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公開番号
2025094051
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2025042364,2020571316
出願日
2025-03-17,2020-02-07
発明の名称
有機化合物の製造方法
出願人
ダイキン工業株式会社
,
国立大学法人静岡大学
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C07C
21/18 20060101AFI20250617BHJP(有機化学)
要約
【課題】本開示は、有機化合物の製造方法等を提供することを目的とする。
【解決手段】光照射下でのヘテロ原子含有有機化合物の製造の原料として用いられるフッ化ビニリデン含有組成物であって、(1)フッ化ビニリデン、及び(2)液体媒体を含有し、且つ前記フッ化ビニリデンの少なくとも一部は、前記液体媒体中に、微細気泡として分散している、組成物(但し、前記組成物が、塩基性化合物を含有する場合を除く)が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(1):
TIFF
2025094051000021.tif
26
131
[式中、
Xは、-O-、置換基を有していてもよいイミノ基、又は-S-を表し、
R
1
は、水素原子、又は1個以上の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基を表し、及び
R
2
は、水素原子、又は1価の有機基を表すか、或いは、
R
1
及びR
2
が、これらがそれぞれ隣接しているX及び1個の炭素原子と一緒になって、1個以上の置換基を有していてもよいヘテロ環を形成していてもよく;
R
3
は、水素原子、又は1価の有機基を表し;及び
R
4
は、-CF
2
CH
3
、又は-CH
2
CHF
2
である。]
で表される化合物の製造方法であって、
式(2):
TIFF
2025094051000022.tif
26
131
[式中の記号は前記と同意義を表す。]
で表される化合物を、
光照射下で、フッ化ビニリデンと反応させる工程Aを含む、
製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
Xが、-O-である、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
R
1
が、
水素原子、又は
1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基又はヘテロアリール基である、
請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
R
1
が、
水素原子、又は
ケト基、ニトリロ基、ニトロ基、ハロゲン基、アリール基、-SO
2
R、-SOR、-OP(=O)(OR)
2
、及びーORからなる群より選択される1個以上の置換基をそれぞれ有していてもよい、アルキル基又はアリール基であり、及び
Rは、各出現において、同一又は異なって、水素原子、アルキル基又はアリール基である、
請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
R
2
が、
水素原子、又は
1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基
である、
請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項6】
R
2
が、
水素原子、又は
ケト基、ニトリロ基、ニトロ基、ハロゲン基、アリール基、-SO
2
R、-SOR、-OP(=O)(OR)
2
、及びーORからなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい、アルキル基又はアリール基であり、及び
Rは、各出現において、同一又は異なって、水素原子、アルキル基又はアリール基である、
請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】
R
1
及びR
2
が、これらがそれぞれ隣接しているX及び1個の炭素原子と一緒になって、1個以上の置換基を有していてもよいヘテロ環を形成している、
請求項1~6のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項8】
R
3
が、
水素原子、
ヒドロカルビル基、又は
ヒドロカルビルオキシ基
である、
請求項1~7のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項9】
R
4
が、-CF
2
CH
3
、又は-CH
2
CHF
2
である、
請求項1~8のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項10】
フッ化ビニリデンの少なくとも一部が、これを含有する微細気泡の形態で、前記式(2)で表される化合物を含有する液体中に導入される、
請求項1~9のいずれか一項に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、有機化合物の製造方法(具体的には、ヘテロ原子含有有機化合物の製造方法、より具体的には、光照射下でのヘテロ原子含有有機化合物の製造方法)等に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
有機化合物の製造方法(具体的には、ヘテロ原子含有有機化合物の製造方法)、より具体的には、光照射下でのヘテロ原子含有有機化合物の製造方法としては、例えば、非特許文献1には、UV照射下での1-(ポリフルオロアルキル)エタン-1,2-ジオールが報告されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Vladimir Cirkvaら、Journal of Fluorine Chemistry 94 (1999):p.141-156、
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
有機化合物の新たな製造方法(具体的には、ヘテロ原子含有有機化合物の製造方法、より具体的には、光照射下でのヘテロ原子含有有機化合物の新たな製造方法)の提供が求められている。
本開示は、有機化合物の製造方法(具体的には、ヘテロ原子含有有機化合物の製造方法、より具体的には、光照射下でのヘテロ原子含有有機化合物の製造方法)等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、前記課題を解決するための手段として、以下のものを提供する。
【0006】
項1.
式(1):
TIFF
2025094051000001.tif
26
131
[式中、
Xは、-O-、置換基を有していてもよいイミノ基、又は-S-を表し、
R
1
は、水素原子、又は1個以上の置換基を有していてもよいヒドロカルビル基を表し、及び
R
2
は、水素原子、又は1価の有機基を表すか、或いは、
R
1
及びR
2
が、これらがそれぞれ隣接しているX及び1個の炭素原子と一緒になって、1個以上の置換基を有していてもよいヘテロ環を形成していてもよく;
R
3
は、水素原子、又は1価の有機基を表し;及び
R
4
は、-CF
2
CH
3
、又は-CH
2
CHF
2
である。]
で表される化合物の製造方法であって、
式(2):
TIFF
2025094051000002.tif
26
131
[式中の記号は前記と同意義を表す。]
で表される化合物を、
光照射下で、フッ化ビニリデンと反応させる工程Aを含む、
製造方法。
項2.
Xが、-O-である、
項1に記載の製造方法。
項3.
R
1
が、
水素原子、又は
1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基又はヘテロアリール基である、
項1又は2に記載の製造方法。
項4.
R
1
が、
水素原子、又は
ケト基、ニトリロ基、ニトロ基、ハロゲン基、アリール基、-SO
2
R、-SOR、-OP(=O)(OR)
2
、及び-ORからなる群より選択される1個以上の置換基をそれぞれ有していてもよい、アルキル基又はアリール基であり、及び
Rは、各出現において、同一又は異なって、水素原子、アルキル基又はアリール基である、
項3に記載の製造方法。
項5.
R
2
が、
水素原子、又は
1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基
である、
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、有機化合物の新たな製造方法(具体的には、ヘテロ原子含有有機化合物の製造方法、より具体的には、光照射下でのヘテロ原子含有有機化合物の新たな製造方法)が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の製造方法に用いられる装置の概要を示す図である(実施例1~9)。
本開示の製造方法に用いられる別の装置の概要を示す図である(実施例10)。
本開示の製造方法に用いられる別の装置の概要を示す図である(実施例11)。
液体媒体としての水中でのVdF微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例12)。
液体媒体としてのイソプロピルアルコール中でのVdF微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例12)。
液体媒体としての1,3-ジオキソラン中でのVdF微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例12)。
液体媒体としてのDMF中でのVdF微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例12)。
水中でのウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフである(実施例13)。
水中でのVdFの濃度の経時変化を示すグラフである(実施例13)。
イソプロビルアルコール中でのウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフである(実施例13)。
イソプロビルアルコール中でのVdFの濃度の経時変化を示すグラフである(実施例13)。
1,3-ジオキソラン中でのウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフである(実施例13)。
1,3-ジオキソラン中でのVdFの濃度の経時変化を示すグラフである(実施例13)。
DMF中でのウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフである(実施例13)。
DMF中でのVdFの濃度の経時変化を示すグラフ(実施例13)である。
1,3-ジオキソラン中での2,3,3,3-tetrafluoropropylene微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例15)。
DMF中での2,3,3,3-tetrafluoropropylene微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである。
イソプロピルアルコール中での2,3,3,3-tetrafluoropropylene微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例15)。
水中での2,3,3,3-tetrafluoropropylene微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例15)。
1,3-ジオキソラン中でのhexafluoropropylene微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例15)。
DMF中でのhexafluoropropylene微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例15)。
イソプロピルアルコール中でのhexafluoropropylene微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例15)。
水中でのhexafluoropropylene微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例15)。
水中での1-bromo-1-fluoroethylene微細気泡の粒子径及び個数の測定結果を示すグラフである(実施例15)。
水中での2,3,3,3-tetrafluoropropyleneの濃度の経時変化を示すグラフ、及びウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフ(実施例16)である。
イソプロピルアルコール中での2,3,3,3-tetrafluoropropyleneの濃度の経時変化を示すグラフ、及びウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフ(実施例16)である。
1,3-ジオキソラン中での2,3,3,3-tetrafluoropropyleneの濃度の経時変化を示すグラフ、及びウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフ(実施例16)である。
DMF中での2,3,3,3-tetrafluoropropyleneの濃度の経時変化を示すグラフ、及びウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフ(実施例16)である。
水中でのhexafluoropropyleneの濃度の経時変化を示すグラフ、及びウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフ(実施例16)である。
イソプロピルアルコール中でのhexafluoropropyleneの濃度の経時変化を示すグラフ、及びウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフ(実施例16)である。
1,3-ジオキソラン中でのhexafluoropropyleneの濃度の経時変化を示すグラフ、及びウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフ(実施例16)である。
DMF中でのhexafluoropropyleneの濃度の経時変化を示すグラフ、及びウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフ(実施例16)である。
水中での1-bromo-1-fluoroethyleneの濃度の経時変化を示すグラフ、及びウルトラファインバブルの個数の経時変化を示すグラフ(実施例16)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
用語
本明細書中の記号及び略号は、特に限定のない限り、本明細書の文脈に沿い、本発明が属する技術分野において通常用いられる意味に理解できる。
本明細書中、語句「含有する」は、語句「から本質的になる」、及び語句「からなる」を包含することを意図して用いられる。
特に限定されない限り、本明細書中に記載されている工程、処理、又は操作は、室温で実施され得る。
本明細書中、室温は、10~40℃の範囲内の温度を意味することができる。
本明細書中、表記「Cn-Cm」(ここで、n、及びmは、それぞれ、数である。)は、当業者が通常理解する通り、炭素数がn以上、且つm以下であることを表す。
【0010】
当業者が、技術常識に基づき理解する通り、本明細書中、用語「含有量」及び用語「純度」は、文脈に応じて、相互互換的に使用され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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