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公開番号
2025098336
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023214395
出願日
2023-12-20
発明の名称
植物再分化促進用組成物
出願人
キリンホールディングス株式会社
,
国立大学法人東海国立大学機構
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
A01H
4/00 20060101AFI20250625BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】植物切片やカルスからの再分化を促進する化合物の提供。
【解決手段】下記式の化合物、またはその薬学上許容される塩またはその溶媒和物からなる群から選択される1以上を有効成分として含む、植物の再分化促進用組成物:
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025098336000022.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">47</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">81</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式中、R
1
~R
11
は、同一または異なっていてもよく、独立にHまたは炭素数1または2のアルキル基を表す。]
前記植物は、双子葉植物であってよく、アサ科またはアブラナ科であってよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(I)、(II)もしくは(III)の化合物、またはその薬学上許容される塩もしくはその溶媒和物からなる群から選択される1以上を有効成分として含む、植物の再分化促進用組成物:
TIFF
2025098336000019.tif
47
81
式(I)
[式I中、R
1
~R
11
は、同一または異なっていてもよく、独立にHまたは炭素数1または2のアルキル基を表す。]
TIFF
2025098336000020.tif
65
81
式(II)
[式II中、R
12
~R
15
およびR
18
~R
26
は、同一または異なっていてもよく、独立にHまたは炭素数1または2のアルキル基を表し、R
16
、R
17
、R
27
およびR
28
は、同一または異なっていてもよく、独立にHまたは炭素数1~3のアルキル基を表す。]
TIFF
2025098336000021.tif
37
81
式(III)
[式III中、R
29
~R
39
は、同一または異なっていてもよく、独立にHまたは炭素数1または2のアルキル基を表す。]。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
式(I)、(II)もしくは(III)の化合物またはその薬学上許容される塩もしくはその溶媒和物からなる群から選択される1以上を有効成分として含む、植物の再分化促進用組成物であって、
式I中、R
1
~R
11
がHであり、
式II中、R
12
~R
15
およびR
18
~R
26
がHであり、R
16
、R
17
、R
27
およびR
28
が炭素数1のアルキル基であり、
式III中、R
29
~R
39
が、Hである、
請求項1に記載の植物の再分化促進用組成物。
【請求項3】
植物が、双子葉植物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
植物が、アサ科またはアブラナ科である、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
請求項1または2に記載の化合物またはその薬学上許容される塩もしくはその溶媒和物からなる群から選択される1以上を、植物切片またはカルスに適用することを含む、植物の再分化を促進する方法。
【請求項6】
植物切片またはカルスに請求項1または2に記載の植物の再分化促進用組成物を適用し、シュート、根、不定胚を再分化させ、
シュート、根、不定胚から植物体を再生させる、ことを含む
再生植物体の生産方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物、特に植物切片やカルスからの植物の再分化を促進する技術に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
植物に有用形質を付与する手法の一つとして、遺伝子組換えによる形質転換体の作出がある。この方法では有用遺伝子をアグロバクテリウムなどの細菌を用いて植物のゲノムDNAに挿入する。アグロバクテリウムの感染対象には茎や葉など適当な植物片や未分化な細胞塊であるカルスが対象サンプルとなり、これらの植物片やカルスから遺伝子導入がされた植物を再生させる。特にカルスから茎葉(以下、シュート)を含む植物体を形成させる過程を再分化といい、イネやタバコ、トマトなどで形質転換体を作出する際はこの再分化のステップを経ることがほとんどである。近年ではゲノム編集技術の誕生もあり様々な植物の形質転換体の作出が試みられているが、ほとんどの植物は再分化効率が非常に低く、遺伝子組換えをする上での障壁となっている。
【0003】
植物の再分化においては植物ホルモンのオーキシンとサイトカイニンが重要な役割を果たし、適当な濃度でカルスを処理することでカルスからのシュート形成が誘導される(非特許文献1)。例えばモデル植物のシロイヌナズナにおいては、オーキシンと比較して高濃度のサイトカイニンを含む培地でカルスを処理することでシュート形成が促進される(非特許文献2)。オーキシンおよびサイトカイニンには天然由来する種類や人工合成された種類が存在し、再分化を促進するためにそれらの種類も考慮した濃度比の検討が成されている。再分化効率を上げるための試みとしては、オーキシンとサイトカイニンの処理濃度の検討以外にも、特定の遺伝子を過剰発現または欠損させることで、シロイヌナズナのカルス形成およびシュート形成を促進できることも報告されている(特許文献1、特許文献2)。しかし、後者の方法では対象とする植物ごとに特定の遺伝子を過剰発現または欠損する個体を作出する必要があるため、利便性および汎用性の観点からは植物ホルモン処理には劣るのが現状である。また、放射線の一種であるガンマ線を照射することで再分化効率は上昇するが(特許文献3)、ゲノムDNAに生じたエラーにより本来の形質が変化してしまう可能性があるため、使用することは困難と考えられる。なお、ハーブ系植物については、ラベンダーなど特定の植物について、光照射、サイトカイニン共存下にて培養しカルス化、再分化、苗生産を促す方法が開示されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-159079号公報
特開2019-024373号公報
特開2021-007321号公報
特開平03-139223号公報
【非特許文献】
【0005】
Ikeuchi et al, Annu Rev Plant Biol. 2019 Apr 29 Volume 70 Pages 377-406.
Iwase et al, Plant Cell. 2017 Jan; Volume 29 Issue 1 Pages 54-69.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、植物切片やカルスからの再分化を促進する化合物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、植物切片やカルスから植物の再分化を促進するための方法について鋭意検討を行った。その結果、植物切片やカルスに、以下の式(I)、(II)および(III)のいずれかで表される化合物、より好ましくは化合物A、化合物Bまたは化合物Cを適用することにより植物切片やカルスからの植物への再分化が促進されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
TIFF
2025098336000001.tif
47
104
式(I)
[式I中、R
1
~R
11
は、独立にH、CH
3
またはC
2
H
5
である。]
【0009】
TIFF
2025098336000002.tif
65
104
式(II)
[式II中、R
12
~R
15
およびR
18
~R
26
は、独立にH、CH
3
またはC
2
H
5
であり、R
16
、R
17
、R
27
およびR
28
は、独立にH、CH
3
、C
2
H
5
またはC
3
H
7
である。]
【0010】
TIFF
2025098336000003.tif
37
92
式(III)
[式III中、R
29
~R
39
は、独立にH、CH
3
またはC
2
H
5
である。]
(【0011】以降は省略されています)
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