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公開番号
2025075455
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186632
出願日
2023-10-31
発明の名称
伝動ベルト用組成物およびその用途
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08L
23/08 20250101AFI20250508BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】心材との接着性に優れる伝動ベルト用組成物を提供すること。
【解決手段】(B)エチレンに由来する構造単位〔b1〕と、炭素数3~20のα-オレフィンに由来する構造単位〔b2〕と、環状オレフィン構造またはビニル基構造を分子中に1つのみ含む非共役ポリエンに由来する構造単位〔b3〕と、環状オレフィン構造またはビニル基構造を分子中に合計で2つ以上含む非共役ポリエンに由来する構造単位〔b4〕とを含む共重合体、(A)エチレンに由来する構造単位〔a1〕と、炭素数4~20のα-オレフィンに由来する構造単位〔a2〕と、非共役ポリエンに由来する構造単位〔a3〕とを含む共重合体(但し、前記共重合体(B)を除く。)、(C)酸化亜鉛、(D)2-メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩、および(E)硫黄化合物系架橋剤を含有する伝動ベルト用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(B)エチレンに由来する構造単位〔b1〕と、炭素数3~20のα-オレフィンに由来する構造単位〔b2〕と、下記一般式(I)または(II)で表される部分構造を分子中に1つのみ含む非共役ポリエンに由来する構造単位〔b3〕と、下記一般式(I)または(II)で表される部分構造を分子中に合計で2つ以上含む非共役ポリエンに由来する構造単位〔b4〕とを含むエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体、
(A)エチレンに由来する構造単位〔a1〕と、炭素数4~20のα-オレフィンに由来する構造単位〔a2〕と、非共役ポリエンに由来する構造単位〔a3〕とを含むエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(但し、前記共重合体(B)を除く。)、
(C)酸化亜鉛、
(D)2-メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩、および
(E)硫黄化合物系架橋剤
を含有する伝動ベルト用組成物。
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続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記共重合体(B)が下記要件(b-1)および(b-2)を満たす、請求項1に記載の伝動ベルト用組成物。
要件(b-1):前記エチレンに由来する構造単位〔b1〕と、前記炭素数3~20のα-オレフィンに由来する構造単位〔b2〕とのモル比(〔b1〕/〔b2〕)が、50/50~75/25である。
要件(b-2):下記式(ib)で表されるB値が1.05以下である。
B値=[EP]/(2[E]×[P])・・・(ib)
〔式(ib)において、[E]および[P]は、それぞれ前記エチレンに由来する構造単位〔b1〕のモル分率および前記炭素数3~20のα-オレフィンに由来する構造単位〔b2〕のモル分率を表し、[EP]は、エチレン・炭素数3~20のα-オレフィンのダイアッド連鎖分率を表す。〕
【請求項3】
請求項1もしくは2に記載の伝動ベルト用組成物またはその架橋物を含む層[I]と、前記層[I]と接する、ジエン系ゴムまたはその架橋物を含む層[II]との積層体。
【請求項4】
請求項3に記載の積層体を含む伝動ベルト。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、伝動ベルト用組成物およびその用途に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
伝動ベルトは、例えば、ラップドベルトおよびローエッジベルト等のVベルト、Vリブドベルト等の摩擦伝動ベルト、ならびにタイミングベルト等のかみ合い伝動ベルトとして、自動車用、自動二輪用および一般産業機械用に広く用いられている。
【0003】
伝動ベルトには、粘着性、弾性および耐摩耗性が必要とされている。前記性質を満たす伝動ベルトを製造するため、クロロプレンゴムが通常用いられている。
一方、耐熱性および耐寒性の改良、ならびに軽量化の要求から、クロロプレンゴムに代えてエチレン・プロピレン・非共役ポリエン共重合体ゴムを用いることが検討されている(例えば、特許文献1~2参照)。また、特許文献3には、特定のエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体を含むゴム組成物から、耐摩耗性が改良された伝動ベルトが得られることが記載されている。
【0004】
特許文献4には特定のエチレン・炭素数4~20のα-オレフィン・非共役ポリエン共重合体が、粘着性、加工性および流動性のバランスに優れることが記載されている。また、特許文献5には、特定のエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体と、酸化亜鉛とを含む伝動ベルト用組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-310951号公報
特開2012-215212号公報
特開2016-44198号公報
国際公開第2015/122415号
特開2021-161358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らの検討によれば、従来のゴム組成物を用いたラップドベルトには、心材を構成するジエン系ゴムとの接着性の観点から改善の余地がある。
このような従来技術における課題を解決すべく、本発明は、心材との接着性に優れる伝動ベルト用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、例えば以下の[1]~[4]に関する。
【0008】
[1]
(B)エチレンに由来する構造単位〔b1〕と、炭素数3~20のα-オレフィンに由来する構造単位〔b2〕と、下記一般式(I)または(II)で表される部分構造を分子中に1つのみ含む非共役ポリエンに由来する構造単位〔b3〕と、下記一般式(I)または(II)で表される部分構造を分子中に合計で2つ以上含む非共役ポリエンに由来する構造単位〔b4〕とを含むエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体、
(A)エチレンに由来する構造単位〔a1〕と、炭素数4~20のα-オレフィンに由来する構造単位〔a2〕と、非共役ポリエンに由来する構造単位〔a3〕とを含むエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(但し、前記共重合体(B)を除く。)、
(C)酸化亜鉛、
(D)2-メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩、および
(E)硫黄化合物系架橋剤
を含有する伝動ベルト用組成物。
【0009】
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【0010】
[2]
前記共重合体(B)が下記要件(b-1)および(b-2)を満たす、[1]に記載の伝動ベルト用組成物。
要件(b-1):前記エチレンに由来する構造単位〔b1〕と、前記炭素数3~20のα-オレフィンに由来する構造単位〔b2〕とのモル比(〔b1〕/〔b2〕)が、50/50~75/25である。
要件(b-2):下記式(ib)で表されるB値が1.05以下である。
B値=[EP]/(2[E]×[P])・・・(ib)
〔式(ib)において、[E]および[P]は、それぞれ前記エチレンに由来する構造単位〔b1〕のモル分率および前記炭素数3~20のα-オレフィンに由来する構造単位〔b2〕のモル分率を表し、[EP]は、エチレン・炭素数3~20のα-オレフィンのダイアッド連鎖分率を表す。〕
(【0011】以降は省略されています)
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