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公開番号
2025114940
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-06
出願番号
2024009188
出願日
2024-01-25
発明の名称
医用画像処理方法
出願人
富士通株式会社
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
A61B
5/055 20060101AFI20250730BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】複数の時相それぞれにおいて複数の断面画像が撮影される画像診断において、病変を識別する精度を向上させる。
【解決手段】医用画像処理方法は、下記の工程を含む。第1の工程は、複数の時相それぞれにおいて被検者の断面を撮影することで得られる複数の断面画像を取得する。第2の工程は、第1の時相において第1の断面位置で撮影された基準断面画像の特徴量に、第1の時相を表す情報を付加することで基準画像特徴データを作成する。第3の工程は、第2の時相において撮影された複数の断面画像から、第1の断面位置の近傍で撮影された参照断面画像を選択し、選択した参照断面画像の特徴量に第2の時相を表す情報を付加することで参照画像特徴データを作成する。第4の工程は、基準画像特徴データおよび参照画像特徴データを学習済みモデルに入力することで、被検者の病変に係わる情報を出力する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の時相それぞれにおいて被検者の複数の断面を撮影することで得られる複数の断面画像を取得し、
前記複数の時相のうちの第1の時相において第1の断面位置で撮影された基準断面画像の少なくとも一部の特徴量に、前記第1の時相を表す情報を付加することで基準画像特徴データを作成し、
前記複数の時相のうちの第2の時相において撮影された複数の断面画像から、前記第1の断面位置の近傍で撮影された参照断面画像を選択し、
選択した参照断面画像の少なくとも一部の特徴量に、前記第2の時相を表す情報を付加することで参照画像特徴データを作成し、
前記基準画像特徴データおよび前記参照画像特徴データを学習済みモデルに入力することで、前記被検者の病変に係わる情報を出力する
ことを特徴とする医用画像処理方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記参照断面画像を選択する工程において、前記第2の時相において撮影された複数の断面画像から、前記第1の断面位置の近傍で撮影された複数の参照断面画像が選択され、
前記参照画像特徴データを作成する工程において、選択した複数の参照断面画像それぞれの少なくとも一部の特徴量に、前記第2の時相を表す情報を付加することで複数の参照画像特徴データが作成され、
前記被検者の病変に係わる情報を出力する工程において、
前記基準画像特徴データおよび前記複数の参照画像特徴データを学習済みモデルに入力され、
前記学習済みモデルは、前記基準画像特徴データおよび前記複数の参照画像特徴データに基づいて前記被検者の病変に係わる情報を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理方法。
【請求項3】
前記学習済みモデルは、過去の被検者について作成された基準画像特徴データおよび参照画像特徴データに対する識別結果が、前記過去の被検者の病変についての実際の識別結果に近づくように学習されている
ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理方法。
【請求項4】
前記被検者の病変に係わる情報は、前記被検者の病変が良性であるか悪性であるかを表す
ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理方法。
【請求項5】
前記基準画像特徴データは、前記第1の断面位置を表す位置情報を含み、
前記参照画像特徴データは、前記参照断面画像が撮影された断面位置を表す位置情報を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理方法。
【請求項6】
前記第1の時相は、前記複数の時相のうちで、撮影された断面画像内に前記被検者の病変が最も明瞭に現れる時相であり、
前記基準画像特徴データは、
前記基準断面画像内に、前記被検者の病変を含む基準関心領域を設定し、
前記基準関心領域内の画像の特徴量に前記第1の時相を表す情報を付加することで作成され、
前記参照画像特徴データは、
前記参照断面画像内に、前記基準関心領域と同じ位置および形状の参照関心領域を設定し、
前記参照関心領域内の画像の特徴量に前記第2の時相を表す情報を付加することで作成される
ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理方法。
【請求項7】
複数の時相それぞれにおいて被検者の複数の断面を撮影することで得られる複数の断面画像を取得し、
前記複数の時相のうちの第1の時相において第1の断面位置で撮影された基準断面画像の少なくとも一部の特徴量に、前記第1の時相を表す情報を付加することで基準画像特徴データを作成し、
前記複数の時相のうちの第2の時相において撮影された複数の断面画像から、前記第1の断面位置の近傍で撮影された参照断面画像を選択し、
選択した参照断面画像の少なくとも一部の特徴量に、前記第2の時相を表す情報を付加することで参照画像特徴データを作成し、
前記基準画像特徴データおよび前記参照画像特徴データを学習済みモデルに入力することで、前記被検者の病変に係わる情報を出力する
処理をコンピュータに実行させる医用画像処理プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像を処理する方法および医用画像を処理するためのコンピュータプログラムに係わる。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
医用画像を用いた医療行為の1つとして、造影剤を用いたダイナミック検査で得られる複数の画像から病変が良性であるか悪性であるかを識別する診断が実施されている。造影剤を用いたダイナミック検査においては、造影剤が組織内を移動する様子をモニタするために、複数の時相(すなわち、複数の異なるタイミング)で撮影が行われる。ここで、例えば、MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査においては、時相毎に、被検者に対して複数の断面撮影が行われる。このため、造影剤を用いて複数の時相でMRI画像を取得する造影MRI検査においては、大量の画像が生成される。
【0003】
MRI検査において、病変が良性であるか悪性であるかを識別する医師は、大量の画像の中から判定に必要な情報を読み取る必要があり、高度な知識および経験が求められる。ところが、このような高度な知識および経験を有する医師は不足している。このため、コンピュータを用いた医用画像処理により、画像診断を支援する方法が提案されている。一例として、医師等の操作者の経験や主観によらない腫瘍の確定診断を可能にするための医用画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-146455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
造影MRI検査等のダイナミック検査においては、複数の時相においてそれぞれ複数の断面画像が撮影される。また、医師は、各時相からそれぞれ好適な断面画像を選択する。そして、各画像から選択された断面画像を識別モデルに与えることにより、病変が良性であるか悪性であるかが識別される。
【0006】
ところが、従来の識別モデルは、予め指定された複数の時相それぞれにおいて撮影された断面画像をすべて入力しなければ、正しく動作しない。このため、例えば、被検者の体調の影響などにより断面画像を撮影できない時相があったときには、必要な断面画像が識別モデルに入力されず、精度のよい識別ができない。また、撮影中に被検者が動いてしまったときには、断面撮影のスキャン方向において、病変が現れる位置が時相ごとに異なるおそれがある。ここで、各時相の断面画像に対して適切な関心領域を設定するためには、高度な知識および経験が求められるが、そのような医師がすべての病院または医療機関に在籍しているわけではない。
【0007】
本発明の1つの側面に係わる目的は、複数の時相それぞれにおいて複数の断面画像が撮影される画像診断において、病変を識別する精度を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1つの態様に係わる医用画像処理方法は、複数の時相それぞれにおいて被検者の複数の断面を撮影することで得られる複数の断面画像を取得し、前記複数の時相のうちの第1の時相において第1の断面位置で撮影された基準断面画像の少なくとも一部の特徴量に、前記第1の時相を表す情報を付加することで基準画像特徴データを作成し、前記複数の時相のうちの第2の時相において撮影された複数の断面画像から、前記第1の断面位置の近傍で撮影された参照断面画像を選択し、選択した参照断面画像の少なくとも一部の特徴量に、前記第2の時相を表す情報を付加することで参照画像特徴データを作成し、前記基準画像特徴データおよび前記参照画像特徴データを学習済みモデルに入力することで、前記被検者の病変に係わる情報を出力する。
【発明の効果】
【0009】
上述の態様によれば、複数の時相それぞれにおいて複数の断面画像が撮影される画像診断において、病変を識別する精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
造影MRI検査における課題の一例を示す図である。
造影MRI検査における課題の他の例を示す図である。
本発明の実施形態に係わる診断支援システムの一例を示す図である。
本発明の実施形態に係わる医用画像処理方法の一例を示すフローチャートである。
基準関心領域を設定する方法の一例を示す図である。
参照関心領域を設定する方法の一例を示す図である。
画像特徴データを作成する方法の一例を示す図である。
画像特徴データを作成する手順の一例を示すフローチャートである。
識別モデルの処理の一例を示す図である。
操作端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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