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公開番号
2025070655
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023181140
出願日
2023-10-20
発明の名称
光学部材用接着剤および光学素子
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
C09J
4/02 20060101AFI20250424BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】接着面に金属膜を含む光学部材の接着に使用しても金属膜が剥離し難く、耐久性が高くかつ光透過性の高い硬化物が得られる光学部材用接着剤の提供を目的とする。
【解決手段】上記課題を解決する光学部材用接着剤はJIS K7361-1に準拠して測定される1mm厚の可視光領域の全光線透過率が80%以上である、芳香族炭化水素樹脂と、(B)1分子内に(メタ)アクリル基を1個有するモノ(メタ)アクリルモノマー、および1分子内に(メタ)アクリル基を2個有するジ(メタ)アクリルモノマーから選ばれる1種以上の(メタ)アクリルモノマーと、(C)(メタ)アクリル基を有するゴム成分と、(D)光重合開始剤と、(E)シランカップリング剤と、を含み、前記(A)芳香族炭化水素樹脂100質量部に対する、前記(B)(メタ)アクリルモノマーの量が30質量部以上190質量部以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)JIS K7361-1に準拠して測定される1mm厚の可視光領域の全光線透過率が80%以上である、芳香族炭化水素樹脂と、
(B)1分子内に(メタ)アクリル基を1個有するモノ(メタ)アクリルモノマー、および1分子内に(メタ)アクリル基を2個有するジ(メタ)アクリルモノマーから選ばれる1種以上の(メタ)アクリルモノマーと、
(C)(メタ)アクリル基を有するゴム成分と、
(D)光重合開始剤と、
(E)シランカップリング剤と、
を含み、
前記(A)芳香族炭化水素樹脂100質量部に対する、前記(B)(メタ)アクリルモノマーの量が30質量部以上190質量部以下である、
光学部材用接着剤。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記(A)芳香族炭化水素樹脂100質量部に対する、前記(B)(メタ)アクリルモノマーおよび前記(C)(メタ)アクリル基を有するゴム成分の合計量が、50質量以上300質量部未満である、
請求項1に記載の光学部材用接着剤。
【請求項3】
前記(C)(メタ)アクリル基を有するゴム成分が、ポリウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリイソプレン(メタ)アクリレートオリゴマー、およびポリブタジエン(メタ)アクリレートオリゴマーからなる群から選ばれる少なくとも一種である、
請求項1に記載の光学部材用接着剤。
【請求項4】
厚み100μmに塗布し、波長365nmの光を3000mJ/cm
2
照射して作製した幅10mm、長さ30mmの硬化物について、25℃、引張速度20mm/分で引張試験を行ったときの、破断点伸度が30%以上である、
請求項1に記載の光学部材用接着剤。
【請求項5】
被接着部材の接着面の少なくとも一部が金属膜を含む、
請求項1に記載の光学部材用接着剤。
【請求項6】
第1の光学部材と、第2の光学部材と、前記第1の光学部材および前記第2の光学部材を接着する接着層と、を含み、
前記接着層が、請求項1に記載の光学部材用接着剤の硬化物である、
光学素子。
【請求項7】
前記第1の光学部材および/または前記第2の光学部材が、前記接着層と隣接する領域に金属膜を含む、
請求項6に記載の光学素子。
【請求項8】
前記第1の光学部材および前記第2の光学部材の少なくとも一方が、前記硬化物と隣接する領域に、凹凸部を有する、
請求項6に記載の光学素子。
【請求項9】
光学結像素子である、
請求項6に記載の光学素子。
【請求項10】
車載用の光学結像素子である、
請求項6に記載の光学素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学部材用接着剤および光学素子に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、様々な種類の光学素子が開発されており、レンズやプリズム等の光学部材を種々の部材と貼り合わせることが行われている。このような光学部材の接着には、光透過性を有する接着剤が好適に使用されている。例えば、特許文献1には、オキシラニル基を有する化合物およびオニウム塩化合物を含む光学部材用接着剤が記載されている。
【0003】
また近年、金属膜からなる光反射面を複数有する光学部材(光制御パネル)を2枚貼り合わせ、空中に2次元または3次元の像を形成する立体結像装置も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-27270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来公知の光学部材用接着剤によって、接着面に金属膜を含む光学部材を接着すると、光学部材用接着剤の硬化時や、光学部材の使用時に、金属膜が剥離することがあった。また、光学部材は高温環境に曝されることもあり、このような環境において、光学部材用接着剤の硬化物が劣化し、光学部材との接着強度が落ちたりすることがあった。
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものである。具体的には、接着面に金属膜を含む光学部材の接着に使用しても金属膜の剥離が生じ難く、さらに耐久性が高く、かつ光透過性の高い硬化物が得られる光学部材用接着剤、およびこれを用いた光学素子の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の光学部材用接着剤を提供する。
[1](A)JIS K7361-1に準拠して測定される1mm厚の可視光領域の全光線透過率が80%以上である、芳香族炭化水素樹脂と、(B)1分子内に(メタ)アクリル基を1個有するモノ(メタ)アクリルモノマー、および1分子内に(メタ)アクリル基を2個有するジ(メタ)アクリルモノマーから選ばれる1種以上の(メタ)アクリルモノマーと、(C)(メタ)アクリル基を有するゴム成分と、(D)光重合開始剤と、(E)シランカップリング剤と、を含み、前記(A)芳香族炭化水素樹脂100質量部に対する、前記(B)(メタ)アクリルモノマーの量が30質量部以上190質量部以下である、光学部材用接着剤。
[2]前記(A)芳香族炭化水素樹脂100質量部に対する、前記(B)(メタ)アクリルモノマーおよび前記(メタ)アクリル基を有するゴム成分の合計量が、50質量以上300質量部未満である、[1]に記載の光学部材用接着剤。
[3]前記(C)(メタ)アクリル基を有するゴム成分が、ポリウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリイソプレン(メタ)アクリレートオリゴマー、およびポリブタジエン(メタ)アクリレートオリゴマーからなる群から選ばれる少なくとも一種である、[1]または[2]に記載の光学部材用接着剤。
[4]厚み100μmに塗布し、波長365nmの光を3000mJ/cm
2
照射して作製した幅10mm、長さ30mmの硬化物について、25℃、引張速度20mm/分で引張試験を行ったときの、破断点伸度が30%以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の光学部材用接着剤。
[5]被接着部材の接着面の少なくとも一部が金属膜を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の光学部材用接着剤。
【0008】
本発明は以下の光学素子を提供する。
[6]第1の光学部材と、第2の光学部材と、前記第1の光学部材および前記第2の光学部材を接着する接着層と、を含み、前記接着層が、[1]~[5]のいずれかに記載の光学部材用接着剤の硬化物である、光学素子。
[7]前記第1の光学部材および/または前記第2の光学部材が、前記接着層と隣接する領域に金属膜を含む、[6]に記載の光学素子。
[8]前記第1の光学部材および前記第2の光学部材の少なくとも一方が、前記硬化物と隣接する領域に、凹凸部を有する、[6]または[7]に記載の光学素子。
[9]光学結像素子である、[6]に記載の光学素子。
[10]車載用の光学結像素子である、[6]に記載の光学素子。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、接着面に金属膜を含む光学部材の接着に使用しても金属膜に剥離が生じ難く、耐久性が高く、かつ光透過性の高い硬化物が得られる光学部材用接着剤、およびこれを用いた光学素子の提供を目的とする。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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