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公開番号2025073649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184609
出願日2023-10-27
発明の名称水分計
出願人株式会社サタケ
代理人弁理士法人維新国際特許事務所,個人,個人
主分類G01N 27/04 20060101AFI20250502BHJP(測定;試験)
要約【課題】電極ロールの外周面に付着する付着物を容易に、且つ、綺麗に取り除くことができ、穀粒の含有水分値の検出作業を繰り返し行っても正確な値を得ることが可能な水分計を提供する。
【解決手段】水分計1は、小径穀粒10A又は大径穀粒10Bを挟み込んで通過させながら圧砕する第1及び第2電極ロール6,7を有する。制御部11は、小径穀粒10A又は大径穀粒10Bの圧砕時において第1及び第2電極ロール6,7の間の抵抗値を検出し、その値から含有水分値を換算して得る。第1電極ロール6の外周面には、周方向に沿って延びる湾曲面状をなす圧砕用面部8と凹状に窪む圧砕用凹部9とが設けられる。圧砕用面部8は、小径穀粒10Aを第2電極ロール7との間で圧砕する。圧砕用凹部9は、大径穀粒10Bを第2電極ロール7との間で圧砕する。圧砕用凹部9は、第1電極ロール6における回転軸心C1方向一側及び他側の少なくとも一方に開放する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
小径穀粒と前記小径穀粒よりも粒径が大きい大径穀粒との両方の含有水分値を検出可能な水分検出部を備え、前記水分検出部は、回転軸心が同じ水平方向に延び、且つ、互いが反対方向の回転動作により各々の外周面で前記小径穀粒又は前記大径穀粒を挟み込んで通過させながら圧砕する第1及び第2電極ロールを有し、前記小径穀粒又は前記大径穀粒の圧砕時において前記第1及び第2電極ロールの間における電圧、電流及び抵抗の少なくとも1つの値を検出するとともに、その値から含有水分値を換算して得るよう構成された水分計であって、
前記第1電極ロールの外周面には、周方向に沿って延びる湾曲面状をなし、前記小径穀粒を前記第2電極ロールとの間で圧砕する圧砕用面部と、底面部が前記圧砕用面部よりも前記回転軸心側に位置するように窪む凹状をなし、前記大径穀粒を収容した状態で前記第2電極ロールとの間で圧砕する1つ以上の圧砕用凹部と、を備え、
前記圧砕用凹部は、前記第1電極ロールにおける回転軸心方向一側及び他側の少なくとも一方に開放していることを特徴とする水分計。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の水分計において、
前記圧砕用凹部は、前記底面部の回転方向前側に設けられ、前記回転軸心に沿って延びる前方側面部と、前記底面部の回転方向後側に設けられ、前記回転軸心に沿って延びる後方側面部と、を備え、
前記底面部と前記前方側面部との間には、前記底面部と前記前方側面部とを断面凹状に繋ぐ前方湾曲面部が設けられ、
前記底面部と前記後方側面部との間には、前記底面部と前記後方側面部とを断面凹状に繋ぐ後方湾曲面部が設けられていることを特徴とする水分計。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の水分計において、
前記圧砕用凹部は、前記底面部の回転軸心方向一側又は他側に設けられ、前記第1電極ロールの回転方向に延びる側方側面部を備え、
前記底面部と前記側方側面部との間には、前記底面部と前記側方側面部とを断面凹状に繋ぐ側方湾曲面部が設けられていることを特徴とする水分計。
【請求項4】
請求項1に記載の水分計において、
前記第1電極ロールは、金属材による一体加工品であることを特徴とする水分計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、穀粒の含有水分値を検出可能な水分計に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、収穫した籾や大豆等の穀物は、予め決められた水分規格となるように乾燥機を用いて乾燥させる必要があり、これら乾燥機における乾燥状態は、穀粒の含有水分値を周期的に水分計で検出しながら管理している。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている水分計は、第1及び第2電極ロールを有する回転ユニットと、この回転ユニットに穀粒を一粒ずつ供給可能な給穀ユニットと、を備えている。第1電極ロールの外周面は、当該第1電極ロールの周方向に沿って延びる湾曲面状をなす圧砕用面部と、底面部が圧砕用面部よりも回転軸心側に位置するように窪む複数の圧砕用凹部と、を備え、各圧砕用凹部は、第1電極ロールの周方向において回転軸心方向の一側と他側とに交互に千鳥状にずれた配置になっている。一方、第2電極ロールは、第1電極ロールの給穀ユニット側における斜め下方に配設され、その外径は、第1電極ロールの外径より大きく設定されている。
【0004】
第1及び第2電極ロールは、互いに反対向きに回転するようになっていて、回転状態において給穀ユニットから小径穀粒が導入されると、当該小径穀粒を第1電極ロールの圧砕用面部と第2電極ロールの外周面との間で挟み込んで通過させながら圧砕するようになっている。一方、第1及び第2電極ロールは、回転状態において給穀ユニットから小径穀粒よりも粒径が大きい大径穀粒が導入されると、当該大径穀粒を第1電極ロールの圧砕用凹部に収容するとともに第2電極ロールの外周面との間で挟み込んで通過させながら圧砕するようになっている。そして、第1及び第2電極ロールには、当該第1及び第2電極ロールの間の電流値や抵抗値を検出可能な制御部が接続されており、この制御部は、小径穀粒又は大径穀粒の圧砕時において第1及び第2電極ロールの間における電流値や抵抗値を検出するとともに、それらの値から含有水分値を換算して得るようになっている。
【0005】
ところで、圧砕後の穀粒や粉塵等が第1及び第2電極ロールの外周面に付着したままの状態になると、これら付着物が第1及び第2電極ロールの間の電流値等を検出する際のノイズの原因になり、正確な値を検出できなくなってしまう。したがって、第1及び第2電極ロールの側方には、当該第1及び第2電極ロールの外周面に接触させるブラシ等の払拭部材が配置され、第1及び第2電極ロールの回転動作に伴う払拭部材の払拭動作によって第1及び第2電極ロールの外周面に付着する付着物を払拭するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-173565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の場合、第1電極ロールの各圧砕用凹部は、大径穀粒を載置する底面部と、この底面部の外周縁部に連続して設けられ、大径穀粒を収容する空間を四方から取り囲む環状の側面部とで構成されているので、圧砕用凹部の内側に付着物が付着すると、これら付着物を払拭部材で払拭する際に圧砕用凹部の側面部が付着物の移動の邪魔になり、圧砕用凹部の内側からの付着物の除去が不十分になってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電極ロールの外周面に付着する付着物を容易に、且つ、綺麗に取り除くことができ、穀粒の含有水分値の検出作業を繰り返し行っても正確な値を得ることが可能な水分計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、圧砕用凹部の一部に付着物を取り除くための開放領域を設けたことを特徴とする。
【0010】
具体的には、小径穀粒と前記小径穀粒よりも粒径が大きい大径穀粒との両方の含有水分値を検出可能な水分検出部を備え、前記水分検出部は、回転軸心が同じ水平方向に延び、且つ、互いが反対方向の回転動作により各々の外周面で前記小径穀粒又は前記大径穀粒を挟み込んで通過させながら圧砕する第1及び第2電極ロールを有し、前記小径穀粒又は前記大径穀粒の圧砕時において前記第1及び第2電極ロールの間における電圧、電流及び抵抗の少なくとも1つの値を検出するとともに、その値から含有水分値を換算して得るよう構成された水分計を対象とし、次のような対策を講じた。
(【0011】以降は省略されています)

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