TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025100132
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023217273
出願日2023-12-22
発明の名称気泡発生装置
出願人株式会社Tornada
代理人個人
主分類B01F 23/23 20220101AFI20250626BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】従来よりも多くの気泡を発生させることができる気泡発生装置を提供する。
【解決手段】液体が旋回しながら流れる旋回流路10が形成された筒状体2を備える気泡発生装置1であって、旋回流路10は、液体の通流方向に対し垂直な垂直面に沿って括れた括れ部11と、液体の通流方向から見て括れ部11を挟むように対向配置される一対の対向面部12とを有し、当該旋回流路10を前記垂直面に沿って切断した流路断面が、液体の通流方向に進むに従って、前記垂直面に沿って回転するような形状に形成されており、旋回流路10の出口側における流路断面の面積(S1)が、旋回流路10の入口側における流路断面の面積(S2)よりも大きく設定される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液体が旋回しながら流れる旋回流路が形成された筒状体を備える気泡発生装置であって、
前記旋回流路は、
前記液体の通流方向に対し垂直な垂直面に沿って括れた括れ部と、
前記液体の通流方向から見て前記括れ部を挟むように対向配置される一対の対向面部と、
を有し、
当該旋回流路を前記垂直面に沿って切断した流路断面が、前記液体の通流方向に進むに従って、前記垂直面に沿って回転するような形状に形成されており、
前記旋回流路の出口側における前記流路断面の面積(S1)が、前記旋回流路の入口側における前記流路断面の面積(S2)よりも大きく設定される気泡発生装置。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記旋回流路は、前記液体の通流方向に進むに従って、前記一対の対向面部の距離が大きくなるとともに、前記流路断面の面積が大きくなるように形成されている請求項1に記載の気泡発生装置。
【請求項3】
前記面積(S1)と前記面積(S2)との面積比(S1/S2)は、1.1~1.5である請求項1又は2に記載の気泡発生装置。
【請求項4】
前記筒状体における前記旋回流路の出口側の開口縁に、前記液体の通流方向に向かって前記筒状体の径方向外側に傾斜する傾斜部が形成されている請求項1又は2に記載の気泡発生装置。
【請求項5】
前記液体の通流方向に対し前記傾斜部がなす角度は、20~70°である請求項4に記載の気泡発生装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体が旋回しながら流れる旋回流路が形成された筒状体を備える気泡発生装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、直径100μm以下のいわゆるファインバブルと称される微細な気泡を液中に発生させる装置として、気泡発生装置が知られている(特許文献1を参照)。
【0003】
特許文献1に記載の気泡発生装置は、液体が旋回しながら流れる貫通孔を備え、液体が旋回する際の遠心力を利用して減圧することにより、気泡を発生させるように構成されている。この装置において、貫通孔の出口側における流路断面の面積は、貫通孔の入口側における流路断面の面積よりも小さく設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-58038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された装置においては、貫通孔を流れる液体が貫通孔から放出されると、既に放出された液体に衝突することによって、貫通孔の出口近傍の液体が加圧されて圧力が上昇する。また、この装置では、貫通孔の出口側における流路断面の面積が、貫通孔の入口側における流路断面の面積よりも小さく設定されているため、貫通孔を流れる液体が加速されて放出される。加速された液体が貫通孔から放出されると、既に放出された液体に衝突することによる圧力上昇を抑えることができず、この圧力上昇に比例して貫通孔での減圧作用が低下し、気泡の発生が抑えられてしまう。従って、より多くの気泡を発生させるという点で改善の余地があった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、従来よりも多くの気泡を発生させることができる気泡発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明に係る気泡発生装置の特徴構成は、
液体が旋回しながら流れる旋回流路が形成された筒状体を備える気泡発生装置であって、
前記旋回流路は、
前記液体の通流方向に対し垂直な垂直面に沿って括れた括れ部と、
前記液体の通流方向から見て前記括れ部を挟むように対向配置される一対の対向面部と、
を有し、
当該旋回流路を前記垂直面に沿って切断した流路断面が、前記液体の通流方向に進むに従って、前記垂直面に沿って回転するような形状に形成されており、
前記旋回流路の出口側における前記流路断面の面積(S1)が、前記旋回流路の入口側における前記流路断面の面積(S2)よりも大きく設定されることにある。
【0008】
本構成の気泡発生装置において、旋回流路を旋回しながら流れる液体には、遠心力が作用し、括れ部を流れる液体と、一対の対向面部の付近を流れる液体との間に圧力差が生じる。その結果、括れ部を流れる液体が減圧され、括れ部を流れる液体中に気泡が発生する。本構成の気泡発生装置によれば、旋回流路の出口側における流路断面の面積(S1)が、旋回流路の入口側における流路断面の面積(S2)よりも大きく設定される。これにより、旋回流路を流れる液体が減速されて放出される。このように、減速された液体は、旋回流路から放出されて既に放出された気泡を含む液体に衝突したとしても、その衝突エネルギーは小さいため、既に放出された気泡を含む液体の圧力上昇を抑えることができ、旋回流路での減圧作用の低下が抑えられることとあわせて、従来(特許文献1)よりも多くの気泡を発生させることができる。
【0009】
本発明に係る気泡発生装置において、
前記旋回流路は、前記液体の通流方向に進むに従って、前記一対の対向面部の距離が大きくなるとともに、前記流路断面の面積が大きくなるように形成されていることが好ましい。
【0010】
本構成の気泡発生装置によれば、液体の通流方向に進むに従って、一対の対向面部の距離が大きくなるので、液体の通流方向に進むに従って、旋回流路を流れる液体の旋回半径が増大する。この旋回半径の増大は、液体の旋回速さの低下を伴うが、液体に作用する遠心力はその旋回半径の増大により補われる。また、旋回流路の流路断面の面積は、液体の通流方向に進むに従って大きくなるため、液体に作用する遠心力が強化される。さらに、旋回流路を流れる液体は、上記のような旋回半径の増大と流路断面の面積増大との相互作用により、液体の通流方向に進むに従って旋回流れが乱れる乱流状態となり、攪拌作用が増大する。こうして、液体に作用する遠心力が強化されるとともに、攪拌作用が増大されることにより、より多くの気泡を効率よく発生させることができるとともに、発生した気泡を液体中に効率よく拡散させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東ソー株式会社
捕捉剤
17日前
プライミクス株式会社
攪拌装置
24日前
株式会社フクハラ
CO2分離方法
24日前
株式会社近畿理研
吸引・収集装置
2日前
東ソー株式会社
カルボニル化合物の捕捉剤
25日前
日本バイリーン株式会社
円筒型フィルター
2日前
株式会社Tornada
気泡発生装置
1日前
東ソー株式会社
二酸化炭素分離用アミン組成物
24日前
個人
循環槽用フィルタ及び浄化システム
3日前
ユニチカ株式会社
フィルター材の製造方法
10日前
株式会社神戸製鋼所
混練機
25日前
株式会社トクヤマ
有機スズ化合物を低減する方法
11日前
トヨタ自動車株式会社
混合ガスの均一化方法
1日前
清水建設株式会社
集塵ユニット
1か月前
東レ株式会社
除害装置、除害方法及び半導体製造方法
3日前
日本特殊陶業株式会社
セラミック多孔体
29日前
株式会社放電精密加工研究所
混合溶融装置
8日前
三菱重工業株式会社
粒子回収設備
1か月前
東レ株式会社
親水性多孔質フィルムおよび、その製造方法
9日前
花王株式会社
分散液の製造方法
23日前
株式会社神戸製鋼所
混練機の軸受構造
25日前
阪和化工機株式会社
撹拌翼及び撹拌構造体
29日前
リンナイ株式会社
混合装置
9日前
住友重機械エンバイロメント株式会社
沈殿装置
15日前
オルガノ株式会社
液体処理ユニットとその運転方法
8日前
栗田工業株式会社
油分含有廃液からの油分回収方法
1か月前
アクアインテック株式会社
固液分離システム
1日前
いすゞ自動車株式会社
吸収装置
18日前
豊田合成株式会社
流体殺菌装置
1か月前
三井化学株式会社
マイクロカプセル
24日前
大坪環境エンジニアリング株式会社
二酸化炭素吸着分離装置
2日前
豊田合成株式会社
流体殺菌装置
1か月前
住友重機械プロセス機器株式会社
撹拌装置、撹拌方法
18日前
ウシオ電機株式会社
光照射装置
15日前
株式会社大気社
二酸化炭素回収装置
18日前
トヨタ自動車株式会社
酸素貯蔵材料
1か月前
続きを見る