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公開番号2025161697
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2024146527
出願日2024-08-28
発明の名称海藻の成長促進剤および海藻の養殖方法
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類A01N 37/36 20060101AFI20251017BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】海藻の生体組織に悪影響がなく、海藻を成長促進するための薬剤とそれを用いた海藻の養殖方法を提供する。
【解決手段】海藻の成長促進剤は、オキソ脂肪酸もしくはその塩および水酸化脂肪酸もしくはその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の化合物を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
オキソ脂肪酸もしくはその塩および水酸化脂肪酸もしくはその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の化合物を含む海藻の成長促進剤。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
オキソ脂肪酸もしくはその塩と、水酸化脂肪酸もしくはその塩とを含む、請求項1に記載の海藻の成長促進剤。
【請求項3】
前記オキソ脂肪酸もしくはその塩および水酸化脂肪酸もしくはその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の化合物は、炭素数が18であり、α-ケトール構造を有しない不飽和脂肪酸である請求項1に記載の海藻の成長促進剤。
【請求項4】
前記オキソ脂肪酸が、13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸および9-オキソ-10,12-オクタデカジエン酸から選ばれる少なくとも1種以上である請求項3に記載の海藻の成長促進剤。
【請求項5】
前記水酸化脂肪酸が、9,10,13-トリヒドロキシ-11-オクタデセン酸および9,12,13-トリヒドロキシ-10-オクタデセン酸から選ばれる少なくとも1種以上である請求項3に記載の海藻の成長促進剤。
【請求項6】
請求項1に記載の海藻の成長促進剤には、さらに不飽和脂肪酸(オキソ脂肪酸および水酸化脂肪酸を除く)またはその塩を含む請求項1に記載の海藻の成長促進剤。
【請求項7】
前記不飽和脂肪酸(オキソ脂肪酸および水酸化脂肪酸を除く)は、リノール酸である請求項1に記載の海藻の成長促進剤。
【請求項8】
前記海藻は、胞子体(葉状体、盤状体、糸状体)、雌雄配偶体(葉状体、盤状体、糸状体)から選ばれるいずれかの少なくとも1種の形態である請求項1に記載の海藻の成長促進剤。
【請求項9】
前記海藻は、緑藻類、紅藻類もしくは褐藻類のいずれか1種以上である請求項1に記載の海藻の成長促進剤。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の海藻の成長促進剤を含有する培養液中で、海藻を培養する海藻の養殖方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、海藻の成長促進剤および海藻の養殖方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
海藻は、海産種の藻類であり、多くは海洋沿岸域において生育している。海洋動物のエサとなり、幼魚の発育の場としても重要な役割を果たしている。
また、海藻は人の食材としても重要である。ノリ、昆布、ワカメ、あるいは青のり等は、食卓を彩り、豊かな食文化を形成する重要な食材となっている。さらに、海藻の持つ特有の多糖類やカロテノイドなどが医薬品や健康食品といった新たな分野でも利用され始めている。
【0003】
このような海藻の肥料として、種々のものが提案されている。例えば、特許文献1には、フィチン酸を主成分とし、これに必要に応じてショ糖脂肪酸エステルなどの有機質肥料を加えた海藻養殖用肥料が開示されている。また、特許文献2には、海藻の養殖システムが開示されており、添加する栄養素として塩化アンモニウム、リン酸ナトリウムを開示している。さらに、海藻ではないが、特許文献3には、オキソ脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩、または水酸化脂肪酸またはその誘導体もしくはその塩、から選ばれる少なくとも1種の化合物を含む微細藻類の成長促進剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公昭60-21950号公報
特開2009-201480号公報
特開2023-6709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、発明者らの研究によれば、特許文献1のフィチン酸を主成分とし、これにショ糖脂肪酸エステルなどの有機質肥料を加えた海藻養殖用肥料では、海藻の成長が十分ではないことが分かっている。また、特許文献2の栄養素は窒素、リンのような生命維持に必要な基礎的な肥料成分を開示しているに過ぎず、成長促進効果を持つ化合物を開示している訳ではない。また、特許文献3は、微細藻類の成長促進剤であり、多細胞藻類である海藻の成長を促すものではない。
【0006】
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、海藻の生体組織に悪影響がなく、海藻の成長促進するための薬剤とそれを用いた海藻の養殖方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、オキソ脂肪酸もしくはその塩および水酸化脂肪酸もしくはその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の化合物を含む海藻の成長促進剤に関する。
前記海藻の成長促進剤は、オキソ脂肪酸もしくはその塩と、水酸化脂肪酸もしくはその塩とを含むことが好ましい。
前記オキソ脂肪酸もしくはその塩および水酸化脂肪酸もしくはその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の化合物は、炭素数が18であり、α-ケトール構造を有しない不飽和脂肪酸であることが望ましい。
なお、本発明でいう海藻とは、多細胞藻類であって海産種群を指し、単細胞藻類である微細藻類を含まない。
【0008】
前記オキソ脂肪酸が、13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸または9-オキソ-10,12-オクタデカジエン酸であることが望ましい。
前記水酸化脂肪酸が、9,10,13-トリヒドロキシ-11-オクタデセン酸または9,12,13-トリヒドロキシ-10-オクタデセン酸であることが望ましい。
【0009】
本発明の海藻の成長促進剤には、さらに不飽和脂肪酸(オキソ脂肪酸および水酸化脂肪酸を除く)またはその塩を含むことが望ましい。
また、前記不飽和脂肪酸(オキソ脂肪酸および水酸化脂肪酸を除く)は、リノール酸であることが望ましい。
【0010】
前記海藻は、胞子体(葉状体、盤状体、糸状体)、雌雄配偶体(葉状体、盤状体、糸状体)から選ばれるいずれかの少なくとも1種以上の形態であることが望ましい。
また、前記海藻は、緑藻類、紅藻類もしくは褐藻類のいずれか1種以上であることが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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