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公開番号
2025098486
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023214636
出願日
2023-12-20
発明の名称
光伝送装置および光伝送システム
出願人
富士通株式会社
代理人
弁理士法人片山特許事務所
主分類
H04J
14/02 20060101AFI20250625BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】WDM信号中の光信号数の減少に起因する高速の過渡応答を抑制する。
【解決手段】光伝送システムは、複数のノードを介して光信号を伝送する。複数のノードのうちの第1のノードに実装される第1の光伝送装置は、実信号を伝搬する波長チャネルおよび疑似信号を伝搬する波長チャネルを含むWDM信号を出力する。複数のノードのうちの第2のノードに実装される第2の光伝送装置は、WDM信号から疑似信号を終端すると共に、疑似信号が終端された後のWDM信号の未使用波長チャネルにアド信号および新たな疑似信号を挿入して第2のWDM信号を生成する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のノードを介して光信号を伝送する光伝送システムであって、
前記複数のノードのうちの第1のノードに実装される第1の光伝送装置は、実信号を伝搬する波長チャネルおよび疑似信号を伝搬する波長チャネルを含むWDM(Wavelength Division Multiplexing)信号を出力し、
前記複数のノードのうちの第2のノードに実装される第2の光伝送装置は、
前記WDM信号から前記疑似信号を終端すると共に、前記疑似信号が終端された後の前記WDM信号の未使用波長チャネルにアド信号および新たな疑似信号を挿入して第2のWDM信号を生成する波長処理回路、を備える
ことを特徴とする光伝送システム。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記波長処理回路は、
前記WDM信号から前記疑似信号を終端してノード内WDM信号を生成する第1の波長選択スイッチと、
前記ノード内WDM信号の未使用波長チャネルに前記アド信号および前記新たな疑似信号を挿入して前記第2のWDM信号を生成する第2の波長選択スイッチと、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
【請求項3】
前記WDM信号により伝搬される実信号は、前記第2のノードにおいて分岐されるべきドロップ信号を含み、
前記第1の波長選択スイッチは、前記WDM信号から前記ドロップ信号および前記疑似信号を分岐して前記ノード内WDM信号を生成し、
前記第2の波長選択スイッチは、前記ドロップ信号が配置されていた波長チャネルに前記アド信号を挿入し、前記疑似信号が配置されていた波長チャネルに前記新たな疑似信号を挿入する
ことを特徴とする請求項2に記載の光伝送システム。
【請求項4】
前記第1の波長選択スイッチは、前記WDM信号に含まれるすべての疑似信号を前記WDM信号から終端することで前記ノード内WDM信号を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の光伝送システム。
【請求項5】
前記第1のノードから出力される前記WDM信号が前記第2のノードに到着しないときは、前記波長処理回路は、前記WDM信号を構成する複数の波長チャネルのうちの1または複数の波長チャネルに前記アド信号を挿入すると共に、前記複数の波長チャネルのうちの他の1または複数の波長チャネルに前記新たな疑似信号を挿入することで、前記第2のWDM信号を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
【請求項6】
前記第1のノードから送信される前記WDM信号が前記第2のノードに到着しないときは、前記波長処理回路は、前記WDM信号を構成する複数の波長チャネルのうちの1または複数の波長チャネルに前記アド信号を挿入すると共に、前記複数の波長チャネルのうちの他のすべての波長チャネルに前記新たな疑似信号を挿入することで、前記第2のWDM信号を生成する
ことを特徴とする請求項5に記載の光伝送システム。
【請求項7】
前記実信号を伝送するために割り当てられる波長チャネルの上限数が予め設定されている
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
【請求項8】
前記複数のノードに実装される複数の光伝送装置を制御理するネットワーク管理システムまたは前記第1のノードから前記第2のノードに、前記WDM信号において前記実信号および前記疑似信号が挿入されている波長チャネルを表す波長設定情報が通知され、
前記波長処理回路は、前記波長設定情報に基づいて、前記WDM信号から前記疑似信号を終端する
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
【請求項9】
前記第2の光伝送装置は、ASE(Amplified Spontaneous Emission)光源をさらに備え、
前記新たな疑似信号は、前記ASE光源から出力されるASE光を利用して生成される
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
【請求項10】
実信号を伝搬する波長チャネルおよび疑似信号を伝搬する波長チャネルを含むWDM(Wavelength Division Multiplexing)信号を処理する光伝送装置であって、
第1の波長選択スイッチと、
前記第1の波長選択スイッチの出力側に設けられる第2の波長選択スイッチと、
前記第1の波長選択スイッチおよび前記第2の波長選択スイッチを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記WDM信号から前記疑似信号を分岐するように前記第1の波長選択スイッチを設定し、
前記WDM信号の未使用波長チャネルに新たな実信号および新たな疑似信号を挿入するように前記第2の波長選択スイッチを設定する
ことを特徴とする光伝送装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、波長分割多重信号を伝送する光伝送装置および光伝送システムに係わる。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
大容量通信を実現するために波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing)が普及している。WDMは、複数の異なる波長チャネルを利用して複数の光信号を多重化して伝送する。また、伝送容量をさらに拡大するために、広帯域波長多重(マルチバンドWDM)への関心が高まっている。マルチバンドWDMにおいては、例えば、CバンドおよびLバンドが使用される。
【0003】
WDM信号を伝送するWDM伝送においては、光ファイバ伝送路中で発生する誘導ラマン散乱(SRS:Stimulated Raman Scattering)により、短波長側の光信号のパワーの一部が長波長側の光信号により吸収される。このため、何らかの理由によりWDM信号中の多くの波長チャネルが停止し、少数の波長チャネルが残存すると、誘導ラマン散乱の影響が変化し、残存波長チャネルの光パワーが一時的または過渡的に変動する。以下の記載では、この現象を過渡応答(または、Transient)と呼ぶことがある。
【0004】
大規模光伝送システムにおいては、WDM信号が多数のスパンを介して伝送される。そして、誘導ラマン散乱に起因する過渡応答は、各スパンで発生する。このため、上述のようにWDM信号中の多くの波長チャネルが停止すると、過渡応答が累積するので、伝送エラーが発生することがある。あるいは、残存波長チャネルの光パワーが大きくなる場合には、光受信機が破壊されるおそれがある。
【0005】
なお、受信機の破壊を防ぐためにダミー光を使用する構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-100103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
WDM伝送システムにおいて、可変光減衰器を含むフィードバック系で各波長チャネルの光パワーを安定させる技術が知られている。しかし、誘導ラマン散乱に起因する過渡応答は、非常に高速であり、フィードバック系で過渡応答を十分に抑制することは困難である。
【0008】
本発明の1つの側面に係わる目的は、WDM信号中の光信号数の減少に起因する高速の過渡応答を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の1つの態様に係わる光伝送システムは、複数のノードを介して光信号を伝送する。前記複数のノードのうちの第1のノードに実装される第1の光伝送装置は、実信号を伝搬する波長チャネルおよび疑似信号を伝搬する波長チャネルを含むWDM信号を出力する。前記複数のノードのうちの第2のノードに実装される第2の光伝送装置は、前記WDM信号から前記疑似信号を終端すると共に、前記疑似信号が終端された後の前記WDM信号の未使用波長チャネルにアド信号および新たな疑似信号を挿入して第2のWDM信号を生成する波長処理回路、を備える。
【発明の効果】
【0010】
上述の態様によれば、WDM信号中の光信号数の減少に起因する高速の過渡応答が抑制される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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