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公開番号2025096106
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2024064413
出願日2024-04-12
発明の名称吸着装置
出願人株式会社ザイテック
代理人
主分類B25J 15/06 20060101AFI20250619BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】
気体の噴出によって発生する負圧を利用してワークを吸着する吸着装置において、吸着装置に供給するエアの圧力、消費量が同等の場合に吸着力を向上させる。
また、吸着装置に供給するエア消費量を減少させることなく、吸着装置の吸着時における騒音を低下させる。
【解決手段】
気体の噴出によって発生する負圧を利用してワークを吸着する吸着装置の外周底面に面一に外周底面を拡張する部材を装着することによって、吸着面を拡張して吸着力を向上させる。
また、拡張した吸着面における吸着力を、気体の流れの方向に徐々に低下させて大気に拡散させ、ワークの振動による騒音を低下させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
気体の噴出によって発生する負圧を利用してワークを吸着する吸着装置において、
該吸着装置の底面外端を外側に拡張するための底面外端拡張部材を備えることを特徴とする吸着装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吸着装置において、
前記吸着装置の底面外端と前記吸着装置の底面外端を外側に拡張するための底面外端拡張部材との間に隙間を有することを特徴とする吸着装置。
【請求項3】
請求項1に記載の吸着装置において、
前記吸着装置の底面と前記吸着装置の底面外端を外側に拡張するための底面外端拡張部材の底面とに段差を有することを特徴とする吸着装置。
【請求項4】
請求項1に記載の吸着装置において、
前記吸着装置の底面外端と前記吸着装置の底面外端を外側に拡張するための底面外端拡張部材との間に隙間を有し、
前記吸着装置の底面と前記吸着装置の底面外端を外側に拡張するための底面外端拡張部材の底面とに段差を有することを特徴とする吸着装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、負圧を利用してワークを吸着、保持、搬送する吸着装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、負圧を利用してワークを吸着、保持、搬送する吸着装置の例として、例えばSMC株式会社発行「WEBカタログ 真空用機器 特殊パッド ベルヌーイグリッパ ZNC カタログPDF」に示された吸着装置があった。同カタログの11頁によれば、図16に示すように、吸着装置本体1にはプラグAからエアが供給され、ディフレクタ7の放射状に設置されたノズルBからエアが噴出されて底面外端8に沿って外部大気圧に拡散される。吸着中心部Cで大きな負圧が発生されて底面6の方向にワークを吸着する。吸着中心部Cで主な負圧が発生することは、同カタログの2頁の基本形の動作概念図に示されてる通りである。
【0003】
また、同カタログによれば、対象となるワークの種類や形状に応じて、幾つか用意されたサイズの吸着装置を単数、あるいは複数の組合せで選定することが記載されている。更に、吸着装置のサイズを大きくすることによって、吸着装置に供給するエアの圧力が同じ場合、吸着力を増加させることができることが表やグラフを用いて説明されている。
【0004】
ワークの形状に応じて吸着装置のサイズを選択できる融通性と、更に吸着力を向上するために吸着装置のサイズを大きくできる選択性を有するものであるが、吸着装置本体1のサイズが変わっても底面外端8の幅は、ノズルBから噴出されたエアの流れを形成する目的と本体強度を維持する目的を達成できる程度で殆ど同じ値であり、吸着部中心となるディフレクタ7の大きさが変わっている。その理由は、図16に示すように、吸着部中心はディフレクタ7の部分であると考えられているためである。
【0005】
従来より、負圧を利用してワークを吸着、保持、搬送する吸着装置の別の例として、例えばシュマルツ株式会社ホームページ「自動搬送用真空機器 真空部品 スペシャルグリッパー 非接触パッド」に示された吸着装置があった。同ウェブサイトによれば、ここに掲載された従来の吸着装置も、図16に示すように、吸着装置本体1にはプラグAからエアが供給され、ディフレクタ7の放射状に設置されたノズルBからエアが噴出されて底面外端8に沿って外部大気圧に拡散される。吸着中心部Cで大きな負圧が発生されて底面6の方向にワークを吸着する構造も同じである。
【0006】
同ウェブサイトによれば、対象となるワークの種類や形状に応じて、幾つか用意されたサイズの吸着装置を単数、あるいは複数の組合せで選定することが記載されている。更に、吸着装置のサイズを大きくすることによって、吸着装置に供給するエアの圧力が同じ場合、吸着力を増加させることができることが表やグラフを用いて説明されている。また、対象となるワークによっては、薄型の吸着装置も用意されている。
【0007】
ワークの形状に応じて吸着装置のサイズを選択できる融通性と、更に吸着力を向上するために吸着装置のサイズを大きくできる選択性を有するものであるが、吸着装置本体1のサイズが変わっても底面外端8の幅は、ノズルBから噴出されたエアの流れを形成する目的と筐体本体強度を維持する目的を達成できる程度で殆ど同じ値であり、吸着部中心となるディフレクタ7の大きさが変わっている。その理由は、この従来の別の例の吸着装置の場合においても、図16に示すように、吸着部中心はディフレクタ7の部分であると考えられているためである。
【0008】
以上示した従来の吸着装置の場合、主として4つのパラメータが重要となる。吸着装置の吸着力、吸着装置に供給するエアの圧力、吸着装置に供給するエアの消費量、吸着装置の吸着時に発する騒音である。吸着装置のサイズが同じ場合、吸着装置の吸着力を増加させる場合は供給するエアの圧力を増加する方法がある。しかしながら、吸着装置に供給するエアの消費量、及び吸着装置の吸着時に発する騒音は増加する問題があった。
【0009】
吸着装置の吸着力を増加させる別の方法として、同じメーカ内での比較では、吸着装置のサイズを大きくする方法があった。吸着装置のサイズを大きくすることによって、吸着装置に供給するエアの圧力が同じ場合でも吸着装置の吸着力を増加することができる。しかしながら、吸着装置に供給するエアの消費量、及び吸着装置の吸着時に発する騒音は増加する問題があった。
【0010】
負圧を利用してワークを吸着、保持、搬送する吸着装置に部材を装着することによって吸着面を拡張する吸着装置の例として、例えば特開2011-108879号があった。特開2011-108879号の図3に示すように、負圧を利用してワークを吸着、保持、搬送する吸着装置を、凹部を有する保持プレート25の凹部に埋め込むようにして装着し、保持プレート25には、気体案内面14に案内された気体を保持プレート25の前面外周部に向けて噴出する複数の気体噴出孔31a、31bが形成されている。これらの気体噴出孔によって、保持プレートを装着する前の吸着装置の気体の流れから別の気体の流れを再形成し、特に気体噴出孔31aは保持プレートを装着する前の吸着装置の外周部底面の領域にまで外側に広げることによって吸着面を拡張している。
(【0011】以降は省略されています)

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