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公開番号2025071526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181760
出願日2023-10-23
発明の名称車両用空調装置
出願人サンデン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B60H 1/26 20060101AFI20250428BHJP(車両一般)
要約【課題】湿度の高い空気を車室内に流入させることなく蒸発器の乾燥を促進させることのできる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車両用空調装置1は、冷凍サイクル40の運転停止後に蒸発器30の乾燥を促進させる乾燥運転を行うように構成されており、前記乾燥運転では、空調ケース21の内気入口23及び吹出口(デフロスタ出口25、フェイス出口26、及びフット出口27)が閉塞状態とされ、外気入口22から空調ケース21内に導入された外気が、第1通路P1側を蒸発器30→バイパス通路B及び/又はヒータコア31の順に通過し、その後、空調ケース21内における出口切替ドア28の手前で反転し、第2通路P2側をバイパス通路B及び/又はヒータコア31→蒸発器30の順に通過して(すなわち、逆流して)空調ケース21の排気口33から車室外に排出される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車室外の空気である外気を導入するための外気入口及び車室内の空気である内気を導入するための内気入口を一端側に有し、車室内に空気を吹き出すための吹出口を他端側に有する空調ケースと、
前記空調ケース内に配置され、前記空調ケース内に前記一端側から前記他端側に向かう空気の流れを発生させる送風機と、
前記空調ケース内の前記送風機よりも前記吹出口側に配置され、前記空調ケース内を流れる空気を冷却する、冷凍サイクルの蒸発器と、
前記空調ケース内に形成され、前記外気入口から前記蒸発器に空気を導く第1通路と、
前記空調ケース内に形成され、前記内気入口から前記蒸発器に空気を導く第2通路と、
を含み、
前記空調ケースは、内部の空気を車室外に排出するための排気口を前記送風機と前記蒸発器との間の位置にさらに有し、
前記冷凍サイクルの運転停止後に、前記蒸発器の乾燥を促進させる乾燥運転を行うように構成され、前記乾燥運転では、前記内気入口及び前記吹出口が閉塞状態とされ、前記外気入口から前記空調ケース内に導入された外気が前記蒸発器を通過した後に前記空調ケース内で反転して前記排気口から車室外に排出される、車両用空調装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記外気の温度を検出する外気温度センサと、前記外気の湿度を検出する外気湿度センサと、前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度センサと、前記内気の温度を検出する内気温度センサと、を含み、
前記内気の温度がサーモOFF温度以下になると前記冷凍サイクルの運転を停止させ、前記内気の温度がサーモON温度以上になると前記冷凍サイクルの運転を再開させるサーモOFF機能を有し、
前記サーモOFF機能による前記冷凍サイクルの運転停止後であって、且つ前記蒸発器の温度が外気の露点温度以上である場合に前記乾燥運転を行う、請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項3】
前記内気の温度を検出する内気温度センサを含み、
前記内気の温度がサーモOFF温度以下になると前記冷凍サイクルの運転を停止させ、前記内気の温度がサーモON温度以上になると前記冷凍サイクルの運転を再開させるサーモOFF機能を有し、
前記サーモOFF機能による前記冷凍サイクルの運転停止後に前記乾燥運転を開始した場合、前記サーモON温度を高くする温度変更処理を実施する、請求項1に記載の車両用空調装置。
【請求項4】
前記空調ケース内の前記蒸発器よりも前記吹出口側に配置されて、自身を流れる熱媒体によって前記空調ケース内を流れる空気を加熱するヒータコアを含み、
前記乾燥運転では、前記ヒータコアに前記熱媒体が流され、前記外気入口から前記空調ケース内に導入された外気が前記蒸発器及び前記ヒータコアを通過した後に前記空調ケース内で反転して前記排気口から車室外に排出される、請求項1~3いずれか一つに記載の車両用空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内を空調する車両用空調装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の車両用空調装置の多くは、冷凍サイクルを構成する蒸発器を有しており、車室内に向けて送風される空気を蒸発器によって冷却している(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-38971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の車両用空調装置では、蒸発器の表面温度が低くなると空気に含まれる水分が凝縮して蒸発器の表面に水滴が付着することがある。空調運転の終了後、蒸発器の表面に水滴が付着した状態が継続すると、雑菌やカビが繁殖して異臭が発生し、この異臭が車室内に流入して乗員に不快感を与えるおそれがある。そのため、例えば空調運転の終了後に蒸発器に送風することで蒸発器を乾燥させることが考えられるが、湿度の高い空気が車室内に流入してしまうのは好ましくない。
【0005】
本発明は、湿度の高い空気を車室内に流入させることなく蒸発器の乾燥を促進させることのできる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面によると、車両用空調装置が提供され、提供される車両用空調装置は、車室外の空気である外気を導入するための外気入口及び車室内の空気である内気を導入するための内気入口を一端側に有し、車室内に空気を吹き出すための吹出口を他端側に有する空調ケースと、前記空調ケース内に配置され、前記空調ケース内に前記一端側から前記他端側に向かう空気の流れを発生させる送風機と、前記空調ケース内の前記送風機よりも前記吹出口側に配置され、前記空調ケース内を流れる空気を冷却する、冷凍サイクルの蒸発器と、前記空調ケース内に形成され、前記外気入口から前記蒸発器に空気を導く第1通路と、前記空調ケース内に形成され、前記内気入口から前記蒸発器に空気を導く第2通路と、を含む。前記空調ケースは、内部の空気を車室外に排出するための排気口を前記送風機と前記蒸発器との間に位置にさらに有する。前記車両用空調装置は、前記冷凍サイクルの運転停止後に、前記蒸発器の乾燥を促進させる乾燥運転を行うように構成されている。前記乾燥運転では、前記内気入口及び前記吹出口が閉塞状態とされ、前記外気入口から前記空調ケース内に導入された外気が前記蒸発器を通過した後に前記空調ケース内で反転して前記排気口から車室外に排出される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、湿度の高い空気を車室内に流入させることなく蒸発器を乾燥させることのできる車両用空調装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る車両用空調装置の全体構成を示す概略図である。
第1実施形態に係る車両用空調装置の電気的構成を示すブロック図である。
第1実施形態に係る車両用空調装置で行われる乾燥運転の空気の流れを示す図である。
第2実施形態に係る車両用空調装置の全体構成を示す概略図である。
第2実施形態に係る車両用空調装置の電気的構成を示すブロック図である。
第2実施形態に係る車両用空調装置で行われる乾燥運転の空気の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
[第1実施形態]
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の構成を示している。図1は、第1実施形態に係る車両用空調装置1の全体構成の概略図であり、図2は、第1実施形態に係る車両用空調装置1の電気的構成を示すブロック図である。
(【0011】以降は省略されています)

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