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公開番号
2025079063
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-21
出願番号
2023191479
出願日
2023-11-09
発明の名称
パン生地の分割成形具、それを備えたパン生地の分割成形装置、およびパン生地の製造方法
出願人
昭和産業株式会社
,
グランソールベーカリー株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A21C
5/00 20060101AFI20250514BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約
【課題】パン生地の分割と成形とを簡易に行うことが可能なパン生地の分割成形具、それを備えたパン生地の分割成形装置、およびパン生地の製造方法を提供する。
【解決手段】コンベア10上を搬送されるパン生地の分割と成形とを行うための分割成形具21であって、一方向に延在する棒状または板状の形状を有しており、延在方向に、パン生地を分割するための分割部211と、分割したパン生地を成形するためのガイド部212とを有しており、分割部211は、分割部211の下辺214と、ガイド部212の下辺215を分割部211側に延長した延長線ELとのなす角度θが鋭角となるように、下辺214が傾斜している。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
コンベア上を搬送されるパン生地の分割と成形とを行うための分割成形具であって、
一方向に延在する棒状または板状の形状を有しており、
前記延在方向に、パン生地を分割するための分割部と、分割したパン生地を成形するためのガイド部とを有しており、
前記分割部は、前記分割部の下辺と、前記ガイド部の下辺を前記分割部側に延長した延長線とのなす角度が鋭角となるように、下辺が傾斜している、分割成形具。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記延在方向に対する幅が5~30mmである、請求項1に記載の分割成形具。
【請求項3】
前記分割部は、下辺が丸みを帯びた形状である、請求項1に記載の分割成形具。
【請求項4】
前記延在方向において、前記ガイド部の長さが、前記分割部の長さの1.5倍以上の長さである請求項1に記載の分割成形具。
【請求項5】
前記ガイド部が、実質的に直線状の細長い部材である請求項1に記載の分割成形具。
【請求項6】
前記分割部が、実質的に直線状の細長い部材である請求項1に記載の分割成形具。
【請求項7】
パン生地を搬送するコンベアと、
前記コンベアと対向して設けられた展圧部材と、
請求項1ないし6のいずれかに記載の分割成形具と、を備え、
前記分割成形具は、パン生地が上流側から下流側に搬送される場合に、前記分割部が前記上流側に位置し、前記ガイド部が前記下流側に位置するように配置される、パン生地の分割成形装置。
【請求項8】
前記分割成形具の前記分割部と前記ガイド部との接合部分が、前記コンベアおよび前記展圧部材の間に位置する、請求項7に記載のパン生地の分割成形装置。
【請求項9】
コンベアの搬送方向に延在するガイド部と、前記コンベアの搬送方向に延在し、前記ガイド部の上流側の端部から前記コンベアの搬送方向に対して斜め上方に延出される分割部と、を備える分割成形具を、前記ガイド部が前記コンベアの搬送面に近接するように設け、
前記ガイド部と前記分割部との接合部分またはその近傍において前記コンベア上を搬送されるパン生地を分割し、前記ガイド部において、分割した前記パン生地を成形する、パン生地の製造方法。
【請求項10】
円盤状またはシート状のパン生地を巻き上げてロール状のパン生地を成形してから、
前記分割成形具を用いて、前記ロール状のパン生地を分割する、請求項9に記載のパン生地の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パン生地の分割成形具、それを備えたパン生地の分割成形装置、およびパン生地の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
パンを工業的に大量生産する場合、特許文献1に開示されているように、パン生地を比較的大きなサイズで仕込み、仕込んだパン生地の塊をデバイダーなどの装置を用いて分割し、その後、分割したパン生地を成形することで、パン生地を製造することができる。特に、近年は、フードロス削減やフードウェイスト削減への関心が高まり、いわゆる「食べ切り」ができる小型のサイズ(たとえば、テーブルロールや、テーブルロールよりもさらに小さいサイズ(たとえば一口サイズ))のパンの需要が増加しており、このような小型のパン生地を工業的に大量生産することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-148689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
小型のパン生地は、複数個でまとめて袋売りなどされることが多く、製パン工程においては、一般サイズのパン生地よりも多い個数のパン生地を製造することが求められている。しかしながら、パン生地を分割するデバイダーの分割速度には上限があり、たとえば40gのパン生地に分割する場合は、80gのパン生地に分割する場合と比べて、時間当たりで処理できるパン生地量は1/2程度にまで少なくなってしまう。このため、小型パンの製造においては、分割工程が、生地混捏から焼成(あるいは、フライ、蒸し等)までの全製パン工程中におけるボトルネック(律速段階)となってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、小型のパン生地を製造する場合も、製パン工程におけるパン生地の生産速度を高め、パン生地を効率的に製造することができる、パン生地の分割成形具、それを備えたパン生地の分割成形装置、およびパン生地の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係るパン生地の分割成形具は、コンベア上を搬送されるパン生地の分割と成形とを行うための分割成形具であって、一方向に延在する棒状または板状の形状を有しており、前記延在方向に、パン生地を分割するための分割部と、分割したパン生地を成形するためのガイド部とを有しており、前記分割部は、前記分割部の下辺と、前記ガイド部の下辺を前記分割部側に延長した延長線とのなす角度が鋭角となるように、下辺が傾斜している。
(2)上記分割成形具において、前記延在方向に対する幅が5~30mmである構成とすることができる。
(3)上記分割成形具において、前記分割部は、下辺が丸みを帯びた形状である構成とすることができる。
(4)上記分割成形具において、前記延在方向において、前記ガイド部の長さが、前記分割部の長さの1.5倍以上の長さである構成とすることができる。
(5)上記分割成形具において、前記ガイド部が、実質的に直線状の細長い部材である構成とすることができる。
(6)上記分割成形具において、前記分割部が、実質的に直線状の細長い部材である構成とすることができる。
(7)本発明に係るパン生地の分割成形装置は、パン生地を搬送するコンベアと、前記コンベアと対向して設けられた展圧部材と、上記分割成形具と、を備え、前記分割成形具は、パン生地が上流側から下流側に搬送される場合に、前記分割部が前記上流側に位置し、前記ガイド部が前記下流側に位置するように配置される。
(8)上記分割成形装置において、前記分割成形具の分割部と前記ガイド部との接合部分が、前記コンベアおよび前記展圧部材の間に位置する構成とすることができる。
(9)本発明に係るパン生地の製造方法は、コンベアの搬送方向に延在するガイド部と、前記コンベアの搬送方向に延在し、前記ガイド部の上流側の端部から前記コンベアの搬送方向に対して斜め上方に延出される分割部と、を備える分割成形具を、前記ガイド部が前記コンベアの搬送面に近接するように設け、前記ガイド部と前記分割部との接合部分またはその近傍において前記コンベア上を搬送されるパン生地を分割し、前記ガイド部において、分割した前記パン生地を成形する。
(10)上記パン生地の製造方法において、円盤状またはシート状のパン生地を巻き上げてロール状のパン生地を成形してから、前記分割成形具を用いて、前記ロール状のパン生地を分割する構成とすることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、分割成形具の分割部でパン生地を分断し、分割したパン生地をガイド部で成形することで、パン生地の成形工程において、パン生地の分割を行うことが可能となる。これにより、製パン工程のボトルネックとなるデバイダーでパン生地を分割する分割工程において、パン生地を最終的なパン生地のサイズよりも大きいサイズで分割することができるため、製パン工程における時間当たりで処理できるパン生地量を増やすことができ、その結果、小型のパン生地を効率的に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
パン生地の分割成形方法を説明するための図である。
本実施形態に係る分割成形装置を示す図である。
本実施形態に係る分割成形具を示す図である。
本実施形態に係る分割成形具の配置を説明するための図である。
本実施形態に係るパン生地の製造方法を示すフローチャートである。
他の実施形態に係る分割成形具を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態では、パン生地を分割するとともに成形する分割成形具21を有する分割成形装置1を例示して説明する。本実施形態に係る分割成形装置1は、小型のパン生地を工業的に製造するための装置であり、図1(A)に示すように、デバイダーで一回り大きいサイズで分割したパン生地を、成形工程において、さらに分割しながら成形するものである。従来では、小型のパン生地(たとえば40gのパン生地)を工業的に製造する場合には、図1(B)に示すように、デバイダーでパン生地を所望のサイズ(たとえば40g)に分割し、その後、分割したパン生地を成形する工程を行うなどの方法が採用されていた。これに対して、本実施形態に係る分割成形装置1では、図1(A)に示すように、デバイダーで分割したパン生地を、さらに成形工程において分割することができるため、デバイダーでは所望のサイズ(たとえば40g)よりも大きいサイズ(たとえば80g)のパン生地に分割することができる。これにより、製パン工程におけるボトルネックである、デバイダーによるパン生地の分割工程のパン生地量を増やすことができ、パン生地製造の効率化を図ることが可能となる。特に、本発明に係る分割成形具は、従来の成形装置に簡易に装着することができるため、安価に、小型のパン生地の製造を効率化することが可能となる。
【0010】
以下に、本実施形態に係る分割成形装置1について説明する。図2(A)は、本実施形態に係る分割成形装置1の平面図であり、図2(B)は、本実施形態に係る分割成形装置1の側面図である。本実施形態に係る分割成形装置1は、デバイダーで分割されたパン生地(あるいは、手作業で所定のサイズに取り分けられたパン生地が)が投入され、投入されたパン生地が成形されるとともに分割される。このような機能を発揮するため、本実施形態に係る分割成形装置1は、コンベア10および分割成形部20を有する。なお、図2(A)(B)では、パン生地の搬送方向をDとして示しており、以下においては、搬送方向において、搬送元側(図2の右側)を上流側、搬送先側(図2の左側)を下流側として説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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