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公開番号2025163347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-29
出願番号2024066495
出願日2024-04-17
発明の名称アスファルト混合物の製造方法
出願人鹿島道路株式会社,鹿島建設株式会社
代理人弁理士法人高橋特許事務所
主分類E01C 7/26 20060101AFI20251022BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】建設副産物を再利用することが出来て、CO2を固定してCO2排出量軽減に役立つ様なアスファルト混合物の製造方法の提供。
【解決手段】本発明のアスファルト混合物の製造方法は、加熱された骨材をミキサにより混合する混合工程と、ミキサ内にアスファルトを供給するアスファルト吹付工程を含み、前記混合工程では、含水比が1%以上であり二酸化炭素を固定する性質を有する建設副産物であって二酸化炭素が既に固定されている建設副産物がミキサ内に投入され、ミキサ内で加熱された骨材と混合され、前記アスファルト吹付工程では、二酸化炭素を固定する性質を有する建設副産物であって二酸化炭素が既に固定されている建設副産物が投入されてから、当該建設副産物が包含する水分が全て蒸発するよりも短い時間が経過した時に、アスファルトが供給され、前記アスファルト吹付工程の後、加熱された骨材とアスファルトがミキサ内で混合される工程を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
加熱された骨材をミキサにより混合する混合工程と、
ミキサ内にアスファルトを供給するアスファルト吹付工程を含み、
前記混合工程では、含水比が1%以上であり二酸化炭素を固定する性質を有する建設副産物であって二酸化炭素が既に固定されている建設副産物がミキサ内に投入され、ミキサ内で加熱された骨材と混合され、
前記アスファルト吹付工程では、二酸化炭素を固定する性質を有する建設副産物であって二酸化炭素が既に固定されている建設副産物が投入されてから、当該建設副産物が包含する水分が全て蒸発するよりも短い時間が経過した時に、アスファルトが供給され、
前記アスファルト吹付工程の後、加熱された骨材とアスファルトがミキサ内で混合される工程を有することを特徴アスファルト混合物の製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
二酸化炭素を固定する性質を有する建設副産物であって二酸化炭素が既に固定されている前記建設副産物が投入されてからアスファルトを吹き付けるまでの時間は、前記建設副産物中に残留した水分によりアスファルト吹付工程で供給されたアスファルトがフォームド効果を得られる様に前記建設副産物中に水分が残留する時間である請求項1のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項3】
前記建設副産物の含水率は、1%~30%である請求項1、2の何れかのアスファルト混合物の製造方法。
【請求項4】
前記混合工程、アスファルト吹付工程を実行する以前の段階で、前記建設副産物中に残留した水分によりアスファルト吹付工程で供給されたアスファルトがフォームド効果を得られる様に前記建設副産物中に水分が残留する前記時間を決定する工程を有する請求項3のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項5】
内容物を混合するミキサと、
骨材を加熱してミキサに供給する骨材投入装置と、
含水比が1%以上であり、二酸化炭素を固定する性質を有する建設副産物であって二酸化炭素が既に固定されている建設副産物をミキサに供給する建設副産物投入装置と、
ミキサ内にアスファルトを供給するアスファルト吹付装置と、
前記骨材投入装置からミキサ内に骨材を供給するタイミングと、建設副産物投入装置からミキサ内に建設副産物を供給するタイミングと、アスファルト吹付装置からミキサ内にアスファルトを供給するタイミングを制御する機能とを有する制御装置を有し、
前記制御装置は、二酸化炭素を固定する性質を有する建設副産物であって二酸化炭素が既に固定されている建設副産物が建設副産物投入装置からミキサ内に供給された後、当該建設副産物が包含する水分が全て蒸発するよりも短い時間が経過した時にアスファルト吹付装置からアスファルトをミキサ内に供給する制御を行う機能を有することを特徴とするアスファルト混合物の製造装置。
【請求項6】
二酸化炭素を固定する性質を有する建設副産物であって二酸化炭素が既に固定されている前記建設副産物が投入されてからアスファルトを吹き付けるまでの時間は、前記建設副産物中に残留した水分によりアスファルト吹付装置から供給されたアスファルトがフォームド効果を得られる様に前記建設副産物中に水分が残留する時間である請求項5のアスファルト混合物の製造装置。
【請求項7】
前記建設副産物の含水率は、1%~30%である請求項5、6の何れかのアスファルト混合物の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト混合物を製造する技術に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
建設工事に伴い副次的に得られた全ての物品である建設副産物は、その種類として、工事現場外に搬出される建設発生土、コンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊、建設発生木材、建設汚泥、紙くず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたものを除く。)及び陶器くず、又はこれらのものが混合した建設混合廃棄物がある。この様な建設副産物を有効利用する従来技術として、アスファルト混合物に対して、石炭を燃焼する際に生じる灰であるフライアッシュ、下水汚泥焼却灰、石膏、廃タイヤ、ホタテ貝殻等を添加した技術が存在する。
近年では、二酸化炭素(CO

)排出量軽減が大きな要請となっており、CO

を固定する技術が注目されている。
しかし、建設副産物を再利用する技術であって、CO

を固定する技術は未だに開発されていない。
【0003】
その他の従来技術として、炭酸ガス固定化コンクリートの製造方法が提案されている(特許文献1参照)。しかし、アスファルト混合物にCO

を固定することについては何等開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-96668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、建設副産物を再利用することが出来て、CO

(二酸化炭素)を固定してCO

排出量軽減に役立つ様なアスファルト混合物の製造方法の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のアスファルト混合物の製造方法は、
加熱された骨材(と石粉)をミキサ(1)により混合する混合工程と、
ミキサ(1)内にアスファルトを供給するアスファルト吹付工程を含み、
前記混合工程では、含水比が1%以上でありCO

を固定する性質を有する建設副産物であってCO

が既に固定されている建設副産物(CO

固定化材料)がミキサ(1)内に投入され、ミキサ(1)内で加熱された骨材(と石粉)と混合され、
前記アスファルト吹付工程では、CO

を固定する性質を有する建設副産物であってCO

が既に固定されている建設副産物(CO

固定化材料)が投入されてから、当該建設副産物が包含する水分が全て蒸発するよりも短い時間(予め設定された練り混ぜ時間T:所定の練り混ぜ時間)が経過した時に、アスファルトが供給され、
前記アスファルト吹付工程の後、加熱された骨材(と石粉)とアスファルトがミキサ(1)内で混合される工程を有することを特徴としている。
【0007】
そして、本発明において、前記混合工程、アスファルト吹付工程を実行する以前の段階で、アスファルト吹付工程で供給されたアスファルトがフォームド効果を得られる様に前記建設副産物中に水分が残留する前記時間(T)を決定する工程を有することが好ましい。
【0008】
本発明のアスファルト混合物の製造方法を実施する製造装置(20)は、
内容物を混合するミキサ(1)と、
骨材を加熱してミキサ(1)に供給する骨材投入装置(2)と、
含水比が1%以上であり、CO

を固定する性質を有する建設副産物であってCO

が既に固定されている建設副産物(CO

固定化材料)をミキサ(1)に供給する建設副産物投入装置(3:CO

固定化材料投入装置)と、
ミキサ(1)内にアスファルトを供給する(吹き付ける)アスファルト吹付装置(4)と、
前記骨材投入装置(2)からミキサ(1)内に骨材を供給するタイミングと、建設副産物投入装置(3)からミキサ(1)内に建設副産物を供給するタイミングと、を制御する機能と、アスファルト吹付装置(4)からミキサ(1)内にアスファルトを供給する(吹き付ける)タイミングを制御する機能とを有する制御装置(10)を有し、
前記制御装置(10)は、CO

を固定する性質を有する建設副産物であってCO

が既に固定されている建設副産物(CO

固定化材料)が建設副産物投入装置(3)からミキサ(1)内に供給された後、当該建設副産物(CO

固定化材料)が包含する水分が全て蒸発するよりも短い時間(T:予め設定された練り混ぜ時間:所定の練り混ぜ時間)が経過した時にアスファルト吹付装置(4)からアスファルトをミキサ(1)内に供給する(吹き付ける)制御を行う機能を有することを特徴としている。
【0009】
本発明において、CO

を固定する性質を有する建設副産物であってCO

が既に固定されている前記建設副産物(CO

固定化材料)が投入されてからアスファルトを吹き付けるまでの時間(T)は、前記建設副産物中に残留した水分によりアスファルトがフォームド効果を得られる様に前記建設副産物中に水分が残留する時間であるのが好ましい。
ここで、係る時間(T)は例えば5~30秒であり、石粉(フィラー)の量、CO

固定化材料の含水比、ミキシング時間その他により変動する。
【0010】
また本発明において、前記建設副産物(CO

固定化材料)の含水率は、1%~30%であるのが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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