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公開番号
2025088045
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023202474
出願日
2023-11-30
発明の名称
熱成形用繊維状材料及び熱成形用複合材料
出願人
第一工業製薬株式会社
,
国立大学法人 東京大学
代理人
弁理士法人蔦田特許事務所
主分類
D21H
11/20 20060101AFI20250604BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】熱成形性を有するアニオン変性パルプを含む熱成形用繊維状材料及び熱成形用複合材料を提供する。
【解決手段】実施形態に係る熱成形用繊維状材料は、アニオン性基の45モル%以上がオニウム塩であるアニオン変性パルプを含む。また、実施形態に係る熱成形用複合材料は、アニオン性基の45モル%以上がオニウム塩であるアニオン変性パルプと、熱可塑性樹脂とを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アニオン性基の45モル%以上がオニウム塩であるアニオン変性パルプを含む、熱成形用繊維状材料。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記アニオン性基をオニウム塩にするための修飾剤の融点が150℃以下である、請求項1に記載の熱成形用繊維状材料。
【請求項3】
前記オニウム塩が第四級オニウム塩である、請求項1に記載の熱成形用繊維状材料。
【請求項4】
前記アニオン変性パルプは、前記アニオン性基を全て酸型にして測定されるアニオン性基の量が0.5~3.0mmol/gである、請求項1に記載の熱成形用繊維状材料。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の熱成形用繊維状材料を熱成形してなる成形体。
【請求項6】
アニオン性基の45モル%以上がオニウム塩であるアニオン変性パルプと、熱可塑性樹脂とを含む、熱成形用複合材料。
【請求項7】
請求項6に記載の熱成形用複合材料を熱成形してなる成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アニオン変性パルプを含む熱成形用繊維状材料及び熱成形用複合材料、並びにそれらを熱成形してなる成形体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、サステナビリティの観点から、天然に多量に存在するバイオマスであるセルロース繊維を用いた材料が注目されている。例えば、特許文献1には、化学修飾セルロースナノファイバーと熱可塑性樹脂を含む繊維強化樹脂組成物が記載されており、その一例として、化学修飾パルプと熱可塑性樹脂を混練することにより化学修飾パルプを解繊して、化学修飾セルロースナノファイバーと熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物を得ることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-176052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
セルロース繊維は、本来、熱成形性がない。そのため、熱可塑性樹脂などの樹脂に添加しなければ熱成形することはできない。上記のように従来、化学修飾されたセルロース繊維を強化材として熱可塑性樹脂に添加することは知られているが、特定のアニオン変性パルプが熱成形性を有することは知られていなかった。
【0005】
本発明の実施形態は、熱成形性を有するアニオン変性パルプを含む新規な熱成形用繊維状材料及び熱成形用複合材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下に示される実施形態を含む。
[1] アニオン性基の45モル%以上がオニウム塩であるアニオン変性パルプを含む、熱成形用繊維状材料。
[2] 前記アニオン性基をオニウム塩にするための修飾剤の融点が150℃以下である、[1]に記載の熱成形用繊維状材料。
[3] 前記オニウム塩が第四級オニウム塩である、[1]又は[2]に記載の熱成形用繊維状材料。
[4] 前記アニオン変性パルプは、前記アニオン性基を全て酸型にして測定されるアニオン性基の量が0.5~3.0mmol/gである、[1]~[3]のいずれか1項に記載の熱成形用繊維状材料。
[5] [1]~[4]のいずれか1項に記載の熱成形用繊維状材料を熱成形してなる成形体。
【0007】
[6] アニオン性基の45モル%以上がオニウム塩であるアニオン変性パルプと、熱可塑性樹脂とを含む、熱成形用複合材料。
[7] [6]に記載の熱成形用複合材料を熱成形してなる成形体。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、熱成形性を有するアニオン変性パルプを含む新規な熱成形用繊維状材料及び熱成形用複合材料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[熱成形用繊維状材料]
本実施形態に係る熱成形用繊維状材料は、アニオン性基の45モル%以上がオニウム塩であるアニオン変性パルプを含む。ここで、「熱成形用繊維状材料」とは、熱成形に用いられる材料であって、繊維状のものをいう。「熱成形」とは、加熱により軟化させて所定の形状に成形し、それを冷却により硬化させる成形法をいい、例えば、熱プレス成形、真空成形、圧空成形などが含まれる。なお、ここでいう軟化は、必ずしもパルプ(セルロース繊維)が溶融することを意味せず、加熱により繊維が流動しやすくなることをいい、熱成形により繊維同士がくっつき、冷却によりその状態で固まり、一定の形状を維持することができると考えられる。「繊維状」とは、繊維の形態を持つものをいい、繊維が集まったもの、例えば紙や不織布のような繊維シートでもよく、綿状でもよい。
【0010】
アニオン変性パルプは、アニオン性基が導入されたパルプであり、未変性のパルプを化学的に変性することにより得られる。「パルプ」とは、木材などの植物体を機械的及び/又は化学的に処理して抽出したセルロース繊維をいう。アニオン性基は、パルプの少なくとも繊維表面に導入されることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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