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公開番号2025082931
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196510
出願日2023-11-20
発明の名称カルボジイミド化合物、グラフト変性体、オレフィン系樹脂組成物、接着剤、および積層体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C08F 20/34 20060101AFI20250523BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】極性基を有する基材または層に対し、接着強度の高い層を短時間でも形成可能なグラフト変性体を製造するために好適に用いることのできる化合物を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表されるカルボジイミド化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025082931000011.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">35</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> [式(1)中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2は、置換基を有してもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基であり、Aはアルカンジイル基であり、mは2以上の整数であり、nは1以上の整数である。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表されるカルボジイミド化合物。
TIFF
2025082931000010.tif
34
170
[式(1)中、R
1
は水素原子またはメチル基であり、R
2
は、置換基を有してもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基であり、Aはアルカンジイル基であり、mは2以上の整数であり、nは1以上の整数である。]
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記R
1
がメチル基であり、前記R
2
が、分岐を有するアルキル基であり、前記Aがエタン-1,2-ジイル基であり、前記mが2である、請求項1に記載のカルボジイミド化合物。
【請求項3】
ポリオレフィンから選ばれる少なくとも1種のベースポリマーの、請求項1に記載のカルボジイミド化合物によるグラフト変性体。
【請求項4】
前記ポリオレフィンが、エチレン系重合体およびプロピレン系重合体から選ばれる少なくとも1種である、請求項3に記載のグラフト変性体。
【請求項5】
前記ベースポリマーが、カルボキシ基、酸無水物基、アミノ基、ヒドロキシ基およびチオール基をいずれも有しないポリマーである、請求項3に記載のグラフト変性体。
【請求項6】
請求項3に記載のグラフト変性体と、
オレフィン系重合体と、
を含有する、オレフィン系樹脂組成物。
【請求項7】
請求項3に記載のグラフト変性体または請求項6に記載のオレフィン系樹脂組成物を含有する、接着剤。
【請求項8】
請求項3に記載のグラフト変性体を含有する層、および請求項6に記載のオレフィン系樹脂組成物を含有する層から選ばれる層(A)と、
基材層(B)と、
を有する、積層体。
【請求項9】
前記基材層(B)が、極性基を有する層である、請求項8に記載の積層体。
【請求項10】
前記極性基が、カルボキシ基およびヒドロキシ基から選ばれる少なくとも1種である、請求項9に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、カルボジイミド化合物、グラフト変性体、オレフィン系樹脂組成物、接着剤、および積層体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリオレフィンは、フィルム、シートおよびボトル等の包装材料・被覆材料、または壁紙等の装飾材料として広く用いられている。ポリオレフィンは、通常は分子中に極性基を有しないことから、極性樹脂との相容性や、金属、ガラス、紙または極性樹脂に対する接着性が乏しい傾向にある。このため、ポリオレフィンをこれらの材料とブレンドして利用したり、これらの材料に積層して利用したりすることが制限されている。
【0003】
このような問題を解決するために、従来、ポリオレフィンに極性基含有モノマーをグラフトさせて、上述した相容性または接着性を向上させる方法が知られている。例えば、ポリオレフィンにグリシジル(メタ)アクリレートなどをグラフトさせて、変性ポリオレフィンを製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-145260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の方法などで得られる変性ポリオレフィンは、上述した接着性はある程度向上しているものの、依然として接着強度が充分ではない場合があり、あるいは、充分な接着強度を発現するには長時間を要していた。
【0006】
本開示の目的の一つは、極性基を有する基材または層に対し、接着強度の高い層を短時間でも形成可能なグラフト変性体を提供することにある。本開示の目的の一つは、このようなグラフト変性体を製造するために好適に用いることのできる化合物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のカルボジイミド化合物の一態様は、式(1)で表される。
TIFF
2025082931000001.tif
34
170
式(1)中、R
1
は水素原子またはメチル基であり、R
2
は、置換基を有してもよい炭素数1~20の脂肪族炭化水素基であり、Aはアルカンジイル基であり、mは2以上の整数であり、nは1以上の整数である。
本開示のグラフト変性体の一態様は、ポリオレフィンから選ばれる少なくとも1種のベースポリマーの、式(1)で表されるカルボジイミド化合物によるグラフト変性体である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、極性基を有する基材または層に対し、接着強度の高い層を短時間(例えば短いシール時間)でも形成可能なグラフト変性体を提供できる。本開示によれば、このようなグラフト変性体を製造するために好適に用いることのできるカルボジイミド化合物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係る積層体の模式断面図である。
図2は、一実施形態に係る積層体の模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について詳細に説明する。
本明細書中で説明する各成分は、それぞれ1種または2種以上用いることができる。
本明細書において、単独重合体と共重合体とを特に区別せずに、「重合体」と記載することがある。すなわち「重合体」という語は、単独重合体でもよく、共重合体でもよい意味で用いる。
(【0011】以降は省略されています)

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