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公開番号
2025095377
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211331
出願日
2023-12-14
発明の名称
洗浄剤組成物
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
C11D
3/10 20060101AFI20250619BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】高い保存安定性が得られ、かつ高い発泡性を有するために使用感の良好な洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】炭酸塩、有機酸、界面活性剤及び吸湿剤を含有する洗浄剤組成物であって、前記組成物中の前記界面活性剤の含有量が5質量%超であり、且つ前記吸湿剤の含有量が5質量%超である、洗浄剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
炭酸塩、有機酸、界面活性剤及び吸湿剤を含有する洗浄剤組成物であって、
前記組成物中の前記界面活性剤の含有量が5質量%超であり、且つ前記吸湿剤の含有量が5質量%超である、洗浄剤組成物。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記組成物中の前記界面活性剤の含有量が6質量%以上である、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】
前記組成物中の前記吸湿剤の含有量が6質量%以上である、請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
【請求項4】
前記組成物中の前記吸湿剤の含有量に対する前記組成物中の前記界面活性剤の含有量の質量比(界面活性剤/吸湿剤)が0.5以上5.0以下である、請求項1~3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【請求項5】
前記有機酸が、クエン酸、酒石酸、コハク酸、及びアスコルビン酸からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1~4のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【請求項6】
前記炭酸塩が、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムからなる群から選ばれる1種以上である、請求項1~5のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【請求項7】
前記吸湿剤が、酸化マグネシウムである、請求項1~6のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
炭酸塩と有機酸の混合物は少量の水を加えることで炭酸ガスを発生する。この性質を利用し、炭酸ガスの微細な泡を発生させる化粧品の技術が報告されている(特許文献1)。しかしながら、炭酸塩と有機酸との混合物は、微量でも水が存在すると保存中に炭酸ガスを発生し、また反応により副生成物として水が発生するため連鎖的に反応が起こり、その結果包材が膨れてしまったり、使用時に発泡性が低下するという課題がある。
【0003】
この課題に対して、保存安定性を向上させる技術が報告されている。例えば、特許文献2には、ポリエチレングリコール及びポリビニルピロリドンを含有することで保存安定性を向上させたブリケット製剤が開示されている。
また、特許文献3には、次の成分(A)~(C):(A)粒子径が180μm以上の粒子が50%以上である炭酸アルカリ金属塩25~55質量%、(B)粒子径が180μm以上の粒子が50%以上である有機酸40~70質量%、及び(C)難水溶性金属酸化物0.01~10質量%を含有することで保存安定性を良好なものとした浴用剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平1-290615号公報
特開2018-76263号公報
特開2009-155213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、浴用剤と洗浄剤では技術分野も求められる機能・効果も異なり、これらの技術を洗浄剤に適用すると、例えば、ポリエチレングリコール等の常温で固体の高分子化合物を使用すると、保存安定性は高まるが洗浄剤の即時溶解性が低下することにより使用時の手触りが悪化したり、泡立ちが遅れること、また難水溶性金属酸化物を洗浄剤に配合すると洗浄剤の発泡性が悪化することから、洗浄剤としての洗浄性及び使用感が損なわれることが判明した。
従って、本発明は、高い保存安定性が得られ、かつ洗浄剤としての洗浄性を確保できる良好な洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明者らは、炭酸塩と有機酸と界面活性剤により発泡する洗浄剤の技術について種々検討した結果、吸湿剤と界面活性剤を特定量以上含有することで、即時溶解性を低下させることなく洗浄剤組成物の保存安定性を担保でき、かつ良好な発泡性を担保できることを見出した。
すなわち本発明は、
炭酸塩、有機酸、界面活性剤及び吸湿剤を含有する洗浄剤組成物であって、
前記組成物中の前記界面活性剤の含有量が5質量%超であり、且つ前記吸湿剤の含有量が5質量%超である、洗浄剤組成物に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の洗浄剤組成物を用いれば、高い保存安定性を有し、発泡性が良好な洗浄剤が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[洗浄剤組成物]
本発明の洗浄剤組成物は、炭酸塩、有機酸、界面活性剤及び吸湿剤を含有する洗浄剤組成物であって、組成物中の界面活性剤の含有量が5質量%超であり、且つ吸湿剤の含有量が5質量%超である、固体の洗浄剤組成物である。
本発明の洗浄剤組成物は上記構成とすることにより、高い保存安定性を有し、洗浄剤組成物に水を加え溶解することで、手のひらでこする等の泡立てる操作を行うことなく、発泡した洗浄剤を得ることができる。
以下、本明細書において、洗浄剤組成物に水を加えることで発泡した洗浄剤を「発泡洗浄剤」ともいう。
【0009】
本発明の洗浄剤組成物が、高い保存安定性を有し、かつ高い発泡性を有する理由については定かではないが、次のように考えられる。
本発明の洗浄剤組成物は特定量より多い吸湿剤を含有することで、空気中に含まれる水分と吸湿剤とが反応することにより、洗浄剤組成物の保存中における炭酸ガスの発生を抑制するために、本発明の洗浄剤組成物は高い保存安定性を有すると考えられる。
一方、本発明者らが種々検討した結果、吸湿剤として用いられる金属酸化物は、水に難溶であるため、炭酸塩、有機酸、界面活性剤、及び金属酸化物を含有する組成物を水に溶かしたとしても、発泡しない、又は発泡したとしても十分な量の泡を生じないことを見出した。
これに対し、本発明の洗浄剤組成物は、特定量より多い吸湿剤を含有するにも関わらず、高い発泡性を有する。これは、本発明の洗浄剤組成物が特定量より多い界面活性剤を有することにより、本発明の洗浄剤組成物を水に溶解した際に、吸湿剤を界面活性剤で分散し、溶液全体の表面張力を下げることができるためと考えられる。
このため、本発明の洗浄剤組成物は高い発泡性を有し使用感が良好な洗浄剤が得られると考えられる。
【0010】
<炭酸塩>
本発明の洗浄剤組成物は、炭酸塩を含有する。炭酸塩は、洗浄剤組成物を水に溶解させた際に、有機酸との作用により炭酸ガスを発生し、これにより優れた洗浄性を発現することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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