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公開番号
2025088963
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023203840
出願日
2023-12-01
発明の名称
歩行改善装置および歩行改善方法
出願人
国立大学法人東京科学大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61H
1/02 20060101AFI20250605BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】転倒リスクを低減する。
【解決手段】歩行改善装置100は、歩行改善の対象である座位の対象者に装着可能である。リズム発生器110は、周期的な第1リズムRY1を発生可能である。リズム検出器120は、座位にて対象者が腕振り運動を行った状態で、対象者の腕振りリズムである第2リズムRY2を検出する。リズム同調器130は、第1リズムRY1が第2リズムRY2と同調するようにリズム発生器110を調節する。駆動部140は、第2リズムRY2が第1リズムRY1と同調するように対象者に、第1リズムRY1に応じたリズム刺激を与える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
歩行改善装置が周期的な第1リズムを発生するステップと、
座位にて歩行改善の対象者が腕振り運動を行った状態で、前記第1リズムを前記対象者の腕振りリズムである第2リズムと同調させるステップと、
前記第2リズムが前記第1リズムと同調するように、前記歩行改善装置が前記対象者に前記第1リズムに応じたリズム刺激を与えるステップと、
を備えることを特徴とする歩行改善方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記リズム刺激は、モータトルクによるアシスト力を含むことを特徴とする請求項1に記載の歩行改善方法。
【請求項3】
前記リズム刺激は、視覚、聴覚、触覚刺激の少なくともひとつを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の歩行改善方法。
【請求項4】
前記第1リズムは、前記対象者の左腕と右腕について別々に生成され、
前記第2リズムは、前記対象者の左腕と右腕について別々に検出され、
前記左腕の前記第1リズムと前記第2リズムを相互同調させ、
前記右腕の前記第1リズムと前記第2リズムを相互同調させることを特徴とする請求項1または2に記載の歩行改善方法。
【請求項5】
左右のアシスト力、アシストタイミング、アシスト時間、アシストの向きを異なる値に調整することができることを特徴とする請求項2に記載の歩行改善方法。
【請求項6】
歩行改善の対象である座位の対象者に装着可能であり、
周期的な第1リズムを発生可能なリズム発生器と、
座位にて前記対象者が腕振り運動を行った状態で、前記対象者の腕振りリズムである第2リズムを検出するリズム検出器と、
前記第1リズムが前記第2リズムと同調するように前記リズム発生器を調節する同調器と、
前記第2リズムが前記第1リズムと同調するように、前記対象者に前記第1リズムに応じたリズム刺激を与える駆動部と、
を備えることを特徴とする歩行改善装置。
【請求項7】
前記駆動部は、モータを含み、前記リズム刺激として、前記対象者の腕にモータトルクによる力を与えることを特徴とする請求項6に記載の歩行改善装置。
【請求項8】
前記リズム刺激は、視覚、聴覚、触覚刺激の少なくともひとつを含むことを特徴とする請求項6または7に記載の歩行改善装置。
【請求項9】
前記リズム発生器は、前記対象者の左腕と右腕について、別々の前記第1リズムを発生し、
前記リズム検出器は、前記対象者の左腕と右腕について、別々の前記第2リズムを検出し、
前記同調器および前記駆動部は、前記左腕の前記第1リズムと前記第2リズムを相互同調させ、前記右腕の前記第1リズムと前記第2リズムが相互同調させることを特徴とする請求項6または7に記載の歩行改善装置。
【請求項10】
前記検出器は、前記対象者の肩または体幹もしくは下肢に装着されたセンサを含み、当該センサの出力にもとづいて、前記第2リズムを検出することを特徴とする請求項6または7に記載の歩行改善装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間の歩行運動を改善する技術に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
歩行運動に障害を有する高齢者や障害者、傷病者の歩行運動を支援し、あるいはリハビリテーションにより改善させるために、歩行改善装置が用いられる。従来、歩行を支援、改善する方法としては、下肢運動を直接支援する方法があった。具体的には、義足やパワーアシストロボット(アクチュエータ)などにより、下肢運動に直接、力学的に介在する方法が提案されている。歩行を支援、改善する別の方法としては、歩行のリズムを計測し、歩行に同調制御されたリズム刺激を歩行者に与えることにより、間接的に下肢運動を支援する方法なども提案されている(たとえば特許文献1~3参照)。
【0003】
しかしながら、下肢運動に直接介在する方法では、脚部に外部から力学的に作用して歩行運動を促すため、トラブル発生時に転倒を誘発するなど、安全性に課題がある。また、歩行に障害や問題をかかえる歩行者の脚を強制的に動かすため、歩行者に苦痛を与える場合もありえる。さらに、歩行者が、歩行改善装置によりアシストされた状態に慣れると、脚部の運動能力が退化し、むしろ歩行改善装置なしでは歩行できなくなる恐れもあり、学習効果の観点からも課題を有している。
【0004】
この課題に対応するべく、腕振り運動に介在することにより、歩行を間接的に支援する装置および手法が提案されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-264320号公報
特開2006-102156号公報
特開2005-227909号公報
特開2014-128464号公報
【非特許文献】
【0006】
長島 輝匡, 廣部 祐樹, 関 雅俊, 中山 正之, 三宅 美博、「リズム歩行アシストにおける四肢の協調関係の自己組織化と運動制御」、ヒューマンインタフェース学会論文誌 20巻(2018)1号
Y. Mao, T. Ogata, H. Ora, N. Tanaka, Y. Miyake. Estimation of Stride-by-stride Spatial Gait Parameters Using Inertial Measurement Unit Attached to the Shank with Inverted Pendulum Model, Scientific Reports, Vol. 11, Article Number 1391, pp. 1-10, 2021
小林 哲平,三宅 美博,和田 義明,松原 正明、「加速度センサを用いた運動学的歩行分析システム―股関節疾患の術後リハビリにおけるWalk-Mate有効性評価への適用―」、計測自動制御学会論文集 42巻(2006)5号 567―576頁
Dane Miller, Taiki Ogata, Gakuto Sasabe, Liang Shan, Nozomi Tsumura, Yoshihiro Miyake, Spatiotemporal gait guidance using audiovisual cues of synchronized walking avatar in augmented reality, IEEE Access, vol. 10, pp. 90498-90506, 2022.
Mohsen Alizadeh Noghani, Tanzid Hossain, Babak Hejrati, Modulation of arm swing frequency and gait using rhythmic tactile feedback. IEEE Transactions on Neural Systems and Rehabilitation Engineering, vol. 30, pp. 1542-1553, 2023
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献4に記載の技術は、装着者が下肢運動(歩行運動)を行っていることを前提としていた。これは四肢協調、より具体的には、上肢と下肢のリズム運動を司るそれぞれの中枢性パターン発生器(CPG:Central Pattern Generator)の協調(同時的発火)を介することで、腕振りリズム支援による歩行改善が行えることを前提としたものであった。
【0008】
また、歩行中の腕振りアシストは,杖や歩行器などの歩行支援機器を用いている場合はトレーニングに使用できなかった。
【0009】
さらに、歩行中の腕振りアシストは、脚部にロボットを装着する場合に比べて転倒リスクを低減することは可能であったが、それを完全にゼロとすることは困難であった。
【0010】
本開示は係る状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、転倒リスクを低減した歩行改善装置の提供にある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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