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公開番号2025097867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214334
出願日2023-12-19
発明の名称逆起電圧可変モータ
出願人多摩川精機株式会社
代理人個人
主分類H02K 21/14 20060101AFI20250624BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】巻線や結線方法の変更、あるいは磁石の脱磁再着磁を要することなく、逆起電圧を可変な構成の逆起電圧可変モータを提供する。
【解決手段】逆起電圧可変モータ10は、軸(バックヨーク)9、軸9に取り付けられているロータ6、ならびにステータ8からなるモータにおける逆起電圧可変な構成であって、ロータ8はマグネット7を備えており、軸9内には、逆起電圧変更用の部材として、磁性材からなる軸方向に位置調節可能な円筒状の可動バックヨーク2が備えられている構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸、該軸に取り付けられているロータ、ならびにステータからなるモータにおける逆起電圧可変な構成であって、
該ロータはマグネットを備えており、
該軸内には、逆起電圧変更用の部材として、軸方向に位置調節可能な磁性材製かつ円筒状の可動バックヨークが一または複数備えられている
ことを特徴とする、逆起電圧可変モータ。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記可動バックヨークが二以上備えられており、各可動バックヨークは独立して位置調節可能であることを特徴とする、請求項1に記載の逆起電圧可変モータ。
【請求項3】
少なくとも一の前記可動バックヨークの可動範囲が、前記マグネットの取付け範囲の少なくとも一部と重なるように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の逆起電圧可変モータ。
【請求項4】
前記軸内に、前記可動バックヨークに加え、軸方向位置不変の円筒状の固定バックヨークが備えられていることを特徴とする、請求項1に記載の逆起電圧可変モータ。
【請求項5】
前記可動バックヨークの位置調節は複数の段階にて可能なように形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の逆起電圧可変モータ。
【請求項6】
前記可動バックヨークの位置調節は無段階で連続的に可能なように形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の逆起電圧可変モータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は逆起電圧可変モータに係り、特に、巻線や結線方法の変更、あるいは磁石の脱磁再着磁を要することなく、逆起電圧を可変な構成の逆起電圧可変モータに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、同じ体格(フランジサイズなどの仕様)・構造を有するモータにおいて、逆起電圧を変更する場合には、巻線仕様を変更するという方法がある。または、外部にてコイルの回路数を変更することによって可変とすることもできる。また、後掲特許文献1には、逆起電圧を簡易に抑制し、高速域でのブレーキ力発生を防止する可変磁束モータドライブ方式として、磁石の脱磁再着磁を用いる方法が開示されている。
【0003】
これは、低保持力の永久磁石である可変磁石を有する可変磁束モータと、それを駆動する第一のインバータと、可変磁石の磁束を制御するための磁化電流を供給する機能を果たす第二のインバータと、可変磁石に対して減磁を行うべきか否かを判断してその結果に基づき減磁信号を生成する停止減磁判断部と、停止減磁判断部により生成された減磁信号に基づき可変磁石に対して減磁を行う機能を果たす第三のインバータとから構成される可変磁束ドライブシステムである。
【0004】
また、後掲特許文献2には、簡易な構造でモータのトルク特性・出力特性を制御可能な方法として、ステータコアの両端面に一対のリアクトルを対向配置し、リアクトルコイルに流れる電流により、一方のリアクトルコアに発生した磁束をステータコアによって他方のリアクトルコアに通過させる構造が開示されている。かかる構成により、リアクトル電流を制御することで、永久磁石の回転に伴い発生する逆起電力を制御できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-17694号公報「可変磁束ドライブシステム」
特開2023-117007号公報「モータの制御方法」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、同じ体格・構造を有するモータにおける逆起電圧変更の方法として、上述の巻線仕様変更の方法では、一個体当り一つの特性しか得られず、変更可能な逆起電圧の自由度が無い。一方、外部にてコイルの回路数を変更する方法では、回路数切り替え装置が別途必要となるため、コスト増加となり、好ましくない。磁石の脱磁再着磁を行う方法も、煩雑である。
【0007】
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点をなくし、巻線や結線方法の変更、あるいは磁石の脱磁再着磁を要することなく、逆起電圧可変の逆起電圧可変モータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者は上記課題について検討した。その結果、次のことに想到した。すなわち、ロータのマグネット部には磁路を設けて特性を確保するために磁性材を用いているが、その磁性材の形状を変更な構造とすることによって、一個体であってもある程度の逆起電圧可変が可能になる、ということである。この思想により上記課題を解決できる見通しが立ち、これに基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0009】
〔1〕 軸、該軸に取り付けられているロータ、ならびにステータからなるモータにおける逆起電圧可変な構成であって、該ロータはマグネットを備えており、該軸内には、逆起電圧変更用の部材として、軸方向に位置調節可能な磁性材製かつ円筒状の可動バックヨークが一または複数備えられていることを特徴とする、逆起電圧可変モータ。
〔2〕 前記可動バックヨークが二以上備えられており、各可動バックヨークは独立して位置調節可能であることを特徴とする、〔1〕に記載の逆起電圧可変モータ。
〔3〕 少なくとも一の前記可動バックヨークの可動範囲が、前記マグネットの取付け範囲の少なくとも一部と重なるように形成されていることを特徴とする、〔1〕に記載の逆起電圧可変モータ。
【0010】
〔4〕 前記軸内に、前記可動バックヨークに加え、軸方向位置不変の円筒状の固定バックヨークが備えられていることを特徴とする、〔1〕に記載の逆起電圧可変モータ。
〔5〕 前記可動バックヨークの位置調節は複数の段階にて可能なように形成されていることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕のいずれかに記載の逆起電圧可変モータ。
〔5〕 前記可動バックヨークの位置調節は無段階で連続的に可能なように形成されていることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕のいずれかに記載の逆起電圧可変モータ。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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