材の少なくとも一方の面側に配置された接着層と、を有する発泡性接着シートであって、
前記接着層が、硬化性の接着剤と、発泡剤とを含有し、
SAICAS(Surface And InterfacialCutting Analysis System)法により測定される、前記接着層が配置された面側の剥離力が2.0N以上であり、
前記接着層の粘着力が、0N/25mm以上、0.1N/25mm以下であり、
前記接着層が最表面に配置されており、
前記基材の前記接着層が配置される面にコロナ処理又はブラスト処理が施されている、あるいは、前記基材および前記接着層の間に中間層が配置されており、
前記硬化性の接着剤が、エポキシ樹脂と、硬化剤と、柔軟な構造を有する重合体成分とを含有し、
前記柔軟な構造を有する重合体成分が、アクリル樹脂(ただし、コアシェルポリマーを除く)であり、前記アクリル樹脂の重量平均分子量が50,000以上である、発泡性接着シート。
【請求項4】
前記中間層の平均厚さが、0.5μm以上、4μm以下である、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発泡性接着シート。
【請求項5】
前記中間層が、架橋された樹脂を含有する、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発泡性接着シート。
【請求項6】
前記発泡剤の平均粒径が、10μm以上、24μm以下である、請求項1から請求項5までのいずれか記載の発泡性接着シート。
【請求項7】
前記接着層の平均厚さが、前記発泡剤の平均粒径以上である、請求項6に記載の発泡性接着シート。
【請求項8】
前記接着層の平均厚さが、10μm以上、200μm以下である、請求項7に記載の発泡性接着シート。
【請求項9】
前記発泡剤の含有量が、前記接着層に含まれる樹脂成分を100質量部とした場合に、3質量部以上、25質量部以下である、請求項6から請求項8までのいずれかに記載の発泡性接着シート。
【請求項10】
前記接着層が、3.5倍以上、9倍以下の発泡倍率で発泡可能である、請求項6から請求項9までのいずれかに記載の発泡性接着シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、発泡性接着シートおよびそれを用いた物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
部材同士を接着する接着剤は、様々な分野で用いられており、その接着方法も、多くの方法が知られている。
【0003】
例えば特許文献1、2には、発泡剤を含有する接着シート(発泡性接着シート)が開示されている。特許文献1には、基材の両面または片面に、多官能エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂と、硬化剤としてのフェノール樹脂と、硬化触媒としてのイミダゾール系化合物と、感温性発泡剤とを含有してなる膨張性接着剤層を有し、少なくとも一つの膨張性接着剤層の表面に離型剤が塗布された接着シートが開示されている。また、特許文献2には、基材と、基材の両面に設けられた熱膨張性の接着剤層と、各々の接着剤層の表面に設けられており、接着剤の熱膨張時に接着剤が透過可能な接着剤透過層とを備える接着シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016/163514号
特開2019-203062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発泡性接着シートの使用方法として、例えば、部材間に発泡性接着シートを配置し、その後、発泡性接着シートを発泡硬化させることで、部材同士を接着する方法が知られている。
【0006】
発泡性接着シートが基材の片面または両面に接着層を有する場合、発泡性接着シートを折り曲げた際や、発泡性接着シートの切断等の加工工程で、基材からの接着層の浮きや剥がれが生じることがある。また、部材にバリがある場合には、部材の隙間や部材間の隙間に発泡性接着シートを挿入したり、一方の部材に発泡性接着シートを配置した後の隙間に他方の部材を挿入したりする際に、発泡性接着シートが部材のバリに引っかかることで、基材からの接着層の浮きや剥がれが生じることもある。そのため、発泡性接着シートにおいては、接着層の基材に対する密着性のさらなる向上が望まれている。
【0007】
しかしながら、発泡性接着シートにおいては、接着層に発泡剤が含有されているため、発泡剤を含有しない接着層と比較して、接着層の密着性が低下する傾向にある。また、取扱性および作業性の向上のためには、発泡硬化前の接着層が非粘着性(タックフリー)であることが望ましいが、その場合には接着層の密着性が低下する傾向がある。また、例えば加熱により接着層を発泡硬化させる場合には耐熱性を有する基材が用いられるが、一般に耐熱性基材には密着性が低いものが多い。
【0008】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、接着層の基材に対する密着性に優れる発泡性接着シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一実施形態は、基材と、上記基材の少なくとも一方の面側に配置された接着層と、を有する発泡性接着シートであって、上記接着層が、硬化性の接着剤と、発泡剤とを含有し、SAICAS法により測定される、上記接着層が配置された面側の剥離力が2.0N以上である、発泡性接着シートを提供する。なお、以下、Surface And InterfacialCutting Analysis SystemをSAICASと略称する。
【0010】
本開示の他の実施形態は、第一部材および第二部材の間に、上述の発泡性接着シートを配置する配置工程と、上記発泡性接着シートを発泡硬化させ、上記第一部材および上記第二部材を接着する接着工程と、を有する物品の製造方法を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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