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公開番号
2025088004
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023202389
出願日
2023-11-30
発明の名称
溶接用雨養生シートの取付構造
出願人
戸田建設株式会社
,
株式会社大同機械
代理人
個人
主分類
B23K
9/32 20060101AFI20250604BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】継ぎ目あり鋼管を含む鋼管をその上下につなぐ溶接を雨天でも行うことを可能にするとともに、例えば溶接肉盛にある程度以上のバラツキがある鋼管間において柔軟に適用することができる、溶接用雨養生シートの取付構造を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る雨養生シートの取付構造は、第1の鋼管1qの上側に積み重ねられる第2の鋼管1qの周囲に設けられる骨組み支持枠12と、前記骨組み支持枠から前記第2の鋼管の外側に延出するように前記骨組み支持枠に設けられて、前記雨養生シートを支える支持部材とを備える。前記骨組み支持枠12は、前記第2の鋼管の周囲に巻かれるバンド部材と、前記第2の鋼管周りの前記バンド部材の張力を調整するように構成された調整機構54と備える。
【選択図】図14
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の鋼管の上に第2の鋼管を積み重ねて、前記第1の鋼管と前記第2の鋼管との継ぎ目を溶接するとき、前記継ぎ目の上側に設けられる溶接用雨養生シートの取付構造であって、
前記第2の鋼管の周囲に設けられる骨組み支持枠と、
前記骨組み支持枠から前記第2の鋼管の外側に延出するように前記骨組み支持枠に設けられて、前記雨養生シートを支える支持部材と
を備え、
前記骨組み支持枠は、
前記第2の鋼管の周囲に巻かれるバンド部材と、
前記第2の鋼管周りの前記バンド部材の張力を調整するように構成された調整機構と
を備える、
溶接用雨養生シートの取付構造。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記調整機構は、
前記バンド部材に設けられた雌ねじ孔と、
前記雌ねじ孔に螺合し、前記雌ねじ孔に進退可能に設けられる雄ねじ部材と
を備え、
前記雄ねじ部材の先端が前記第2の鋼管の外面に押し付けられるように、前記雄ねじ部材は前記雌ねじ孔に螺合される、
請求項1に記載の溶接用雨養生シートの取付構造。
【請求項3】
前記バンド部材は、
ヒンジ機構と、
前記バンド部材を前記第2の鋼管周りに閉じるように前記バンド部材の両端部を留める留め具と
を備えている、
請求項1に記載の溶接用雨養生シートの取付構造。
【請求項4】
前記第2の鋼管における前記骨組み支持枠の下方において前記第2の鋼管の周囲に設けられる第2の骨組み支持枠を更に備え、
前記第2の骨組み支持枠は、前記支持部材を支えるように延出する頬杖部材を備える、
請求項1に記載の溶接用雨養生シートの取付構造。
【請求項5】
前記骨組み支持枠と、前記第2の骨組み支持枠との間に設けられるスペーサー部材を更に備えている、
請求項4に記載の溶接用雨養生シートの取付構造。
【請求項6】
前記骨組み支持枠よりも上側の前記第2の鋼管の位置に内側接着面が前記第2の鋼管の長手方向に延びる溶接肉盛の箇所を含む領域に貼り付くように貼り付けられる第1の両面テープと、
前記第2の鋼管の前記溶接肉盛に応じた凹形状部を前記第1の両面テープに接する内側面に有するとともに、前記内側面の裏側に延びる外側面を有する弾性部材であって、前記外側面は前記第2の鋼管の前記溶接肉盛の凸形状より滑らかな凸形状を有する弾性部材と、
前記弾性部材の前記外側面を含む前記第2の鋼管の全周に亘って前記雨養生シートが延びるように前記雨養生シートの外側に設けられる締め付け用ベルト部材と
を備える、請求項1に記載の溶接用雨養生シートの取付構造。
【請求項7】
第2の両面テープであって、前記弾性部材の前記外側面に前記第2の両面テープの内側接着面が貼り付くとともに前記第2の両面テープの外側接着面に前記雨養生シートが貼り付けられる第2の両面テープを更に備えている、
請求項6に記載の溶接用雨養生シートの取付構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、溶接用雨養生シートの取付構造に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
鉄骨構造などの鉄骨柱を有する建築物の建築工事において、柱を起立させる際には、適宜長さに形成された鉄骨の柱部材を建物の基礎から鉛直方向に積み重ね、各部材の継ぎ目を建築現場で溶接して、柱として起立させている。建築現場での鉄骨柱の溶接作業は、雨などの影響を受ける屋外での作業とほぼ同じ環境で行われることがある。
【0003】
特許文献1は、雨天や風の強い場合でも溶接作業ができるようにする鉄骨柱溶接用仮設防雨防風装置を開示する。鉄骨柱の継ぎ目の溶接作業を行なうため、溶接位置(継ぎ目)から適宜位置離した上方の鉄骨柱に上下2段に骨組み支持部材を配置させる。このとき、上段の骨組み支持部材の骨組み支持枠を鉄骨柱の周囲に固定する際に、骨組み支持枠の柱面当接部と柱面との間に水切り部材の基端を挟んで水切り部材の基端を柱面に密着させる。骨組み支持部材を鉄骨柱に設けたら、上段の骨組み支持部材の四隅に設けられた各支持板と隅部の間に設けられた各支持板とのそれぞれに、パイプアームの基端を連結する。そして、各パイプアームの中程の連結板と、それに対応する下段の骨組み支持部材の支持板との間にパイプ頬杖を設けるとともに、パイプアームの係止突板の間にタイロッドを設けて、鉄骨柱の周囲に骨組みを設ける。骨組みを組み立てたら、骨組みの上面に防雨シートを被せるとともに、骨組みの先端の各タイロッドに防風シートを吊り下げて、防雨防風装置が完成する。この防雨防風装置は、シートで区切られた空間内で溶接作業を行なうことにより、雨や風の影響を受けずに溶接作業を行なうことができ、天候に左右されずにスケジュール通りに作業することが可能となる、と特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-109176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、建築構造用のプレス成形角形鋼管(BCP)、ボックス柱など長手方向に延びる溶接部を有する鋼管が、鉄骨柱つまり鉄骨の柱部材として、実際に用いられている。そのプレス成形角形鋼管は、鋼管の角になる部分をプレス成形し、2つのプレス成形体を対面に配置し、その突き合わせ箇所を溶接することで作製したものである。また、ボックス柱は、プレス成形角形鋼管といった鋼管よりも、大径に作製することができる鋼管であり、より超高層建築等の柱部材に適している。ボックス柱は、4枚の厚板を溶接して作製され、正方形または長方形の断面を有する。したがって、ボックス柱は、板状に圧延された鋼板を折り曲げるように成形して角柱に形成されたプレス成形角形鋼管とは異なり、4枚の鋼板を溶接して組み立てて作製されるので、角部(コーナー部)は直角に形成されている。このような鋼管を鉄骨柱として用いるとき、外面に溶接肉盛が露出し、その溶接肉盛は鉄骨柱の長手方向に連続で延びている。このような継ぎ目(シーム)あり角形鋼管を建築現場で長手方向つまり上下につなぐため、それら鋼管の継ぎ目の溶接作業を雨天においても行うことが望まれる。このような継ぎ目あり鋼管では、その継ぎ目の溶接肉盛の状態にバラツキ(例えば2mm程度の肉厚のバラツキ)があるのが普通であり、そのバラツキがある程度以上大きくなる可能性がある。バラツキの程度によっては、鋼管間で、鋼管の周囲長さ又は形状に無視できない誤差を生じ得る。しかし、上記特許文献1の上記装置は、継ぎ目あり角柱鋼管つまり長手方向に延びる溶接肉盛を有する鋼管のそのような溶接肉盛箇所を想定したものではないので、画一な骨組み支持枠を、同一規格の鋼管間で適用するのには限界がある。また、継ぎ目の無い鋼管であっても、表面の状態などによっては、鋼管間で、鋼管の周囲長さ又は形状に無視できない誤差(例えばmm単位の誤差)が生じる可能性があり、この場合でも骨組みを柔軟に設けることが望まれる。
【0006】
本開示の目的は、継ぎ目あり鋼管を含む鋼管をその上下につなぐ溶接を雨天でも行うことを可能にするとともに、例えば溶接肉盛にある程度以上のバラツキがある鋼管間において柔軟に適用することができる、溶接用雨養生シートの取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、
第1の鋼管の上に第2の鋼管を積み重ねて、前記第1の鋼管と前記第2の鋼管との継ぎ目を溶接するとき、前記継ぎ目の上側に設けられる溶接用雨養生シートの取付構造であって、
前記第2の鋼管の周囲に設けられる骨組み支持枠と、
前記骨組み支持枠から前記第2の鋼管の外側に延出するように前記骨組み支持枠に設けられて、前記雨養生シートを支える支持部材と
を備え、
前記骨組み支持枠は、
前記第2の鋼管の周囲に巻かれるバンド部材と、
前記第2の鋼管周りの前記バンド部材の張力を調整するように構成された調整機構と
を備える
溶接用雨養生シートの取付構造
を提供する。
【0008】
上記構成によれば、第2の鋼管の周囲に巻かれるバンド部材の張力を調整機構で調整することができるので、第2の鋼管における例えば溶接肉盛の程度に応じて柔軟に対応し、その第2の鋼管の周囲に骨組み支持枠をしっかりと設けることができる。これにより、第2の鋼管の外側に支持部材が延出するようにしっかりと設けることができ、雨養生シートを好適に支えることができる。したがって、鋼管を上下につなぐ溶接を雨天でも好適に行うことができる。
【0009】
好ましくは、前記調整機構は、前記バンド部材に設けられた雌ねじ孔と、前記雌ねじ孔に螺合し、前記雌ねじ孔に進退可能に設けられる雄ねじ部材とを備え、前記雄ねじ部材の先端が前記第2の鋼管の外面に押し付けられるように、前記雄ねじ部材は前記雌ねじ孔に螺合されるとよい。この構成によれば、雌ねじ孔に対する雄ねじ部材の螺合の程度を調整することで、骨組み支持枠のバンド部材の張力を調整することができる。
【0010】
好ましくは、前記バンド部材は、ヒンジ機構と、前記バンド部材を前記第2の鋼管周りに閉じるように前記バンド部材の両端部を留める留め具とを備えている。この構成によれば、バンド部材を第2の鋼管の周囲に簡単に取り付けることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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