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公開番号2025078118
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190459
出願日2023-11-08
発明の名称アルミニウム合金押出材の製造方法
出願人国立大学法人富山大学
代理人個人,個人
主分類B21C 23/00 20060101AFI20250513BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】溶解工程が不要で、押出加工と同時にアルミニウムの合金調整が可能なアルミニウム合金押出材の製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】アルミニウム合金からなる繊維材と純アルミニウム材とを重ね、温間又は熱間で押出加工することを特徴とする。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウム合金からなる繊維材と純アルミニウム材とを重ね、温間又は熱間で押出加工することを特徴とするアルミニウム合金押出材の製造方法。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記繊維材は、複数の繊維基材を重ね合せてプレスにて予備成形したものであることを特徴とする請求項1記載のアルミニウム合金押出材の製造方法。
【請求項3】
前記複数の繊維基材は、異なる二元系あるいはそれ以上のアルミニウム合金繊維基材からなることを特徴とする請求項2記載のアルミニウム合金押出材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミニウム合金押出材の製造方法に関し、特にアルミニウム合金組成を溶湯による溶融調整をすることもなく、押出加工時に調整できる製造方法に係る。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
純アルミニウムは軟らかく、構造材や機械部品、車両部品等に用いるには強度不足であることから、用途に応じて各種アルミニウム合金が提案されている。
例えばJISには、Al-Mg-Si系,Al-Mg-Si-Cu系等の6000系アルミニウム合金やAl-Zn-Mg系,Al-Zn-Mg-Cu系の7000系アルミニウム合金等が規格されている。
【0003】
これらのアルミニウム合金の化学組成を調整するには、純アルミニウムを高温に加熱して溶融した溶湯を造り、これに添加する成分の金属あるいは母合金を添加し、溶融調整している。
したがって、金属を溶解して合金調整するには溶解炉を用いる必要があり、多大なエネルギーが必要となる。
【0004】
例えば特許文献1には、アルミニウム合金の切断屑及び切削屑を回収して微粉末にした後に、熱間押出によるバルク材を得る技術が開示されているが、アルミニウム合金のリサイクルを目的とするものであってアルミニウム合金材の製造を目的とするものではない。
また、微粉末は消防法上の規制もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-17494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、溶解工程が不要で、押出加工と同時にアルミニウムの合金調整が可能なアルミニウム合金押出材の製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るアルミニウム合金押出材の製造方法は、アルミニウム合金からなる繊維材と純アルミニウム材とを重ね、温間又は熱間で押出加工することを特徴とする。
【0008】
ここでアルミニウム合金からなる繊維材とは、直径が10~200μm程度の繊維(ファイバー)を不織布状,メッシュ状にしたものをいい、例えばフィルター等の用途に使用されているものでもよい。
【0009】
本発明において、前記繊維材は、複数の繊維基材を重ね合せてプレスにて予備成形したものが好ましい。
一枚の繊維基材は、厚みが薄いので重ね合せてプレス成形することで、プリフォーム体が得られる。
本発明は、必要とする合金成分が含まれるアルミニウム合金からなる繊維材と純アルミニウムとを重ね、押出加工することで所定の合金成分からなるアルミニウム合金の押出材を得ることができる点に特徴がある。
【0010】
そこで、前記複数の繊維基材は、異なる二元系あるいはそれ以上の多元素アルミニウム合金繊維基材からなるのが好ましい。
例えばAl-Cu,Al-Mg,Al-Si,Al-Zn等の二元合金系からなる繊維基材を準備しておくと、例えばAl-Mg-Si系のアルミニウム合金からなる押出材を得たい時には、Al-Mg繊維基材とAl-Si繊維基材を所定の割合で重ね合せプレスにてプリフォーム体を成形し、その後に純アルミニウムと重ね合せて押出加工することで得られる。
したがって、Al-Zn-Mg系アルミニウム合金の押出材を得たい場合には、同様にAl-Zn繊維基材とAl-Mg繊維基材を重ね合せることが製造でき、Cu成分を添加したいときには更にAl-Cu繊維基材を組み合せればよい。
どのように組み合せるかは、製造したい押出材の合金組成に合せて選定される。
したがって上記では、二元系のアルミニウム合金材からなる繊維基材の例を挙げたが、三元素あるいはそれ以上の多元素繊維基材であってもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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