TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025095951
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023212354
出願日
2023-12-15
発明の名称
連続鋳造用鋳型、鋳片の連続鋳造方法、及び、連続鋳造鋳片
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B22D
11/04 20060101AFI20250619BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】鋳片のコーナー割れの抑制と初期凝固の安定性とを両立させることが可能な連続鋳造用鋳型を開示する。
【解決手段】本開示の連続鋳造用鋳型は、鋳造方向と直交する断面における開口形状が、一対の短辺、自由側長辺、固定側長辺、自由側コーナー部、及び、固定側コーナー部によって画定される。当該開口形状は、10≦A1≦30、A1+A2≦30、かつ、1.00≦B1/A1≦3.00なる条件を満たす。ここで、A1:交点O1から接続点P1までの長さ(mm)、A2:交点O2から接続点P2までの長さ(mm)、B1:交点O1から接続点P3までの長さ(mm)、交点O1:短辺の延長線と自由側長辺の延長線との交点、交点O2:短辺の延長線と固定側長辺の延長線との交点、接続点P1:自由側コーナー部と自由側長辺との接続点、接続点P2:固定側コーナー部と固定側長辺との接続点、接続点P3:自由側コーナー部と短辺との接続点である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
連続鋳造用鋳型であって、
鋳造方向と直交する断面における前記連続鋳造用鋳型の開口形状が、
一対の短辺、
自由側長辺、
固定側長辺、
前記短辺と前記自由側長辺とを接続する自由側コーナー部、及び
前記短辺と前記固定側長辺とを接続する固定側コーナー部、
によって画定され、かつ
前記開口形状が、以下の条件(1)~(3):
10≦A1≦30 ・・・(1)
A1+A2≦30 ・・・(2)
1.00≦B1/A1≦3.00 ・・・(3)
A1:交点O1から接続点P1までの長さ(mm)
A2:交点O2から接続点P2までの長さ(mm)
B1:交点O1から接続点P3までの長さ(mm)
交点O1:前記短辺の延長線と前記自由側長辺の延長線との交点
交点O2:前記短辺の延長線と前記固定側長辺の延長線との交点
接続点P1:前記自由側コーナー部と前記自由側長辺との接続点
接続点P2:前記固定側コーナー部と前記固定側長辺との接続点
接続点P3:前記自由側コーナー部と前記短辺との接続点
を満たす、
連続鋳造用鋳型。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の連続鋳造用鋳型であって、
前記開口形状が、以下の条件(4)又は(5):
A2=B2=0 ・・・(4)
1.00≦B2/A2≦3.00 ・・・(5)
B2:交点O2から接続点P4までの長さ(mm)
接続点P4:前記固定側コーナー部と前記短辺との接続点
を満たす、
連続鋳造用鋳型。
【請求項3】
鋳片の連続鋳造方法であって、
浸漬ノズルから鋳型へと溶鋼を供給すること、
前記鋳型の下端から前記鋳片を連続的に引き抜くこと、及び
前記鋳型から引き抜かれた前記鋳片を矯正すること、を含み、
前記鋳型が、請求項1又は2に記載の連続鋳造用鋳型である、
鋳片の連続鋳造方法。
【請求項4】
連続鋳造鋳片であって、
前記連続鋳造鋳片の鋳造方向と直交する断面形状が、
一対の短辺、
自由側長辺、
固定側長辺、
前記短辺と前記自由側長辺とを接続する自由側コーナー部、及び
前記短辺と前記固定側長辺とを接続する固定側コーナー部、
によって画定され、かつ
前記断面形状が、以下の条件(1)~(3):
10≦A1≦30 ・・・(1)
A1+A2≦30 ・・・(2)
1.00≦B1/A1≦3.00 ・・・(3)
A1:交点O1から接続点P1までの長さ(mm)
A2:交点O2から接続点P2までの長さ(mm)
B1:交点O1から接続点P3までの長さ(mm)
交点O1:前記短辺の延長線と前記自由側長辺の延長線との交点
交点O2:前記短辺の延長線と前記固定側長辺の延長線との交点
接続点P1:前記自由側コーナー部と前記自由側長辺との接続点
接続点P2:前記固定側コーナー部と前記固定側長辺との接続点
接続点P3:前記自由側コーナー部と前記短辺との接続点
を満たす、
連続鋳造鋳片。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は、連続鋳造用鋳型、鋳片の連続鋳造方法、及び、連続鋳造鋳片を開示する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、鉄鋼材料の機械特性向上のため、Al、Nb、Ti及びB等の合金元素を含有した合金鋼が多く製造されている。一方で、これら合金元素の添加に伴い、連続鋳造において製造された鋳片の表層に横ひび割れという欠陥が生じ、操業上および製品の品質上の問題となっている。
【0003】
横ひび割れは、鋳片表層の旧オーステナイト粒界に沿って発生することが知られている。例えば、AlNやNbC等の析出により脆化したオーステナイト粒界や、旧オーステナイト粒界に沿って生成するフィルム状フェライトに、矯正応力が集中することで、横ひび割れが発生する。矯正応力は湾曲型又は垂直曲げ型の連続鋳造機中の矯正点において付与される。横ひび割れは、特に、オーステナイトからフェライトへの相変態領域近傍の温度域において発生し易い。したがって、通常は、矯正点における鋳片表層の温度が脆化温度域(延性が低下する温度域)とならないように連続鋳造条件を制御することで、横ひび割れの発生を抑制することが行われている。
【0004】
一方、一般的な矩形の鋳片を連続鋳造する場合、鋳片の角部(コーナー部)周辺が長辺面及び短辺面の両方向から冷却される。そのため、鋳片のコーナー部の表面温度は、鋳片の他の部分の表面温度に比べて低くなり、不可避的に上記の脆化温度域で曲げ・矯正され得る。すなわち、矩形の鋳片を連続鋳造する場合、鋳片のコーナー割れが発生し易い。このような問題に対し、例えば特許文献1~5には、鋳片のコーナー部を面取りしつつ鋳片を鋳造する技術が開示されている。鋳片のコーナー部を面取りすることで、コーナー部の極端な温度低下が抑制され、矯正時にコーナー部の温度が脆化温度よりも高温となるように制御され易くなり、コーナー割れを抑制できるものと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-065814号公報
特許第7284394号公報
特許第6085571号公報
特許第5933751号公報
特許第2973834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術においては、連続鋳造時の鋳片のコーナー割れの抑制と初期凝固の安定性とを両立させることに関して、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、上記課題を解決するための手段の一つとして、以下の複数の態様を開示する。
<態様1>
連続鋳造用鋳型であって、
鋳造方向と直交する断面における前記連続鋳造用鋳型の開口形状が、
一対の短辺、
自由側長辺、
固定側長辺、
前記短辺と前記自由側長辺とを接続する自由側コーナー部、及び
前記短辺と前記固定側長辺とを接続する固定側コーナー部、
によって画定され、かつ
前記開口形状が、以下の条件(1)~(3):
10≦A1≦30 ・・・(1)
A1+A2≦30 ・・・(2)
1.00≦B1/A1≦3.00 ・・・(3)
A1:交点O1から接続点P1までの長さ(mm)
A2:交点O2から接続点P2までの長さ(mm)
B1:交点O1から接続点P3までの長さ(mm)
交点O1:前記短辺の延長線と前記自由側長辺の延長線との交点
交点O2:前記短辺の延長線と前記固定側長辺の延長線との交点
接続点P1:前記自由側コーナー部と前記自由側長辺との接続点
接続点P2:前記固定側コーナー部と前記固定側長辺との接続点
接続点P3:前記自由側コーナー部と前記短辺との接続点
を満たす、
連続鋳造用鋳型。
<態様2>
態様1の連続鋳造用鋳型であって、
前記開口形状が、以下の条件(4)又は(5):
A2=B2=0 ・・・(4)
1.00≦B2/A2≦3.00 ・・・(5)
B2:交点O2から接続点P4までの長さ(mm)
接続点P4:前記固定側コーナー部と前記短辺との接続点
を満たす、
連続鋳造用鋳型。
<態様3>
鋳片の連続鋳造方法であって、
浸漬ノズルから鋳型へと溶鋼を供給すること、
前記鋳型の下端から前記鋳片を連続的に引き抜くこと、及び
前記鋳型から引き抜かれた前記鋳片を矯正すること、を含み、
前記鋳型が、態様1又は2の連続鋳造用鋳型である、
鋳片の連続鋳造方法。
<態様4>
連続鋳造鋳片であって、
前記連続鋳造鋳片の鋳造方向と直交する断面形状が、
一対の短辺、
自由側長辺、
固定側長辺、
前記短辺と前記自由側長辺とを接続する自由側コーナー部、及び
前記短辺と前記固定側長辺とを接続する固定側コーナー部、
によって画定され、かつ
前記断面形状が、以下の条件(1)~(3):
【発明の効果】
【0008】
本開示の連続鋳造用鋳型を用いて鋳片の連続鋳造を行った場合、鋳片のコーナー割れの抑制と初期凝固の安定性とが両立され易い。
【図面の簡単な説明】
【0009】
連続鋳造用鋳型について、鋳造方向と直交する断面の形状の一例を概略的に示している。
連続鋳造用鋳型について、鋳造方向と直交する断面における開口形状の一例を概略的に示している。
開口形状のうちコーナー部の形状の一例を概略的に示している。
開口形状のうちコーナー部の形状の一例を概略的に示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の連続鋳造用鋳型及び鋳片の連続鋳造方法の一実施形態について説明する。ただし、本開示の連続鋳造用鋳型及び鋳片の連続鋳造方法は以下の実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本製鉄株式会社
鋼線
10日前
日本製鉄株式会社
鋼材
1か月前
日本製鉄株式会社
線材
10日前
日本製鉄株式会社
床構造
17日前
日本製鉄株式会社
評価方法
18日前
日本製鉄株式会社
鉄道車輪
1か月前
日本製鉄株式会社
鉄道車輪
1か月前
日本製鉄株式会社
溶接継手
24日前
日本製鉄株式会社
脱りん方法
1か月前
日本製鉄株式会社
クランク軸
1か月前
日本製鉄株式会社
軸受用鋼管
25日前
日本製鉄株式会社
冷却構造体
1か月前
日本製鉄株式会社
冷却構造体
1か月前
日本製鉄株式会社
直流電気炉
5日前
日本製鉄株式会社
直流電気炉
5日前
日本製鉄株式会社
金属溶解方法
1か月前
日本製鉄株式会社
鋼の製造方法
12日前
日本製鉄株式会社
金属溶解方法
5日前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
3日前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
1か月前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
27日前
日本製鉄株式会社
溶鉄の精錬方法
1か月前
日本製鉄株式会社
直流電気溶解炉
5日前
日本製鉄株式会社
補強H形鋼有孔梁
6日前
日本製鉄株式会社
焼結鉱の製造方法
13日前
日本製鉄株式会社
焼結鉱の製造方法
13日前
日本製鉄株式会社
粒度分布測定方法
1か月前
日本製鉄株式会社
焼結鉱の製造方法
1か月前
日本製鉄株式会社
メタンの製造方法
1か月前
日本製鉄株式会社
溶銑の脱りん方法
10日前
日本製鉄株式会社
棒製品の製造方法
12日前
日本製鉄株式会社
制御装置及び制御方法
6日前
日本製鉄株式会社
ガス漏洩部の補修方法
4日前
日本製鉄株式会社
耐火被覆梁及び床構造
1か月前
日本製鉄株式会社
肥料及び肥料の製造方法
17日前
日本製鉄株式会社
溶鋼の製造方法及びアーク炉
1か月前
続きを見る
他の特許を見る