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公開番号
2025092673
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2025058382,2020165536
出願日
2025-03-31,2020-09-30
発明の名称
芳香族乳酸を含む組成物の製造方法
出願人
森永乳業株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
A61K
35/745 20150101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】従来よりも高い生産量で芳香族乳酸を製造する技術の提供。
【解決手段】芳香族乳酸を含む組成物の製造方法であって、カゼインタンパク質加水分解物、ホエイタンパク質加水分解物、及び還元剤からなる群から選ばれる1つ以上を含有する培地で、ビフィドバクテリウム属細菌の菌体を培養する工程、及び前記培養する工程で得られた培養物から芳香族乳酸を含む画分を回収する工程、を含む、製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
芳香族乳酸を含む組成物の製造方法であって、
ホエイタンパク質加水分解物を含有する培地で、ビフィドバクテリウム属細菌の菌体を培養する工程、及び
前記培養する工程で得られた培養物から芳香族乳酸を含む画分を回収する工程、
を含む、
製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記ホエイタンパク質加水分解物が、
高速液体クロマトグラフ(HPLC)による分子量分布測定の結果に基づき、分子量500未満のペプチドの割合が50%以上であるホエイタンパク質加水分解物、及び/又は、
高速液体クロマトグラフ(HPLC)による分子量分布測定の結果に基づき、分子量500未満のペプチドの割合が30%以上50%未満のホエイタンパク質加水分解物である、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記培地がカゼインタンパク質加水分解物を含有する、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記培地が還元剤を含有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記芳香族乳酸が、3-フェニル乳酸、4-ヒドロキシフェニル乳酸、及びインドール-3-乳酸からなる群から選ばれる1つ以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項6】
前記回収する工程が、噴霧乾燥処理又は凍結乾燥処理を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項7】
前記ビフィドバクテリウム属細菌が、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムBB536 (NITE BP-02621)及び/又はビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスM-63 (NITE BP-02623)である、請求項1~6のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項8】
ビフィドバクテリウム属細菌の菌体の芳香族乳酸の産生量を高める方法であって、
ホエイタンパク質加水分解物を含有する培地で前記菌体を培養する工程を含む、
方法。
【請求項9】
前記ホエイタンパク質加水分解物が、
高速液体クロマトグラフ(HPLC)による分子量分布測定の結果に基づき、分子量500未満のペプチドの割合が50%以上であるホエイタンパク質加水分解物、及び/又は、
高速液体クロマトグラフ(HPLC)による分子量分布測定の結果に基づき、分子量500未満のペプチドの割合が30%以上50%未満のホエイタンパク質加水分解物である、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ホエイタンパク質加水分解物を含有する培地で、ビフィドバクテリウム属細菌の菌体を培養する工程、
前記培養する工程で得られた培養物から芳香族乳酸を含む画分を回収する工程、及び
前記回収する工程で回収した前記画分を有効成分として製剤化する工程、
を含む、
炎症の予防又は改善のための組成物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香族乳酸を含む組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
芳香族乳酸は様々な微生物により芳香族アミノ酸から代謝される。芳香族乳酸である3-フェニル乳酸、4-ヒドロキシフェニル乳酸、及びインドール-3-乳酸は、芳香族炭化水素受容体(Aryl Hydrocarbon Receptor, AhR)のリガンドであり、AhRに結合することによりAhRを活性化する。
【0003】
活性化AhRは様々な作用を有することが知られている。
例えば、活性化AhRは、腸管幹細胞(Intestinal Stem Cell, ISC)の過剰増殖を抑制する作用を有し、組織のダメージを修復する作用や大腸がんの形成を抑制する作用を有することが知られている(非特許文献1)。
また、活性化AhRは、杯細胞の分化を促進する作用やムチンの産生を促進する作用を有し、腸管バリア機能を向上させる作用を有することが知られている(非特許文献2)。
【0004】
また、活性化AhRは、腸の運動性を調節する作用を有し、腸管内の恒常性を維持する作用を有することが知られている(非特許文献3)。
【0005】
また、炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease, IBD)の患者ではAhRのリガンドが減少することが知られていることから(非特許文献4)、活性化AhRは、抗炎症作用を有すると考えられる。
また、インドールアクリル酸(indoleacrylic acid, IA)は、リポ多糖(Lipopolysaccharide, LPS)により活性化した末梢血単核細胞(Peripheral Blood Mononuclear Cells,
PBMC)のIL-6、IL-1βの分泌を抑制する作用を有することからも(非特許文献2)、活性化AhRは抗炎症作用を有すると考えられる。
【0006】
また、活性化AhRはIL-22の産生を促進する作用を有し、感染症の予防や改善に有効であることが知られている(非特許文献5)。
また、活性化AhRは、緑膿菌の細菌シグナル分子(quorum-sensing (QS)分子)を感知することからも、感染症の予防や改善に有効であることが考えられる(非特許文献6)。
【0007】
また、インドール-3-乳酸は、ペニシリウム(Penicillium)属細菌などの真菌や、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)などの細菌に対する抗菌作用を有すること、また、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)由来のインドール-3-乳酸により活性化したAhRは、上皮内CD4
+
Tヘルパー細胞を免疫制御性T細胞にリプログラミングする作用を有することが知られている(非特許文献2)。
また、インドール-3-乳酸は、神経成長因子(NGF)の効果を増強する作用を有するため、神経発達を促進する作用を有することが考えられている (非特許文献7)。
【0008】
芳香族乳酸の一つであるインドール-3-乳酸は、L-システインを含有するMRS培地においてビフィドバクテリウム属細菌により産生されることが知られており、中でもヒト乳幼児型ビフィドバクテリウム属細菌ではその産生量が多いことが知られている。そのようなヒト乳幼児型ビフィドバクテリウム属細菌として、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムBB536 (NITE BP-02621)、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムATCC 15707、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブス
ピーシーズ・インファンティスM-63 (NITE BP-02623)、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスATCC 15697が報告されている(非特許文献8)。
【0009】
また、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスATCC 15697が産生するインドール-3-乳酸は抗炎症物質として知られ、壊死性腸炎(Necrotizing enterocolitis, NEC)の予防に役立つ可能性が細胞実験から示唆されている(非特許文献9)。また、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスM-63 (NITE BP-02623)の培養上清を対象に投与することにより、抗炎症に関連する遺伝子の発現が変化することが知られている(特許文献1)。
【0010】
また、カゼイン分解物等をビフィドバクテリウム属細菌とともにインキュベートして培養混合物を得た後、該混合物中のビフィドバクテリウム属細菌を加熱により不活性化等し、得られた混合物を2種以上の非消化性炭水化物と組み合わせることで製剤を製造する方法が知られている(特許文献2)。
(【0011】以降は省略されています)
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