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公開番号2025090556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2024211871
出願日2024-12-04
発明の名称水中油型乳化化粧料
出願人株式会社コーセー
代理人
主分類A61K 8/891 20060101AFI20250610BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】塗布時の色変わりのなさ、塗布膜の色の均一性、粉感のない感触、保湿感の全てに優れる水中油型乳化化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)~(C);
(A)下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、当該架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂
(B)顔料級金属酸化物
(C)界面活性剤を含有する水中油型乳化化粧料。
(X)下式で表され、1分子中に1個以上のアルケニル基を有するアルケニル基含有有機ケイ素樹脂。
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(Y)下式で表され、1分子中にヒドロシリル基を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025090556000027.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">8</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">153</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(C);
(A)下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、当該架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂
(B)顔料級金属酸化物
(C)界面活性剤
を含有する水中油型乳化化粧料。
(X)下記式(1)で表され、1分子中に1個以上のアルケニル基を有するアルケニル基含有有機ケイ素樹脂
[化1]
JPEG
2025090556000022.jpg
8
153
[式中、R

は互いに独立に、炭素数2~8のアルケニル基であり、R

は互いに独立に、炭素数1~30のアルキル基、炭素数6~30のアリール基、及び炭素数7~30のアラルキル基から選ばれる基である。R

は互いに独立に、オルガノポリシロキサン含有基、及び前記R

から選ばれる基であり、各R


SiO
1/2
単位にあるR

の1つ以上はオルガノポリシロキサン含有基である。a1、a2、a3、b、c、及びdは、0<a1≦5、0<a2≦400、0≦a3≦400、0≦b≦320、0≦c≦320、0<d≦1,000であり、かつ、0.5≦(a1+a2+a3)/d≦1.5を満たす数である。]
(Y)下記式(2)で表され、1分子中にヒドロシリル基を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:上記(X)成分中のアルケニル基量1モルに対して、ヒドロシリル基量が0.5~1.2モルとなる量
[化2]
JPEG
2025090556000023.jpg
8
153
[式中、R

は上記と同じであり、R

は互いに独立に、水素原子又は上記R

で示される基であり、全R

中の2個以上が水素原子であり、e、f、g、hは、0又は正数であり、ただし、2≦e+f+g+h<32を満たす。]
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記成分(B)が疎水化表面被覆処理された顔料級金属酸化物である請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項3】
前記成分(B)がポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、リン脂質、アシルアミノ酸、セラミド、及びデキストリン脂肪酸エステルよりなる群から選択される1種又は2種以上で疎水化表面被覆処理された顔料級金属酸化物である請求項2に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項4】
前記成分(C)が非イオン性界面活性剤である請求項1~3のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項5】
さらに、成分(D)前記成分(A)を溶解する25℃で液状の油剤を含有する請求項1~3のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項6】
さらに、成分(E)多価アルコールを含有する請求項1~3のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項7】
前記成分(B)を外水相に含有する請求項1~3のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項8】
成分(B)顔料級金属酸化物及び(C)界面活性剤を含有する水中油型乳化化粧料における次の成分(A)による前記成分(B)の分散剤。
(A) 下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、この架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂
(X)下記式(1)で表され、1分子中に1個以上のアルケニル基を有するアルケニル基含有有機ケイ素樹脂
[化3]
JPEG
2025090556000024.jpg
8
153
[式中、R

は互いに独立に、炭素数2~8のアルケニル基であり、R

は互いに独立に、炭素数1~30のアルキル基、炭素数6~30のアリール基、及び炭素数7~30のアラルキル基から選ばれる基である。R

は互いに独立に、オルガノポリシロキサン含有基、及び前記R

から選ばれる基であり、各R


SiO
1/2
単位にあるR

の1つ以上はオルガノポリシロキサン含有基である。a1、a2、a3、b、c、及びdは、0<a1≦5、0<a2≦400、0≦a3≦400、0≦b≦320、0≦c≦320、0<d≦1,000であり、かつ、0.5≦(a1+a2+a3)/d≦1.5を満たす数である。]
(Y)下記式(2)で表され、1分子中にヒドロシリル基を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:上記(X)成分中のアルケニル基量1モルに対して、ヒドロシリル基量が0.5~1.2モルとなる量
[化4]
JPEG
2025090556000025.jpg
8
153
[式中、R

は上記と同じであり、R

は互いに独立に、水素原子又は上記R

で示される基であり、全R

中の2個以上が水素原子であり、e、f、g、hは、0又は正数であり、ただし、2≦e+f+g+h<32を満たす。]

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水中油型乳化化粧料に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
水中油型乳化化粧料は、化粧水、乳液、美容液、クリーム等の基礎化粧料、日焼け止め料、ファンデーション、化粧下地等のメイクアップ化粧料等に広く用いられている。水中油型乳化化粧料は連続相が水であるため、一般的に水性成分由来のみずみずしい使用感や伸び広がりの点で優れている。その反面、金属酸化物等の粉体を含有する場合に、水中油型乳化化粧料には、塗布時の色変わりのなさや塗布膜の色の均一性、粉感のない感触、及び保湿感に劣る等の課題があった。
【0003】
このような課題に関して、従来にも多数の技術が提案されている。例えば、トリメチルシロキシケイ酸とポリアクリルアミド化合物、疎水化処理された着色顔料、特定の球状粉体をそれぞれ特定量含有することで、肌荒れがある肌であっても、粉っぽくならず、なめらかな仕上がりが得られ、色ムラに対するカバー力も十分な水中油型乳化化粧料が得られる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、特定の架橋型有機ケイ素樹脂を含有する化粧料が、使用感が良好で化粧持ちが良く、伸びや仕上がりが良く、耐摩過性に優れる技術も提案されている。(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-164458号公報
特開2020-7486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術では、粉感のなさやなめらかな仕上がりが達成できても、塗布時の色変わりなさや塗布膜の色の均一性は不十分であった。そこで本発明は、塗布時の色変わりのなさ、塗布膜の色の均一性、粉感のない感触、保湿感の全てに優れる水中油型乳化化粧料を開発することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記実情に鑑み、本発明者らは、鋭意検討の結果、特定の架橋型有機ケイ素樹脂、顔料級金属酸化物、および界面活性剤を組み合わせて水中油型乳化化粧料とすることで、塗布時の色変わりのなさ、塗布膜の色の均一性に優れながらも、粉感のない感触であり、保湿感に優れることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち本発明は、以下の形態を含む。
[1]
次の成分(A)~(C);
(A)下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、この架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂
(B)顔料級金属酸化物
(C)界面活性剤
を含有する水中油型乳化化粧料。
(X)下記式(1)で表され、1分子中に1個以上のアルケニル基を有するアルケニル基含有有機ケイ素樹脂
[化1]
JPEG
2025090556000001.jpg
8
153
[式中、R

は互いに独立に、炭素数2~8のアルケニル基であり、R

は互いに独立に、炭素数1~30のアルキル基、炭素数6~30のアリール基、及び炭素数7~30のアラルキル基から選ばれる基である。R

は互いに独立に、オルガノポリシロキサン含有基、及び前記R

から選ばれる基であり、各R


SiO
1/2
単位にあるR

の1つ以上はオルガノポリシロキサン含有基である。a1、a2、a3、b、c、及びdは、0<a1≦5、0<a2≦400、0≦a3≦400、0≦b≦320、0≦c≦320、0<d≦1,000であり、かつ、0.5≦(a1+a2+a3)/d≦1.5を満たす数である。]
(Y)下記式(2)で表され、1分子中にヒドロシリル基を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:上記(X)成分中のアルケニル基量1モルに対して、ヒドロシリル基量が0.5~1.2モルとなる量
[化2]
JPEG
2025090556000002.jpg
8
153
[式中、R

は上記と同じであり、R

は互いに独立に、水素原子又は上記R

で示される基であり、全R

中の2個以上が水素原子であり、e、f、g、hは、0又は正数であり、ただし、2≦e+f+g+h<32を満たす。]
[2]
前記成分(B)が疎水化表面被覆処理された顔料級金属酸化物である[1]に記載の水中油型乳化化粧料。
[3]
前記成分(B)がポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、リン脂質、アシルアミノ酸、セラミド、及びデキストリン脂肪酸エステルよりなる群から選択される1種又は2種以上で疎水化表面被覆処理された顔料級金属酸化物である[2]に記載の水中油型乳化化粧料。
[4]
前記成分(C)が非イオン性界面活性剤である[1]~[3]のいずれかに記載の水中油型乳化化粧料。
[5]
さらに、成分(D)前記成分(A)を溶解する25℃で液状の油剤を含有する[1]~[3]のいずれかに記載の水中油型乳化化粧料。
[6]
さらに、成分(E)多価アルコールを含有する[1]~[3]のいずれかに記載の水中油型乳化化粧料。
[7]
前記成分(B)を外水相に含有する[1]~[3]のいずれかに記載の水中油型乳化化粧料。
[8]
成分(B)顔料級金属酸化物及び(C)界面活性剤を含有する水中油型乳化化粧料における次の成分(A)による前記成分(B)の分散剤。
(A) 下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、この架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂
(X)下記式(1)で表され、1分子中に1個以上のアルケニル基を有するアルケニル基含有有機ケイ素樹脂
[化3]
JPEG
2025090556000003.jpg
8
153
[式中、R

は互いに独立に、炭素数2~8のアルケニル基であり、R

は互いに独立に、炭素数1~30のアルキル基、炭素数6~30のアリール基、及び炭素数7~30のアラルキル基から選ばれる基である。R

は互いに独立に、オルガノポリシロキサン含有基、及び前記R

から選ばれる基であり、各R


SiO
1/2
単位にあるR
【発明の効果】
【0008】
本発明により、塗布時の色変わりのなさ、塗布膜の色の均一性、粉感のない感触、保湿感に優れる水中油型乳化化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の好ましい実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができるものである。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。また、本発明における「平均粒子径」とは、画像解析装置(ルーゼックスAP、ニレコ社製)による測定により求めたメジアン径(D50)の値である。なお、非対称形状の場合、本発明においては最も大きい粒子径の分布から求めたメジアン径(D50)の値を平均粒子径とする。また、本発明において、成分名を化粧品表示名称又はInternational Nomenclature of Cosmetic Ingredient(INCI)で記載する場合がある。化粧品表示名称とINCIが対応する場合は英語記載を省略する場合がある。
【0010】
[成分(A)]
以下、本発明における成分(A)について詳細に説明する。
成分(A)は、下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、この架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂である。
(【0011】以降は省略されています)

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