TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025093416
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209033
出願日
2023-12-12
発明の名称
赤外線センサ、及び赤外線センサの製造方法
出願人
富士通株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H10F
30/00 20250101AFI20250617BHJP()
要約
【課題】グラフェンの光吸収量を向上した赤外線センサと、その製造方法を提供する。
【解決手段】赤外線センサは、基板と、前記基板の表面に設けられた絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置されるグラフェン層と、前記グラフェン層の一方の端部に接続される第1電極と、前記グラフェン層の反対側の端部に接続される第2電極と、前記グラフェン層の上方または下方に設けられ、レジストまたは減圧下もしくは非減圧下の気体で形成されているキャビティと、前記キャビティを挟んで前記グラフェン層と向かい合うミラー層と、を備える、
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基板と、
前記基板の表面に設けられた絶縁膜と、
前記絶縁膜の上に配置されるグラフェン層と、
前記グラフェン層の一方の端部に接続される第1電極と、
前記グラフェン層の反対側の端部に接続される第2電極と、
前記グラフェン層の上方または下方に設けられ、レジストまたは減圧下もしくは非減圧下の気体で形成されているキャビティと、
前記キャビティを挟んで前記グラフェン層と向かい合うミラー層と、
を備える、
赤外線センサ。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記キャビティは、前記グラフェン層の上方でレジスト層により形成されており、
前記ミラー層は前記レジスト層の表面に設けられている、
請求項1に記載の赤外線センサ。
【請求項3】
前記キャビティは、前記グラフェン層の上方で空気層により形成されており、
前記ミラー層は前記空気層を覆っている、
請求項1に記載の赤外線センサ。
【請求項4】
前記キャビティは、前記グラフェン層の下方で前記基板の表面から所定の深さに達し、
前記ミラー層は前記キャビティの底面に配置され、前記キャビティを間に挟んで前記グラフェン層と対向する、
請求項1に記載の赤外線センサ。
【請求項5】
前層記キャビティの中にレジスト層が配置され、前記絶縁膜は前記レジスト層と前記グラフェン層の間に配置されている、
請求項4に記載の赤外線センサ。
【請求項6】
前記キャビティの中は空気層であり、前記空気層を覆う第2のグラフェン層と、前記第2のグラフェン層に接続される第3電極と、を有する
請求項4に記載の赤外線センサ。
【請求項7】
表面に絶縁膜が形成された基板を用意し、
前記絶縁膜の上に所定の形状のグラフェン層を形成し、
前記グラフェン層の一方の端部に第1電極を接続し、前記グラフェン層の反対側の端部に第2電極を接続し、
前記グラフェン層の上方にレジスト層、または減圧下もしくは非減圧下の気体のキャビティを形成し、
前記キャビティを挟んで前記グラフェン層と向かい合うミラー層を設ける、
赤外線センサの製造方法。
【請求項8】
前記第1電極と前記第2電極の間で前記グラフェン層の上方に前記レジスト層で前記キャビティを形成し、
前記レジスト層の表面に前記ミラー層を形成する、
請求項7に記載の赤外線センサの製造方法。
【請求項9】
前記第1電極と前記第2電極の間の領域を除いて、前記第1電極と前記第2電極の周囲を囲む分離壁を形成し、
前記グラフェン層の上方に前記分離壁によってブリッジされるミラー層を形成し、
前記ミラー層と前記グラフェン層の間に空気層の前記キャビティを得る、
請求項7に記載の赤外線センサの製造方法。
【請求項10】
基板の表面から所定の深さの凹部を形成し、
前記凹部の底面にミラー層を形成し、
前記ミラー層が形成された前記凹部の内部に、レジスト、または減圧下もしくは非減圧下の気体のキャビティを形成し、
前記キャビティを挟んで前記ミラー層と対向する位置にグラフェン層を形成し、
前記グラフェン層の一方の端部に第1電極を接続し、前記グラフェン層の他方の端部に第2電極を接続する。
赤外線センサの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、赤外線センサ、及び赤外線センサの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
熱をもつ物体が放射する赤外光を検知する赤外線センサは、自動ドア、監視カメラ、インフラ点検等に広く適用されている。赤外光の波長に感度を持つ材料として、グラフェンや、遷移金属ダイカルコゲナイド(TMDC)などの二次元の層状材料が用いられる。中でもグラフェンは、炭素原子が2次元ハニカム状に配列された2次元材料であり、その特徴的なバンド構造から、紫外域からテラヘルツ帯におよぶ広い波長範囲の光を吸収する。二次元材料の光吸収効率は数パーセント程度であり、二次元材料を多層にする、あるいは表面プラズモン共鳴を利用するなど、光吸収率を高める工夫がされている。二次元炭素格子構造を含むマイクロキャビティを用いた光電子デバイスが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2013-0107344号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、グラフェンの光吸収量を向上した赤外線センサを提供することをひとつの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態によれば、赤外線センサは、
基板と、
前記基板の表面に設けられた絶縁膜と、
前記絶縁膜の上に配置されるグラフェン層と、
前記グラフェン層の一方の端部に接続される第1電極と、
前記グラフェン層の反対側の端部に接続される第2電極と、
前記グラフェン層の上方または下方に設けられ、レジストまたは減圧下もしくは非減圧下の気体で形成されているキャビティと、
前記キャビティを挟んで前記グラフェン層と向かい合うミラー層と
を備える。
【発明の効果】
【0006】
グラフェンの光吸収量を向上した赤外線センサが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の赤外線センサの上面図とI-I断面図である。
図1の赤外線センサで用いられるグラフェン層のパターン例を示す図である。
第1実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第1実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第1実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第1実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第1実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第1実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第1実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第1実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第1実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
図1の赤外線センサを用いた赤外線センサアレイの上面図とII-II断面図である。
図1の赤外線センサの第1変形例の上面図とIII-III断面図である。
図1の赤外線センサの第2変形例のIII-III断面図である。
図1の赤外線センサの第3変形例のIII-III断面図である。
第2実施形態の赤外線センサの平面模式図である。
図8のIV-IV断面図である。
図8のV-V断面図である。
第2実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第2実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第2実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第2実施形態の赤外線センサの製造工程図である。
第3実施形態の赤外線センサの断面模式図である。
図11の赤外線センサの製造工程図である。
図11の赤外線センサの製造工程図である。
図11の赤外線センサの製造工程図である。
図11の赤外線センサの製造工程図である。
図11の赤外線センサの製造工程図である。
第3実施形態の赤外線センサの変形例の断面模式図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
図13の赤外線センサの製造工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下で、図面を参照しながら発明を実施するための形態を説明する。下記で述べる実施形態は、発明の技術思想を具体化するための例示であり、本発明を下記の構成や数値に限定するものではない。図面中、同一の機能を有する構成要素には、同一符号を付して、重複する記載を省略する場合がある。異なる実施形態や構成例の間での部分的な置換または組み合わせは可能である。各図面が示す各部材の大きさ、位置関係等は、発明の理解を容易にするために誇張して描かれている場合がある。位置関係で「上に」または「下に」というときは積層方向の上下を指し、絶対的な方向ではない。
【0009】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の赤外線センサ10の上面図(a)と、I-I断面図(b)である。赤外線センサ10は、基板11と、基板11の表面111に設けられた絶縁膜12と、絶縁膜12の上に配置されるグラフェン層15と、グラフェン層15の一方の端部に接続される第1電極17と、グラフェン層15の反対側の端部に接続される第2電極18と、を有する。図1の座標系で、基板11の表面111と平行な面内をX-Y面、X-Y面に垂直な方向をZ方向とする。赤外線センサ10の積層方向はZ方向である。
【0010】
赤外線センサ10は、グラフェン層15の上方に設けられるキャビティ19と、キャビティ19を間に挟んでグラフェン層15と向かい合うミラー層14と、を有する。図1の構成例では、キャビティ19はレジスト層191で形成されており、レジスト層191の表面にミラー層14が設けられている。基板11の裏面112が光入射面であり、グラフェン層15は、入射する赤外光を感知する光吸収層として機能する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
富士通株式会社
測定装置
8日前
富士通株式会社
光伝送装置
29日前
富士通株式会社
画像変換機器と方法
11日前
富士通株式会社
量子デバイス上の誤り訂正
1か月前
富士通株式会社
光伝送装置および光伝送方法
16日前
富士通株式会社
光受信装置及び光伝送システム
1か月前
富士通株式会社
制御プログラム、および制御方法
17日前
富士通株式会社
人工知能ベースのサステナブル材料設計
1か月前
富士通株式会社
通信管理装置および無線リソース予測方法
18日前
富士通株式会社
管理装置、管理方法および管理プログラム
22日前
富士通株式会社
圧縮プログラム、圧縮方法および圧縮装置
8日前
富士通株式会社
広告画像を生成する方法、装置及び記憶媒体
1日前
富士通株式会社
ホモグラフィの取得装置、方法及び電子機器
23日前
富士通株式会社
赤外線センサ、及び赤外線センサの製造方法
3日前
富士通株式会社
因果関係分析方法及び因果関係分析プログラム
1か月前
富士通株式会社
プログラム、データ処理方法およびデータ処理装置
1か月前
富士通株式会社
メモリ駆動装置、光伝送システム、及びメモリ駆動方法
1か月前
富士通株式会社
量子ビットデバイス及び量子ビットデバイスの製造方法
1日前
富士通株式会社
レース投票券購入方法及びレース投票券購入プログラム
17日前
富士通株式会社
情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置
1か月前
富士通株式会社
強化学習プログラム、強化学習方法および情報処理装置
1か月前
富士通株式会社
ログ管理装置、ログ管理方法およびログ管理プログラム
1か月前
富士通株式会社
画像に基づいて視程値を計算する装置、方法及び電子機器
23日前
富士通株式会社
分散シフト・ファイバーに関する前方ラマン・ポンピング
1か月前
富士通株式会社
出力制御プログラム、出力制御方法およびナビゲーション装置
15日前
富士通株式会社
リソース管理装置、リソース管理方法およびリソース管理プログラム
28日前
富士通株式会社
対象認識装置、対象認識方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
1か月前
富士通株式会社
量子回路情報生成プログラム、量子回路情報生成方法、および情報処理装置
21日前
富士通株式会社
機械学習プログラム、機械学習方法、推論プログラム、推論方法及び情報処理装置
8日前
富士通株式会社
交通シミュレーションの進化を予測するための、コンピュータにより実施される方法
10日前
富士通株式会社
依存情報を列に集約したマトリクススケジューラ及びマトリクススケジューリング方法
2日前
富士通株式会社
量子回路シミュレーションプログラム、量子回路シミュレーション方法および情報処理装置
3日前
富士通株式会社
多変量データを予測するようニューラルネットワークをトレーニングする方法およびシステム
23日前
東レ株式会社
太陽電池の製造方法
17日前
ローム株式会社
半導体発光装置
16日前
ローム株式会社
半導体装置
24日前
続きを見る
他の特許を見る