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公開番号2025164792
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2025132886,2021132867
出願日2025-08-08,2021-08-17
発明の名称偏光板
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20251023BHJP(光学)
要約【課題】例えば温度115℃の高温環境下に晒したときであっても偏光度低下の抑制効果に優れた偏光板を提供する。
【解決手段】ポリビニルアルコール系樹脂層に二色性色素を吸着配向させてなる偏光素子と、透明保護フィルムと、を有する偏光板であって、前記偏光素子は、広角X線散乱法により測定されるポリビニルアルコール結晶に由来するピークの半値幅が4.80nm-1以上であり、カリウムイオンと、カリウムイオン以外の金属イオンとを含み、前記カリウムイオン以外の金属イオンの含有率が0.05質量%以上である、偏光板。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリビニルアルコール系樹脂層に二色性色素を吸着配向させてなる偏光素子と、透明保護フィルムと、を有する偏光板であって、
前記偏光素子は、広角X線散乱法により測定されるポリビニルアルコール結晶に由来するピークの半値幅が4.80nm
-1
以上であり、
前記偏光素子は、カリウムイオンと、カリウムイオン以外の金属イオンとを含み、
前記偏光素子は、前記カリウムイオン以外の金属イオンの含有率が0.05質量%以上である、偏光板。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記金属イオンは、コバルト、ニッケル、亜鉛、クロム、アルミニウム、銅、マンガン、及び鉄のイオンからなる群の内、少なくとも1種を含むことを特徴とする、請求項1に記載の偏光板。
【請求項3】
前記偏光素子は、ホウ素の含有率が2.4質量%以上8.0質量%以下である、請求項1又は2に記載の偏光板。
【請求項4】
前記偏光素子と前記透明保護フィルムとを貼合する接着剤層をさらに有し、
前記接着剤層は、水系接着剤の塗工層である、請求項1~3のいずれか1項に記載の偏光板。
【請求項5】
前記水系接着剤は、メタノールの濃度が10質量%以上70質量%以下である、請求項4に記載の偏光板。
【請求項6】
前記水系接着剤は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む、請求項4又は5に記載の偏光板。
【請求項7】
前記接着剤層は、厚みが0.01μm以上7μm以下である、請求項4~6のいずれか1項に記載の偏光板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光板に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置(LCD)は、液晶テレビだけでなく、パソコン、携帯電話等のモバイル、カーナビ等の車載用途などで広く用いられている。通常、液晶表示装置は、液晶セルの両側に粘着剤で偏光板を貼合した液晶パネル部材を有し、バックライト部材からの光を液晶パネル部材で制御することにより表示が行われている。また、有機EL表示装置も近年、液晶表示装置と同様に、テレビ、携帯電話等のモバイル、カーナビ等の車載用途で広く用いられて来ている。有機EL表示装置では、外光が金属電極(陰極)で反射され鏡面のように視認されることを抑止するために、画像表示パネルの視認側表面に円偏光板(偏光素子とλ/4板を含む積層体)が配置される場合がある。
【0003】
偏光板は上記のように、液晶表示装置や有機EL表示装置の部材として、車に搭載される機会が増えてきている。車載用の画像表示装置に用いられる偏光板は、それ以外のテレビや携帯電話等のモバイル用途に比較して、高温環境下に曝されることが多く、より高温での特性変化が小さいこと(高温耐久性)が求められる。
【0004】
このような高温耐久性の高い偏光素子の製造方法として、例えば、特許文献1~2では、亜鉛、銅、アルミニウム等を含む金属塩等の成分を処理浴に添加することで、偏光素子にこれら成分を含有させ、偏光素子の耐久性を向上させることが開示されている。また、特許文献3~4では、有機チタン化合物等の成分を処理浴に添加する、偏光素子の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2016/117659号
特開2006-047978号公報
特開2008-46257号公報
特開平6-172554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これまでの偏光板では、高温環境の温度を上げて115℃とし、この高温環境下に一定時間晒した場合には偏光度が低下してしまう場合があった。本発明は、例えば温度115℃の高温環境下に晒したときであっても偏光度低下の抑制効果に優れた偏光板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の偏光板を提供する。
〔1〕 ポリビニルアルコール系樹脂層に二色性色素を吸着配向させてなる偏光素子と、透明保護フィルムと、を有する偏光板であって、
前記偏光素子は、広角X線散乱法により測定されるポリビニルアルコール結晶に由来するピークの半値幅が4.80nm
-1
以上であり、
前記偏光素子は、カリウムイオンと、カリウムイオン以外の金属イオンとを含み、
前記偏光素子は、前記カリウムイオン以外の金属イオンの含有率が0.05質量%以上である、偏光板。
〔2〕 前記金属イオンは、コバルト、ニッケル、亜鉛、クロム、アルミニウム、銅、マンガン、及び鉄のイオンからなる群の内、少なくとも1種を含むことを特徴とする、〔1〕に記載の偏光板。
〔3〕 前記偏光素子は、ホウ素の含有率が3.9質量%以上8.0質量%以下である、〔1〕又は〔2〕に記載の偏光板。
〔4〕 前記偏光素子と前記透明保護フィルムとを貼合する接着剤層をさらに有し、
前記接着剤層は、水系接着剤の塗工層である、〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の偏光板。
〔5〕 前記水系接着剤は、メタノールの濃度が10質量%以上70質量%以下である、〔4〕に記載の偏光板。
〔6〕 前記水系接着剤は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む、〔4〕又は〔5〕に記載の偏光板。
〔7〕 前記接着剤層は、厚みが0.01μm以上7μm以下である、〔4〕~〔6〕のいずれか1項に記載の偏光板。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、例えば温度115℃の高温環境下に晒した場合の偏光度の低下が抑制され、高温耐久性に優れる偏光板を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
偏光素子1~3について、測定用サンプルの散乱プロファイルからバックグラウンドの散乱プロファイルを差し引いたものについて、波数qに対してプロットしたグラフを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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