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公開番号2025150212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024050986
出願日2024-03-27
発明の名称薬剤一包化外部委託システム,分包管理装置およびその制御プログラム
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人東京UIT国際特許
主分類G16H 20/10 20180101AFI20251002BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】不備のある分包等の見逃し等のリスクを極力減らし,不備のある分包等が患者に提供されないようにする。
【解決手段】薬剤一包化外部委託システムは,相互にデータ通信可能に接続される,薬剤に関する調製業務を調製業務委託先に委託する調製業務委託元に設置される委託元装置3と,上記調製業務委託元からの薬剤に関する調製業務を受託する調製業務委託先に設置される委託先装置4と,処方データにしたがって一回に服用される一または複数の薬剤を分包袋に一包化した分包のそれぞれについての情報を管理し,上記分包を患者に交付または配送するための分包管理装置2とを備える。処方データにしたがって作成される特定患者の特定期間にわたるすべての分包の監査結果が適正であるときに,上記分包の出荷が許容される。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
相互にデータ通信可能に接続される,薬剤に関する調製業務を調製業務委託先に委託する調製業務委託元に設置される委託元装置と,上記調製業務委託元からの薬剤に関する調製業務を受託する調製業務委託先に設置される委託先装置と,処方データにしたがって一回に服用される一または複数の薬剤を分包袋に一包化した分包のそれぞれについての情報を管理し,上記分包を患者に交付または配送するための分包管理装置と,を備える薬剤一包化外部委託システムであって,
上記委託元装置が,
処方データの入力を受け付ける処方データ入力手段,および
上記処方データ入力手段によって受け付けられた処方データを上記委託先装置に送信する処方データ送信手段を備え,
上記委託先装置が,
上記委託元装置から送信される処方データを受信する処方データ受信手段,
上記処方データ受信手段によって受信された処方データにしたがって一または複数の薬剤を分包袋に一包化する分包機を制御する分包機制御手段,ならびに
上記分包機によって作成される分包のそれぞれを監査する監査装置を制御する監査装置制御手段を備え,
上記分包管理装置が,
上記分包のそれぞれに付与されかつ分包袋に印字される分包識別情報に関連付けて,薬剤が処方された患者を識別する患者識別情報,薬剤の種類および服用方法を含む処方情報,上記分包のそれぞれについての監査結果,ならびに上記監査において発見された不備の内容および上記不備が修復された場合の修復方法を含む修復履歴を記憶する一包化情報記憶手段,ならびに
上記処方データにしたがって作成される特定患者の特定期間にわたるすべての分包の監査結果が適正であるときに,上記分包の出荷を許容する出荷許容手段を備えている,
薬剤一包化外部委託システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
上記監査装置が,
上記分包を撮像する撮像手段,および
上記撮像手段による撮像によって得られる分包画像に,上記処方データにしたがう薬剤画像が含まれているかどうかを画像照合する画像照合手段を備え,
上記画像照合手段による画像照合の結果が,上記分包管理装置の一包化情報記憶手段に監査結果として記憶される,
請求項1に記載の薬剤一包化外部委託システム。
【請求項3】
上記委託先装置が,
上記監査装置の上記撮像手段によって得られた分包画像を上記委託元装置に送信する分包画像送信手段を備え,
上記委託元装置が,
上記分包画像送信手段によって送信される分包画像を受信する分包画像受信手段,
上記分包画像受信手段によって受信される分包画像を表示する分包画像表示手段,
上記分包画像表示手段によって表示される分包画像に基づく委託元薬剤師による画像監査結果の入力を受け付ける委託元薬剤師画像監査結果受付手段,および
上記委託元薬剤師画像監査結果受付手段によって受け付けられた画像監査結果を上記分包管理装置に送信する画像監査結果送信手段を備え,
上記薬剤師画像監査結果送信手段によって送信される委託元の薬剤師による画像監査結果が,上記分包管理装置の一包化情報記憶手段に監査結果として記憶される,
請求項2に記載の薬剤一包化外部委託システム。
【請求項4】
上記分包管理装置が,
上記一包化情報記憶手段に記憶される,上記分包のそれぞれについての監査結果,ならびに上記監査において発見された不備の内容および上記不備が修復された場合の修復方法を含む修復履歴を出力する出力手段を備えている,
請求項1に記載の薬剤一包化外部委託システム。
【請求項5】
処方データにしたがって一回に服用される一または複数の薬剤を分包袋に一包化した分包のそれぞれについての情報を管理し,上記分包を患者に交付または配送するための分包管理装置であって,
上記分包のそれぞれに付与されかつ分包袋に印字される分包識別情報に関連付けて,薬剤が処方された患者を識別する患者識別情報,薬剤の種類および服用方法を含む処方情報,上記分包のそれぞれについての監査結果,ならびに上記監査において発見された不備の内容および上記不備が修復された場合の修復方法を含む修復履歴を記憶する一包化情報記憶手段,ならびに
上記処方データにしたがって作成される特定患者の特定期間にわたるすべての分包の監査結果が適正であるときに,上記分包の出荷を許容する出荷許容手段を備えている,
分包管理装置。
【請求項6】
上記監査結果は,上記分包を撮像することによって得られる分包画像に上記処方データにしたがう薬剤画像が含まれているかどうかを画像照合する画像照合装置の結果である,
請求項5に記載の分包管理装置。
【請求項7】
上記監査結果は,上記分包を撮像することによって得られる分包画像を表示画面に表示し,上記処方データにしたがう薬剤画像が含まれているかどうかを薬剤師が判断する,薬剤師による画像判断の結果である,
請求項5に記載の分包管理装置。
【請求項8】
上記監査結果は,上記分包を薬剤師が目視することによって上記処方データにしたがう薬剤が分包に含まれているかどうかを判断する,薬剤師による目視判断の結果である,
請求項5に記載の分包管理装置。
【請求項9】
上記出荷許容装置は,すべての分包の監査結果が適正であるときに出荷用ラベルを出力するようにプリンタを制御するプリント制御手段を含む,
請求項5に記載の分包管理装置。
【請求項10】
上記処方データにしたがって作成される特定患者の特定期間にわたる分包を収納可能な薬袋のそれぞれについての監査結果,ならびに上記薬袋の監査において発見された不備の内容および上記不備が修復された場合の修復方法を含む修復履歴を記憶する薬袋情報記憶手段をさらに備え,
上記出荷許容手段は,上記処方データにしたがって作成される特定患者の特定期間にわたるすべての分包の監査結果が適正であり,かつ上記薬袋の監査結果が適正であるときに,薬袋の出荷を許容するものである,
請求項5に記載の分包管理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は,薬剤一包化外部委託システム,分包管理装置および分包管理装置の制御プログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
服用タイミングが同じである薬剤を1回の服用分ずつ一つの袋にまとめる一包化(薬剤一包化)が行われている。必要に応じて一包化を行うことによって,たとえば複数個の薬剤(錠剤またはカプセル)をプラスチックとアルミとによって挟んだPTPパッケージから薬剤を一つずつ取り出すことが難しい患者に対し,薬剤の飲み忘れや飲み過ぎなどの防止が図られ,患者の服薬コンプライアンスが向上する。
【0003】
近年,調剤薬局における対物業務の効率化を図り,対人業務に注力できるようにするために,一包化作業(業務)を含む調製業務の外部委託が検討されている。一包化作業の外部委託では,調剤薬局は一包化作業を行わずに一包化作業を請け負う別の薬局が一包化作業を行う。一包化作業を委託する薬局が委託元薬局,一包化作業を請け負う(受託する)別の薬局が委託先(受託)薬局となる。
【0004】
一包化作業の外部委託では,一般には委託元薬局から離れた場所にある委託先薬局において一包化作業が行われることになる。このため,仮に調剤不備などによって修復作業が必要な場合でも委託元薬局においてそれを直接に確認するのは難しく,また不備があった箇所を見逃すリスクが指摘されている。
【0005】
また,一包化作業の外部委託では,委託元薬局は監査結果や一包化作業内容に不備があった場合の明細を文書に記録し,委託先(受託)薬局に提供したうえで適切に保管することが「調剤業務における調製業務の一部外部委託における医療安全確保と適正実施のためのガイドライン」に定められているが,この書類の作成と管理が煩雑であり,委託元薬局と委託先薬局の業務負荷は大きい。
【0006】
特許文献1は,複数の分包の中に錠剤分包装置の分包結果が適切でない分包が含まれているときに2回目の分包処理を行い,2回目の分包処理が行われた分包については2回目の分包処理において撮影された錠剤画像を,2回目の分包処理が行われなかった分包については1回目の分包処理において撮影された錠剤画像を表示する支援システムを開示する。特許文献1に記載の支援システムによって監査業務負担は軽減されると考えられるが,一包化作業の外部委託では,上述のように離れた場所で一包化作業が行われるので,不備のある分包が出荷されてしまうリスクは残る。また,分包は薬袋に入れられた状態や,お薬カレンダーに入れられた状態で患者に渡されることもあるが,特許文献1では,薬袋への収納状態のチェック(監査)やお薬カレンダーへの収納状態のチェック(監査)は考慮されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-186997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明は,不備のある分包等の見逃し等のリスクを極力減らし,不備のある分包等が患者に提供されないようにすることを目的とする。
【0009】
この発明はまた,一包化作業の外部委託における監査および修復履歴の管理の効率化を図ることを目的とする。
【0010】
この発明による薬剤一包化外部委託システムは,相互にデータ通信可能に接続される,薬剤に関する調製業務を調製業務委託先に委託する調製業務委託元に設置される委託元装置と,上記調製業務委託元からの薬剤に関する調製業務を受託する調製業務委託先に設置される委託先装置と,処方データにしたがって一回に服用される一または複数の薬剤を分包袋に一包化した分包のそれぞれについての情報を管理し,上記分包を患者に交付または配送するための分包管理装置と,を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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