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公開番号
2025114506
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025008045
出願日
2025-01-20
発明の名称
ビスフェノールAの製造方法
出願人
國立臺灣大學
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
37/52 20060101AFI20250729BHJP(有機化学)
要約
【課題】ビスフェノールAの新しい製造方法を提供する。
【解決手段】アルミン酸ナトリウム及び溶剤の存在下で、ポリカーボネートと脂肪族一価アルコールとを解重合反応させることにより、ビスフェノールAを含む第1の粗製品を得るステップを含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
アルミン酸ナトリウム及び溶剤の存在下で、ポリカーボネートと脂肪族一価アルコールとを解重合反応させることにより、ビスフェノールAを含む第1の粗製品を得るステップを含むことを特徴とする、ビスフェノールAの製造方法。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記第1の粗製品は、前記アルミン酸ナトリウムと、前記溶剤と、未反応の脂肪族一価アルコールと、を更に含み、
前記第1の粗製品を固液分離することにより、前記アルミン酸ナトリウム、及び、第2の粗製品を得て、該第2の粗製品は、前記ビスフェノールAと、前記溶剤と、前記未反応の脂肪族一価アルコールとを含み、そして、前記第2の粗製品中の前記溶剤及び前記未反応の脂肪族一価アルコールを除去することにより前記ビスフェノールAを純化して、純化されたビスフェノールAを得るステップを更に含む、請求項1に記載のビスフェノールAの製造方法。
【請求項3】
前記溶剤は、テトラヒドロフラン、クロロホルム、炭酸ジメチル、ジクロロメタン、アセトン、アセトニトリル、n-ヘプタン、シクロヘキサン及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項1に記載のビスフェノールAの製造方法。
【請求項4】
前記脂肪族一価アルコールは、メタノール、エタノール及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる、請求項1に記載のビスフェノールAの製造方法。
【請求項5】
前記ポリカーボネートの使用量を1重量部として、前記アルミン酸ナトリウムの使用量は、0.01重量部~0.2重量部の範囲である、請求項1に記載のビスフェノールAの製造方法。
【請求項6】
前記ポリカーボネートの使用量を1重量部として、前記溶剤の使用量は、0.6重量部~2.7重量部の範囲である、請求項1に記載のビスフェノールAの製造方法。
【請求項7】
前記ポリカーボネートの使用量を1重量部として、前記脂肪族一価アルコールの使用量は、0.3重量部~2.4重量部の範囲である、請求項1に記載のビスフェノールAの製造方法。
【請求項8】
前記解重合反応は、反応温度が25℃~64.7℃の範囲内で実施される、請求項1に記載のビスフェノールAの製造方法。
【請求項9】
前記解重合反応は、反応圧力が1atmで実施される、請求項1に記載のビスフェノールAの製造方法。
【請求項10】
前記解重合反応は、反応時間が0.25時間~9時間の範囲内で実施される、請求項1に記載のビスフェノールAの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリマーを回収または加工する方法であり、特にポリカーボネートを解重合してビスフェノールAを得る方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、多くの国がポリカーボネート廃棄物のリサイクルと再利用に大きな重点を置いている。現在、主流のポリカーボネート廃棄物のリサイクル方法は化学リサイクル法であり、化学リサイクル法は、ポリカーボネート廃棄物に対する純度の要求が低く、化学リサイクル法で得られたビスフェノールAは再利用することができる。化学リサイクル法は、例えば熱分解法、加水分解法、加アルコール分解法、加アンモニア分解法または水素化分解法により、ポリカーボネートを解重合してビスフェノールAを得る。
【0003】
前述の化学リサイクル方法の中で、加アルコール分解法はビスフェノールAの収率が高いため最も有望である。加アルコール分解法は、触媒の存在下でポリカーボネートを解重合してビスフェノールAを得る。触媒は、例えば均一系触媒または不均一系触媒が挙げられ、不均一系触媒は、簡単に分離して再利用することができる利点がある。均一系触媒は、例えばアルカリ金属アルコキシドが挙げられ、アルカリ金属アルコキシドは、ナトリウムメトキシドである。
【0004】
不均一系触媒を使用してポリカーボネートの解重合を行う従来技術としては、例えば特許文献1があり、これは担持触媒系の複合触媒を開示しており、該複合触媒は、塩基性金属酸化物を担体(キャリヤー)とし、遷移金属塩を活性成分とし、アルカリ金属アルコキシドを触媒作用の助剤としている。この内、塩基性金属酸化物は、MgO、CaO、CuO、MnO
2
、Fe
2
O
3
、FeO、CoO、及びCo
3
O
4
の1種または2種以上を任意の比率で混合したものであり、遷移金属塩は、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、マンガンの塩化物、硝酸塩、酢酸塩、硫酸塩、及びアセチルアセトナート塩の1種または2種以上を任意の比率で混合したものであり、アルカリ金属アルコキシドは、カリウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムエトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムイソプロポキシド、ナトリウム1-プロパノラート(Sodium 1-propanolate)、ナトリウムイソプロポキシド、カリウムtert-ブトキシド、ナトリウムn-ブトキシド(sodium n-butoxide)、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ペントキシド、及びナトリウムtert-ペントキシドの1種または2種以上を任意の比率で混合したものである。
【0005】
このような複合触媒を使用してポリカーボネートプラスチックを解重合する方法は、複合触媒の存在下で、80℃から100℃の温度でポリカーボネートプラスチックを有機溶剤に溶解した状態または溶剤を添加しない状態で、脂肪族一価アルコールでポリカーボネートプラスチックを2時間から10時間の範囲の時間にわたって解重合反応させて、ビスフェノールAを得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
中国特許出願公開第114904542号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、ビスフェノールAを製造する新しい方法の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、アルミン酸ナトリウム及び溶剤の存在下で、ポリカーボネートと脂肪族一価アルコールとを解重合反応させることにより、ビスフェノールAを含む第1の粗製品を得るステップを含む、ことを特徴とするビスフェノールAの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、アルミン酸ナトリウムを触媒として、ポリカーボネートと脂肪族一価アルコールとの解重合反応を促進し、ビスフェノールAを確実に得ることにより、ビスフェノールAを製造する新しい方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1のビスフェノールAと市販のビスフェノールAのX線回折図である。
実施例1のビスフェノールAと市販のビスフェノールAのフーリエ変換赤外スペクトルの図である。
実施例1のビスフェノールAの示差走査熱量測定の図及び熱重量分析の図である。
実施例1のビスフェノールAのプロトン核磁気共鳴
1
H-NMRの図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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