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公開番号2025093205
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208804
出願日2023-12-11
発明の名称工具、工具セット、部材取外し方法
出願人個人
代理人個人,個人,個人
主分類B25B 27/20 20060101AFI20250616BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】部材の固定部の固定状態を容易に解除して部材を取外すことができる工具を提供する。
【解決手段】本発明の工具は、部材本体部と、前記部材本体部を対象物のボディの表面側において固定する固定部と、を有する部材を前記ボディから取り外す工具であって、一端側の入口開口を通じて前記固定部を挿入可能な通路と、前記入口開口を含む端面と、を備え、前記入口開口は、前記固定部が前記通路に挿入されると前記固定部の高さ方向の途中で前記固定部に接触する少なくとも一対の固定部接触領域を有し、前記端面は、一対の前記固定部接触領域からの押圧により前記固定部を前記孔の径方向の内側に縮ませつつ移動して前記ボディの前記裏面に到達すると前記裏面に接触する裏面接触領域を有し、前記固定部が前記通路に挿入された状態において、一対の前記固定部接触領域は、前記孔の縁に接触して重畳する。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
部材本体部と、
前記部材本体部に繋がり、対象物のボディの孔に挿入時には前記孔からの押圧により変形して前記孔の径方向における変形部分の幅が減少し、前記孔を通過した後は前記孔の径方向の外側に拡がって該変形部分の該幅が増大しつつ前記ボディの裏面で前記ボディに係止して、前記部材本体部を前記ボディの表面側において固定する固定部と、
を有する部材を前記ボディから取り外す工具であって、
一端側の入口開口を通じて前記固定部を挿入可能な通路と、
前記入口開口を含む端面と、
を備え、
前記入口開口は、前記固定部が前記通路に挿入されると前記固定部の高さ方向の途中で前記固定部に接触する少なくとも一対の固定部接触領域を有し、
前記端面は、一対の前記固定部接触領域からの押圧により前記固定部を前記孔の径方向の内側に縮ませつつ移動して前記ボディの前記裏面に到達すると前記裏面に接触する裏面接触領域を有し、
前記固定部が前記通路に挿入された状態において、一対の前記固定部接触領域は、前記孔の縁に接触して重畳するか、又は、前記孔の縁よりも前記孔の径方向の内側に位置することを特徴とする、
工具。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
少なくとも一端が開口する筒状体を有し、
前記通路は、前記筒状体の内周面で構成されることを特徴とする、
請求項1に記載の工具。
【請求項3】
前記裏面接触領域には、前記固定部接触領域が含まれることを特徴とする、
請求項1又は2に記載の工具。
【請求項4】
前記固定部接触領域及び前記裏面接触領域は、前記ボディの前記裏面において前記孔の縁を含む前記孔の周りの環状領域に接触して重畳することを特徴とする、
請求項3に記載の工具。
【請求項5】
前記通路の通路方向に沿った長さが、前記固定部の固定状態における前記ボディの前記裏面を起点として前記固定部の高さ方向に突出する前記固定部の突出部分の長さよりも短いことを特徴とする、
請求項1又は2に記載の工具。
【請求項6】
請求項1に記載の複数の工具により構成される工具セットであって、
複数の前記工具には、前記通路の中心軸に直交する方向に切った断面の内周側形状が異なるものが含まれ、
前記断面の内周側形状には、円、楕円、正方形、長方形、及び角丸長方形のうち、少なくとも2種類が含まれることを特徴とする、
工具セット。
【請求項7】
部材本体部と、
前記部材本体部に繋がり、対象物のボディの孔に挿入時には前記孔からの押圧により変形して前記孔の径方向における変形部分の幅が減少し、前記孔を通過した後は前記孔の径方向の外側に拡がって該変形部分の該幅が増大しつつ前記ボディの裏面で前記ボディに係止して、前記部材本体部を前記ボディの表面側において固定する固定部と、
を有する部材を前記ボディから取り外す部材取外し方法であって、
前記固定部を挿入可能な通路を有する工具の前記通路に前記固定部が挿入された状態になるように前記工具を前記固定部に装着して前記ボディの前記裏面に向かって前記工具を押し込み、前記工具の前記通路を成す面で前記固定部を前記孔の径方向の内側に押圧することにより前記孔を通過可能な大きさに前記固定部の前記変形部分の前記幅を減少させて、前記固定部の固定状態を解除する固定解除工程と、
前記固定部の固定状態が解除された後に前記ボディの表面側から前記部材本体部と共に前記固定部を前記ボディから引き抜いて前記部材を前記ボディから取り外す部材取外し工程と、
を備えることを特徴とする、
部材取外し方法。
【請求項8】
前記工具は、筒状に形成され、
前記通路は、前記工具の内周面で構成されることを特徴とする、
請求項7に記載の部材取外し方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、工具、工具セット及び部材取外し方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ワイヤーハーネスを車体に固定するのに、ワイヤーハーネス取り付け用のクリップが提案されている(例えば、特許文献1参照)。そのクリップは、固定部を有する。固定部は、ベース部の面に設けられており、脚部と、一対の弾性係止爪とを有している。脚部は、直線状に突出している。一対の弾性係止爪は、脚部の先端に設けられている。一対の弾性係止爪は、脚部の根本に向かって徐々に広がるテーパ状である。
【0003】
固定部は、車体に設けられた係止孔に差し込まれる。固定部を係止孔に差し込むと、一対の弾性係止爪は、係止孔の内周面により互いに近づくように弾性変形する。そして、一対の弾性係止爪は、係止孔を通過したとき、互いに離れるように弾性変形して、一対の弾性係止爪が外側に拡がり、一対の弾性係止爪の先端が、係止孔よりも外側に位置するようになる。結果、車体の厚さ方向において、一対の弾性係止爪の先端とベース部の面により車体が挟み込まれた状態になり、ワイヤーハーネス及びクリップは車体に固定された固定状態になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-100514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記クリップでワイヤーハーネスが車体に固定されると、ワイヤーハーネスは車体の表面に位置し、上記クリップの固定部は車体の裏面に位置する。通常、車体の裏面側には十分なスペースが無い場合が多いので、手や工具を車体の裏面側のスペースに入れて、固定部の固定状態を解除することは難しい場合が多い。この場合、ワイヤーハーネスを車体から取外す際、車体とベース部の間にマイナスドライバー、又は先端が折れ曲がってL字を成す専用のL字型工具を車体の表面側のスペースから差し込み、固定部の固定状態を解除することなく、テコの原理により無理やり固定部を引き抜いて、ワイヤーハーネスを車体から取外していた。このため、固定部を引き抜く際、固定部が損傷することが多かった。
【0006】
本発明は、斯かる実情に鑑み、部材の固定部の固定状態を容易に解除して部材を取外すことができる工具、工具セット及び部材取外し方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の工具は、部材本体部と、前記部材本体部に繋がり、対象物のボディの孔に挿入時には前記孔からの押圧により変形して前記孔の径方向における変形部分の幅が減少し、前記孔を通過した後は前記孔の径方向の外側に拡がって該変形部分の該幅が増大しつつ前記ボディの裏面で前記ボディに係止して、前記部材本体部を前記ボディの表面側において固定する固定部と、を有する部材を前記ボディから取り外す工具であって、一端側の入口開口を通じて前記固定部を挿入可能な通路と、前記入口開口を含む端面と、を備え、前記入口開口は、前記固定部が前記通路に挿入されると前記固定部の高さ方向の途中で前記固定部に接触する少なくとも一対の固定部接触領域を有し、前記端面は、一対の前記固定部接触領域からの押圧により前記固定部を前記孔の径方向の内側に縮ませつつ移動して前記ボディの前記裏面に到達すると前記裏面に接触する裏面接触領域を有し、前記固定部が前記通路に挿入された状態において、一対の前記固定部接触領域は、前記孔の縁に接触して重畳するか、又は、前記孔の縁よりも前記孔の径方向の内側に位置することを特徴とする。
【0008】
本発明の工具において、少なくとも一端が開口する筒状体を有し、前記通路は、前記筒状体の内周面で構成されることを特徴とする。
【0009】
本発明の工具において、前記裏面接触領域には、前記固定部接触領域が含まれることを特徴とする。
【0010】
本発明の工具において、前記固定部接触領域及び前記裏面接触領域は、前記ボディの前記裏面において前記孔の縁を含む前記孔の周りの環状領域に接触して重畳することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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