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公開番号2024124902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032880
出願日2023-03-03
発明の名称医薬化合物及びこれを用いたウイルス感染症治療用、緩和用、又は予防用医薬組成物
出願人国立大学法人秋田大学,国立大学法人東北大学
代理人個人
主分類C07C 49/248 20060101AFI20240906BHJP(有機化学)
要約【課題】抗ウイルス活性を有するクルクミンの熱変性化合物及びその類縁体に基づく医薬化合物又はその塩、及びこれを有効成分とするウイルス感染症治療、緩和又は予防用医薬組成物を提供する。
【解決手段】下記の一般式A、B、又はCで表される医薬化合物又はその塩である。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の一般式A、B、又はCで表される医薬化合物又はその塩。
JPEG
2024124902000008.jpg
87
149
一般式Aにおいて、R
1a
~R
10a
は同一であっても異なっていてもよく、互いに独立に、水素、C
1-4
低級炭化水素基、又はベンゼン環に酸素原子が直接結合する酸素置換基である。ただし、少なくともR
1a
又はR
2a
は酸素置換基であり、少なくともR
6a
又はR
7a
は酸素置換基である。また、R
1a
~R
10a
は隣接する置換基と結合して環を形成してはならない。さらに、R
1a
及びR
3a
が酸素置換基であるときR
2a
は酸素置換基であり、R
6a
及びR
8a
が酸素置換基であるときR
7a
は酸素置換基である。R
11a
~R
14a
は同一であっても異なっていてもよく、互いに独立に、水素、又はC
1-4
低級炭化水素基である。R
11a
はR
13a
と結合し環構造を形成していてもよい。
一般式Bにおいて、R
1b
~R
10b
は同一であっても異なっていてもよく、互いに独立に、水素、C
1-4
低級炭化水素基、又は酸素置換基である。ただし、少なくともR
1b
又はR
2b
は酸素置換基であり、少なくともR
6b
又はR
7b
は酸素置換基である。また、R
1b
~R
10b
は隣接する置換基と結合して環を形成してはならない。さらに、R
1b
及びR
3b
が酸素置換基であるときR
2b
は酸素置換基であり、R
6b
及びR
8b
が酸素置換基であるときR
7b
は酸素置換基である。R
11b
~R
14b
は同一であっても異なっていてもよく、互いに独立に、水素、又はC
1-4
低級炭化水素基である。R
15b
及びR
16b
は同一であっても異なっていてもよく、互いに独立に、水素、C
1-4
低級炭化水素基、又は置換基Zである。R
11b
はR
13b
又はR
14b
と結合し環構造を形成していてもよい。ただし、R
13b
又はR
14b
はR
15b
又はR
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記一般式AにおいてR
2a
、R
3a
、R
7a
、及びR
8a
は酸素置換基であり、前記一般式BにおいてR
2b
、R
3b
、R
7b
、及びR
8b
は酸素置換基であり、前記一般式CにおいてR
2c
、R
3c
、R
7c
、及びR
8c
は酸素置換基である、請求項1に記載の医薬化合物又はその塩。
【請求項3】
前記医薬化合物は前記一般式B又はCで表され、前記一般式BにおいてR
15b
又はR
16b
は置換基Zであり、前記一般式CにおいてR
17c
又はR
18c
は置換基Zである、請求項1に記載の医薬化合物又はその塩。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の医薬化合物又はその塩を有効成分とするウイルス感染症治療用、緩和用、又は予防用医薬組成物。
【請求項5】
コロナウイルス感染症用である請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
SARS-COV-2ウイルス感染症用である請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項7】
吸入投与又は経口投与用である請求項4に記載の医薬組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は医薬化合物及びこれを用いたウイルス感染症治療用、緩和用、又は予防用医薬組成物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、クルクミンの薬理活性が注目されている。クルクミンは多標的性化合物であり、これまでクルクミンの薬理作用として、抗腫瘍活性、抗炎症活性、抗菌活性等の薬理活性が知られている。また、新興ウイルスであるSARS-CoV-2に対する薬理活性も報告されている。例えば、非特許文献1は、臨床試験において、クルクミンの経口投与によりSARS-CoV-2感染症による肺炎の重症化を抑制する効果が得られたことを報告している。特許文献1は、in vitro試験において、クルクミン類のSARS-CoV-2感染抑制効果を報告している。クルクミンは食用されるスパイスであり、低毒性であることも知られている。
【0003】
本発明者らはクルクミンの熱変性化合物及びその類縁体に関する薬理活性について、これまで種々の報告をしている。例えば、特許文献2は寄生虫症の治療又は予防効果を有するクルクミン類縁体を開示している。特許文献3、4はクルクミン類縁体を用いた抗癌剤を開示している。クルクミンの熱変性化合物及びその類縁体は、クルクミンと同様に低毒性であると考えられており、食用に用いることが期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/256547号
特許第5495608号
特許第5050206号
国際公開第2022/190915号
【非特許文献】
【0005】
Kirti S Pawar et. al., “Oral Curcumin with Piperine as Adjuvant Therapy for the Treatment of COVID-19: A Randomized Clinical Trial”, Volume 12, Article 669362, Frontiers in Pharmacology, 2021
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
クルクミンの熱変性化合物及びその類縁体について、これまで抗ウイルス活性に着目して詳しく検討されていない。
【0007】
そこで、本開示の主な目的は、上記実情を鑑み、抗ウイルス活性を有するクルクミンの熱変性化合物及びその類縁体に基づく医薬化合物又はその塩、及びこれを有効成分とするウイルス感染症治療、緩和又は予防用医薬組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は少なくとも以下の態様を提供する。
【0009】
第1態様は、下記の一般式A、B、又はCで表される医薬化合物又はその塩である。
【0010】
JPEG
2024124902000001.jpg
87
149
(【0011】以降は省略されています)

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