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公開番号2025093137
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208688
出願日2023-12-11
発明の名称流体圧アクチュエータ
出願人株式会社ブリヂストン
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類F15B 15/10 20060101AFI20250616BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】力が作用することによる拘束部材の位置ずれを低減された流体圧アクチュエータを提供する。
【解決手段】流体圧アクチュエータ20は、筒状のチューブ24と、チューブ24の外周面を覆い、チューブの膨張によりチューブを軸方向への伸長を制限しながら径方向に拡げるスリーブ26と、挿入の奥側に向かうにつれて小径となるテーパー部49を有する挿入部32Bが形成され、チューブ端部を封止する一対の封止部材32と、一対の封止部材32の一方側から他方側に亘って設けられ、拘束端部29がテーパー部49に沿うように傾斜配置され、軸方向に沿った圧縮に対して抵抗し、軸方向と交差する交差方向に変形可能な拘束部材28と、拘束部材28の拘束端部29に対応する位置においてスリーブ26の外側からスリーブ26及び拘束部材28を挿入部32Bへ固定する固定部材36とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
流体の圧力に応じて膨張及び収縮する筒状のチューブと、
前記チューブの外周面を覆い、前記チューブの膨張により前記チューブを軸方向への伸長を制限しながら径方向に拡げるスリーブと、
前記チューブの軸方向における一方側及び他方側のチューブ端部をそれぞれ先端側から挿入させ、挿入の奥側に向かうにつれて小径となるテーパー部を有する挿入部が形成され、前記チューブ端部を封止する一対の封止部材と、
前記スリーブの径方向の内側において、前記一対の封止部材の一方側から他方側に亘って設けられ、拘束端部が前記テーパー部に沿うように傾斜配置され、前記軸方向に沿った圧縮に対して抵抗し、前記軸方向と交差する交差方向に変形可能な拘束部材と、
前記拘束部材の前記拘束端部に対応する位置において前記スリーブの外側から前記スリーブ及び前記拘束部材を前記挿入部へ固定する固定部材と、
を備えた流体圧アクチュエータ。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記封止部材は、前記挿入部の前記チューブの挿入される側と反対側に前記挿入部よりも大径の基端部を有し、前記挿入部には前記基端部との境界部に、前記テーパー部から連続し前記軸方向に同一径が連続する小径部が形成され、
前記拘束端部は前記小径部に延出配置されている、
請求項1に記載の、流体圧アクチュエータ。
【請求項3】
前記拘束端部は前記小径部と前記基端部の段差に突き当て配置されている、
請求項2に記載の、流体圧アクチュエータ。
【請求項4】
前記スリーブを介して前記拘束端部を前記小径部に固定する係止ワイヤ、をさらに備えた、請求項2に記載の流体圧アクチュエータ。
【請求項5】
前記拘束端部は、前記テーパー部において、前記挿入部と接触配置されている、
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の、流体圧アクチュエータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体圧アクチュエータに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、流体の圧力によって膨張及び収縮する円筒状のチューブと、所定方向に配向された繊維コードを編み込んだ伸縮性を有する構造体であり、チューブの外周面を覆うスリーブと、チューブの軸方向における端部を封止する封止部材とを備える流体圧アクチュエータであって、スリーブの内側において、軸方向における一端側から他端側に亘って設けられる拘束部材を備え、拘束部材は、軸方向に沿った圧縮に対して抵抗し、軸方向に直交する方向に変形可能である流体圧アクチュエータが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-088999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の構成では、流体圧アクチュエータの先端に力を作用させた場合、特に、対象物から受ける力の方向が軸方向と交差する方向の場合(例えば、流体圧アクチュエータの軸方向を水平方向にして対象物を持ち上げる場合)に、拘束部材の位置がずれやすいという懸念がある。
【0005】
本発明は、力が作用することによる拘束部材の位置ずれを低減する流体圧アクチュエータの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様の流体圧アクチュエータは、流体の圧力に応じて膨張及び収縮する筒状のチューブと、前記チューブの外周面を覆い、前記チューブの膨張により前記チューブを軸方向への伸長を制限しながら径方向に拡げるスリーブと、前記チューブの軸方向における一方側及び他方側のチューブ端部をそれぞれ先端側から挿入させ、挿入の奥側に向かうにつれて小径となるテーパー部を有する挿入部が形成され、前記チューブ端部を封止する一対の封止部材と、前記スリーブの径方向の内側において、前記一対の封止部材の一方側から他方側に亘って設けられ、拘束端部が前記テーパー部に沿うように傾斜配置され、前記軸方向に沿った圧縮に対して抵抗し、前記軸方向と交差する交差方向に変形可能な拘束部材と、前記拘束部材の前記拘束端部に対応する位置において前記スリーブの外側から前記スリーブ及び前記拘束部材を前記挿入部へ固定する固定部材と、を備えている。
【0007】
第1態様の流体圧アクチュエータでは、チューブ端部を封止する封止部材の挿入部に挿入の奥側に向かうにつれて小径となるテーパー部が形成されている。拘束部材の拘束端部は、テーパー部に沿うように傾斜配置され、外側から固定部材により挿入部に固定される。このように、拘束部材の拘束端部を流体圧アクチュエータの膨張収縮する部分よりも小径の部分も用いて挿入部に固定することにより、拘束端部へ周方向に作用する力を小さくすることができる。
【0008】
第2態様の流体圧アクチュエータは、前記封止部材は、前記挿入部の前記チューブの挿入される側と反対側に前記挿入部よりも大径の基端部を有し、前記挿入部には前記基端部との境界部に、前記テーパー部から連続し前記軸方向に同一径が連続する小径部が形成され、前記拘束端部は前記小径部に延出配置されている。
【0009】
第2態様の流体圧アクチュエータによれば、封止部材の基端部と挿入部の間に小径部を形成し、当該小径部まで拘束端部を延出配置し、安定して固定することできる。
【0010】
第3態様の流体圧アクチュエータは、第2態様の流体圧アクチュエータにおいて、前記拘束端部は前記小径部と前記基端部の段差に突き当て配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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