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公開番号2025163311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-29
出願番号2022141066
出願日2022-09-05
発明の名称難燃性断熱材
出願人星和電機株式会社
代理人個人
主分類F16L 59/02 20060101AFI20251022BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】効果的に熱を遮断できる高い断熱性と、発火を防止するための難燃性とを併せ持ち、かつ高強度で経済性に優れた難燃性断熱材とその製造方法を提供する。
【解決手段】酸素指数が26以上を有するシート状基材と、このシート状基材の少なくとも一方の面上に積層した断熱層とを含み、断熱層が無機断熱フィラーと無機バインダとからなる。さらに、無機断熱フィラーが鱗片状マイカ、ガラスバルーン、フライアッシュバルーン、シラスバルーン、パーライト、シリカキセロゲル、および、シリカエロアゲルから選択した少なくとも1つであってもよい。また、無機バインダがシリコーン系バインダ、シリカ系バインダ、アルミナ系バインダおよびジルコニア・シリカ系バインダから選択された少なくとも1つであってもよい。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
酸素指数が26以上を有するシート状基材と、
前記シート状基材の少なくとも一方の面上に積層した断熱層とを含み、
前記断熱層が、無機断熱フィラーと無機バインダとからなることを特徴とする難燃性断熱材。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記無機断熱フィラーが、鱗片状マイカ、ガラスバルーン、フライアッシュバルーン、シラスバルーン、パーライト、シリカキセロゲル、および、シリカエアロゲルから選択した少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の難燃性断熱材。
【請求項3】
前記無機バインダが、シリコーン系バインダ、シリカ系バインダ、アルミナ系バインダ、および、ジルコニア・シリカ系バインダから選択した少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の難燃性断熱材。
【請求項4】
前記シート状基材が、無機繊維または無機の線条体から形成される織布または不織布、あるいは、有機繊維からなる織布または不織布であって難燃性を付与したものであることを特徴とする請求項1記載の難燃性断熱材
【請求項5】
収納部と、
前記収納部内に固定された複数の電池セルと
前記複数の電池セル間に設けられた難燃性断熱シートとを備え、
前記難燃性断熱シートが、請求項1から4までのいずれか1項に記載の難燃性断熱材を用いたことを特徴とする二次電池パック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性と断熱性とが要求される種々の用途に適用でき、例えば二次電池セルの発火を防ぐ断熱素材などとして好適な難燃性断熱材に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
断熱材は、住宅、車両、航空機、あるいは梱包材など、社会の幅広い分野で使われている。さらに、断熱性に加えて難燃性を有する断熱材は、発熱して発火する可能性のある機器の周囲に配置して他の機器への波及を抑えるなどの目的で、幅広い分野で使用されている。例えば、車両用のマット、天井材、ダッシュボード、高温作業用の防護衣料、手袋などや、自動車の二次電池パックのセル間に配置して他のセルの加熱や発火を防ぐなどの目的でも使用されている。このような断熱材は色々な材料や構造のモノが開発されている。
【0003】
例えば、厚さ10~100mmであり、ガラス繊維および炭素繊維に少量の低融点有機繊維を均一に混綿し、嵩高い綿状素材に対して熱風を垂直方向に貫通させることによって全体をシート化した車両用断熱マットが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、繊維とシリカエアロゲルとを含む複合層と当該複合層中で厚み方向に配置された樹脂支柱とを含む断熱材が開示されている。この発明は、圧縮応力に対し、断熱材の構造を保持して熱伝導率の悪化を抑制した断熱材を得ることを目的としており、この断熱材を車載用電池の電池セル間に配置することが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
さらに、分散された気泡を有する熱可塑性ポリマーマトリックス、2重量%又はそれ以上で5重量%又はそれ以下で上記マトリックス中に分散された赤外線減衰剤、2.5~3.5重量%で上記マトリックス中に分散された臭素化難燃剤、並びに少なくとも0.1重量%で上記マトリックス中に分散されたエポキシ安定剤を含んでなるポリマーフォームが開示されている。この発明は、建築および建設用途への適用を主な目的としている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
さらに、線条体からなる布状体の片面又は両面にフィルムを積層してなる基材シートを備え、該基材シートの少なくとも片面に、難燃層と粘着剤層とが順に設けられ、難燃層の23℃における貯蔵弾性率が2.0×10

Pa以上であり、粘着剤層の23℃における貯蔵弾性率が5.0×10

Pa以上であり、酸素指数が26以上である難燃性粘着テープが開示されている(例えば、特許文献4参照)。
【0007】
さらに、シリコーン樹脂を含侵した合成集成マイカ層と接着剤層、裏打材層からなり、上記の内少なくとも1つ以上の層に粒径が50μm以下の水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウムを含有することを特徴とする高温電気絶縁用マイカシートが開示されている。この発明は、耐火バスダクトや耐火電線などの耐火熱絶縁用として用いることを目的としている(例えば、特許文献5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2005-186857号公報
特開2017-215014号公報
特許第5785159号公報
特開2021-66891号公報
特許第2790207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1の発明の断熱マットは不燃性と断熱性とを兼ね備えているが、鉄道車両用を目的としており、例えばリチウムイオン電池などの二次電池パックのセル間の断熱材として用いることは厚みの点から難しいという課題を有する。さらにこの発明では、無機繊維の織布またはフェルトからなる表面シートを厚さ10~100mmのマット本体に不燃性樹脂で貼り合わせる方法も開示されている。しかし、不燃性樹脂での貼り合わせでは十分な接着強度を保持することができないため、表面シートが容易にはがれてしまうという課題も有する。
【0010】
特許文献2の発明では、複合層の繊維はポリエチレンテレフタレートを用いることができ、また樹脂支柱はポリスチレンやポリプロピレンなどを用いることができるとしているので、難燃性については特に考慮されておらず、発火時に燃焼してしまうという課題を有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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