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公開番号2025091355
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2024167806
出願日2024-09-26
発明の名称電力供給システムおよび電力供給方法
出願人株式会社Across Digital,株式会社JERA Cross
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02J 13/00 20060101AFI20250611BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力の供給先となる供給地点よりも細分化した需要単位において環境負荷を低減した電力供給を実現する。
【解決手段】需要予測部は配電設備から電力が供給される電力供給地点から、電力が分配される需要単位の電力使用状況に基づいて、需要予測モデルを用いて現時点よりも後の予測時刻における当該需要単位の消費電力の予測値である予測需要量を予測し、供給制御部は前記予測時刻における目標総供給量と低環境負荷電力の目標供給量を満たすように、運転環境に応じて電力供給量を調整可能とする調整可能電源を少なくとも1つ含む複数の電源の運転を制御し、目標設定部は前記需要単位において低環境負荷電力の比率を所定の目標率以上とする前記予測需要量を満たすように前記目標総供給量と低環境負荷電力の目標供給量を設定する。
【選択図】図19
特許請求の範囲【請求項1】
配電設備から電力が供給される電力供給地点から、電力が分配される複数の需要単位と、
電力供給量が調整可能な調整可能電源と、電力供給量を調整できない変動電源と、を含む複数の電源と、
前記需要単位ごとの電力使用状況に基づいて、需要予測モデルを用いて現時点よりも後の予測時刻における当該需要単位の消費電力の予測値である予測需要量を予測する需要予測部と、
前記需要単位ごとに低環境負荷電力の比率を所定の目標率以上とする前記予測需要量を満たすように、前記複数の電源からの電力供給量の目標値の総和である目標総供給量と、低環境負荷電力の供給量の目標値である目標低環境負荷電力供給量を設定する目標設定部と、
前記予測時刻において前記目標総供給量と前記目標低環境負荷電力供給量を満たすように、前記複数の電源からの電力供給量を制御する供給制御部と、を備え、
前記変動電源は、少なくとも1個の低環境負荷電力の電源を含み、
前記需要単位は、少なくとも1個の充電機器を含み、
当該充電機器の電力使用状況は、被充電機器への充電状況を示す
電力供給システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記充電機器を有する需要単位の所在を示す案内情報を、ネットワークを用いて他の機器に提供する情報提供部を備える
請求項1に記載の電力供給システム。
【請求項3】
前記情報提供部は、
前記充電機器に供給される電力の低環境負荷電力の比率が前記目標率を満たすことを示す認証情報を、ネットワークを用いて他の機器に提供する
請求項2に記載の電力供給システム。
【請求項4】
前記情報提供部は、前記複数の電源からの低環境負荷電力の供給量が前記目標低環境負荷電力供給量以上となるとき、前記充電機器から供給される電力の低環境負荷電力の比率が前記目標率を満たすと判定する
請求項2に記載の電力供給システム。
【請求項5】
前記調整可能電源は、
少なくとも1個の充電ならびに放電可能な蓄電池を備え、
前記供給制御部は、
前記蓄電池からの電力供給量として充電量または放電量を定める
請求項1に記載の電力供給システム。
【請求項6】
前記目標設定部は、
前記蓄電池に充電される電力の低環境負荷電力の比率が前記目標率以上となるように、
前記調整可能電源ごとの電力供給量を定める
請求項5に記載の電力供給システム。
【請求項7】
配電設備から電力が供給される電力供給地点から、電力が分配される複数の需要単位と、
電力供給量が調整可能な調整可能電源と、電力供給量を調整できない変動電源と、を含む複数の電源と、を備える電力供給システムにおける電力供給方法であって、
需要予測部が、前記需要単位ごとの電力使用状況に基づいて、需要予測モデルを用いて現時点よりも後の予測時刻における当該需要単位の消費電力の予測値である予測需要量を予測する需要予測ステップと、
目標設定部が、前記需要単位ごとに低環境負荷電力の比率を所定の目標率以上とする前記予測需要量を満たすように、前記複数の電源からの電力供給量の目標値の総和である目標総供給量と、低環境負荷電力の供給量の目標値である目標低環境負荷電力供給量を設定する目標設定ステップと、
供給制御部が、前記予測時刻において前記目標総供給量と前記目標低環境負荷電力供給量を満たすように、前記複数の電源からの電力供給量を制御する供給制御ステップと、を実行し、
前記変動電源は、少なくとも1個の低環境負荷電力の電源を含み、
前記需要単位は、少なくとも1個の充電機器を含み、
当該充電機器の電力使用状況は、被充電機器への充電状況を示す
電力供給方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願の実施形態は、電力供給システムおよび電力供給方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、気候変動の顕在化により環境負荷低減が重要な課題となっている。事業活動においても、良好な企業イメージを形成するうえで、環境負荷低減がしばしば宣伝されることがある。また、地球温暖化の主要因となる炭酸ガス(CO

)を排出しない再生可能エネルギーのエネルギー源となる太陽光発電システム、風力発電システムなどの普及が図られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、電力の需要側が買電した電力のうち、炭酸ガスの排出を伴わないクリーン電力の電力量を把握可能とする需要クライアント脱炭素管理システムについて記載されている。
特許文献2には、複数の発電所から電力供給を受ける需要家領域での電力需給を管理するにあたり、供給される電力の特性を考慮して電力需給を管理する需給管理システムについて記載されている。
【0004】
また、世界的な電力の脱炭素化を目指すため、国際連合主導で国際イニシアティブ「24/7 Carbon Free Energy」(以下、「24/7 CFE」)が提唱されている。24/7 CFEは、24時間、365日の電力消費量に合わせてカーボンフリー電力を100%供給することを指す。24/7 CFEに参画する企業も増加しつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6945904号公報
特開2016-46916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、再生可能エネルギーの供給量は、天候などの環境に顕著に依存する。そのため、全ての電力需要を再生可能エネルギーで常に賄うことは現実的ではない。例えば、夜間、雨天時などにおいては、太陽光発電による発電が見込めないので、他の方式で不足する電力を補う必要が生じる。
本願は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、配電設備からの電力の供給先となる電力供給地点から電力が分配される需要単位において環境負荷を低減した電力供給を実現するための電力供給システムおよび電力供給方法を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様に係る電力供給システムは、配電設備から電力が供給される電力供給地点から、電力が分配される複数の需要単位と、電力供給量が調整可能な調整可能電源と、電力供給量を調整できない変動電源と、を含む複数の電源と、前記需要単位ごとの電力使用状況に基づいて、需要予測モデルを用いて現時点よりも後の予測時刻における当該需要単位の消費電力の予測値である予測需要量を予測する需要予測部と、前記需要単位ごとに低環境負荷電力の比率を所定の目標率以上とする前記予測需要量を満たすように、前記複数の電源からの電力供給量の目標値の総和である目標総供給量と、低環境負荷電力の供給量の目標値である目標低環境負荷電力供給量を設定する目標設定部と、前記予測時刻において前記目標総供給量と前記目標低環境負荷電力供給量を満たすように、前記複数の電源からの電力供給量を制御する供給制御部と、を備え、前記変動電源は、少なくとも1個の低環境負荷電力の電源を含み、前記需要単位は、少なくとも1個の充電機器を含み、当該充電機器の電力使用状況は、被充電機器への充電状況を示す。
【0008】
第2の態様に係る電力供給方法は、配電設備から電力が供給される電力供給地点から、電力が分配される複数の需要単位と、電力供給量が調整可能な調整可能電源と、電力供給量を調整できない変動電源と、を含む複数の電源と、を備える電力供給システムにおける電力供給方法であって、需要予測部が、前記需要単位ごとの電力使用状況に基づいて、需要予測モデルを用いて現時点よりも後の予測時刻における当該需要単位の消費電力の予測値である予測需要量を予測する需要予測ステップと、目標設定部が、前記需要単位ごとに低環境負荷電力の比率を所定の目標率以上とする前記予測需要量を満たすように、前記複数の電源からの電力供給量の目標値の総和である目標総供給量と、低環境負荷電力の供給量の目標値である目標低環境負荷電力供給量を設定する目標設定ステップと、供給制御部が、前記予測時刻において前記目標総供給量と前記目標低環境負荷電力供給量を満たすように、前記複数の電源からの電力供給量を制御する供給制御ステップと、を実行し、前記変動電源は、少なくとも1個の低環境負荷電力の電源を含み、前記需要単位は、少なくとも1個の充電機器を含み、当該充電機器の電力使用状況は、被充電機器への充電状況を示す。
【発明の効果】
【0009】
本願によれば、電力の供給先となる供給地点よりも細分化した供給単位において環境負荷を低減した電力供給を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る電力供給システムの機能構成例を示す概略ブロック図である。
第1実施形態に係る分電盤の機能構成例を示す概略ブロック図である。
第1実施形態に係る端末装置の機能構成例を示す概略ブロック図である。
需要予測モデルを例示する説明図である。
第1実施形態に係る使用状況情報のデータ構成例を示す図である。
第1実施形態に係る表示画面を例示する図である。
需要予測モデルへの入力値の要素の寄与度を例示する図である。
供給量予測モデルを例示する説明図である。
供給量予測モデルへの入力値を例示する図である。
第2実施形態に係る計測部の第1構成例を示す外観図である。
表示部の配置例を示す図である。
第2実施形態に係る計測部の第2構成例を示す外観図である。
第2実施形態に係る使用状況情報のデータ構成例を示す図である。
第2実施形態に係る変形例を説明するための説明図である。
第3実施形態に係るマッピングテーブルを例示する図である。
第3実施形態に係る利用状況情報を例示する図である。
第3実施形態に係る配電構成例を示す図である。
第3実施形態に係る表示画面を例示する図である。
第4実施形態に係る電力供給システムの機能構成例を示す概略ブロック図である。
第4実施形態に係る電力供給管理システムの機能構成例を示す概略ブロック図である。
第4実施形態に係る表示画面の第1例を示す図である。
第4実施形態に係る表示画面の第2例を示す図である。
第5実施形態に係る電力供給システムの機能構成例を示す概略ブロック図である。
本願の実施形態に係る電源ごとの供給量と需要量の時間変化を例示する図である。
本願の実施形態に係る供給量の制御に用いるデータを例示する図である。
本願の実施形態に係る目標CFE率の制御例を示す図である。
本願の実施形態に係る総供給量の制御例を示す図である。
本願の実施形態に係る稼働状態の継続を例示する図である。
本願の実施形態に係る稼働状態の変化と起動処理または停止処理との依存関係を例示する図である。
本願の実施形態に係る稼働状態が一定に維持される連続期間を例示する図である。
本願の実施形態に係る電力供給量の制約を例示する図である。
本願の実施形態に係る起動回数の制約を例示する図である。
本願の実施形態に係る出力変化率制限を例示する図である。
本願の実施形態に係る計画停止を例示する図である。
本願の実施形態に係るCFE電力の制御例を示す図である。
本願の実施形態に係る装置のハードウェア構成例を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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