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公開番号2025101028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217572
出願日2023-12-25
発明の名称合成皮革用樹脂材料、合成皮革及び合成皮革の製造方法
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人
主分類D06N 3/14 20060101AFI20250630BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】本発明は、合成皮革または人工皮革として用いた際に優れた厚みや隠蔽性を実現することができ、樹脂使用量の削減にも寄与することができる合成皮革または人工皮革用樹脂材料を提供することを課題とする。
【解決手段】レーザー回折/散乱法で測定した体積基準50%平均粒子径(D50)が100μm以下である粉末状セルロース、及びポリウレタン系樹脂を含有する合成皮革または人工皮革用樹脂材料を使用することで上記課題を解決することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
レーザー回折/散乱法で測定した体積基準50%平均粒子径(D50)が100μm以下である粉末状セルロース、及びポリウレタン系樹脂を含有する合成皮革または人工皮革用樹脂材料。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
粉末状セルロースを5~70質量%含有する、請求項1記載の合成皮革または人工皮革用樹脂材料。
【請求項3】
レーザー回折/散乱法で測定した体積基準50%平均粒子径(D50)が100μm以下である粉末状セルロース、及びポリウレタン系樹脂を含有する合成皮革または人工皮革用樹脂材料を基材上に塗工する、合成皮革または人工皮革の製造方法。
【請求項4】
レーザー回折/散乱法で測定した体積基準50%平均粒子径(D50)が100μm以下である粉末状セルロース、ポリオール、及びポリイソシアネートを含有する合成皮革または人工皮革用樹脂材料を基材上に塗工する、合成皮革または人工皮革の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末状セルロース、及びポリウレタン系樹脂を含有する合成皮革または人工皮革用樹脂材料、合成皮革または人工皮革、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
合成皮革や人工皮革は、天然皮革に劣らない風合いおよび耐久性を有するため、ファッション素材およびインテリア素材として多岐にわたり使用されている。合成皮革または人工皮革用材料の一部にはセルロース系材料が用いられる場合があり、例えば、特許文献1には、天然有機物微粉末を配合した合成皮革又は人口皮革を有する熱形成用シートが記載されており、天然有機物として、天然皮革粉、シルク粉及びセルロース粉よりなる群から選択された一種以上のものが記載されている。
さらに、特許文献2には繊維状化合物としてセルロースナノファイバーを含有する合成皮革または人工皮革に用いる組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平09-076403号公報
WO2021/241409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、合成皮革または人工皮革として用いた際に優れた厚みや隠蔽性を実現することができ、樹脂使用量の削減にも寄与する合成皮革用樹脂材料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題と達成すべく鋭意検討した結果、粉末状セルロース、及びポリウレタン系樹脂を含有する合成皮革または人工皮革用樹脂材料が、合成皮革または人工皮革として用いた際に優れた厚みや隠蔽性を実現することができることを見出し、本発明を完成させた。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、合成皮革または人工皮革として用いた際に優れた厚みや隠蔽性を実現することができる樹脂材料及びその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<セルロース原料>
本発明における粉末状セルロースの原料は、通常は天然由来のセルロースであり、パルプが好ましく、木材由来のパルプがより好ましい。木材由来のパルプとしては、針葉樹未漂白クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未漂白クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹漂白溶解クラフトパルプ(NDKP)、広葉樹漂白溶解クラフトパルプ(LDKP)、針葉樹未漂白サルファイトパルプ(NUSP)、針葉樹漂白サルファイトパルプ(NBSP)、広葉樹未漂白サルファイトパルプ(LUSP)、広葉樹漂白サルファイトパルプ(LBSP)などの木材由来パルプ、サーモメカニカルパルプ(TMP)、加圧砕木パルプ(PGW)、リファイナーグラウンドウッドパルプ(RGP)、アルカリ過酸化水素メカニカルパルプ(APMP)、アルカリ過酸化水素サーモメカニカルパルプ(APTMP)等が挙げられる。
【0008】
木材由来のパルプの調製方法としては、例えば、化学パルプ化法(蒸解法)による処理を含む方法が挙げられる。化学パルプ化法(蒸解法)による処理により着色物質であるリグニンが溶解して取り除かれ、酸素脱リグニン処理や漂白処理と併せることで白色度の高いパルプを得ることができる。化学パルプ化法(蒸解法)としては、例えば、サルファイト蒸解法、クラフト蒸解法、ソーダ・キノン蒸解法、オルガノソルブ蒸解法が挙げられる。クラフト蒸解法とは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ薬品と硫化ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなどのイオウを含む薬品を共用し、添加剤として、キノン系蒸解助剤、ポリサルファイドの等の使用が可能である。これらの添加剤はアルカリ薬剤のみで蒸解できる場合には、使用しなくてもよい。
【0009】
パルプの調製方法においては、蒸解で得られたパルプに酸素脱リグニン処理を行うことができる。本発明に使用される酸素脱リグニンは、公知の中濃度法あるいは高濃度法がそのまま適用できる。中濃度法の場合はパルプ濃度が8~15質量%、高濃度法の場合は20~35質量%で行われることが好ましい。酸素脱リグニンにおけるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを使用することができ、酸素ガスとしては、深冷分離法からの酸素、PSA(Pressure Swing Adsorption)からの酸素、VSA(Vacuum Swing Adsorption)からの酸素等が使用できる。酸素脱リグニン処理の反応条件は、特に限定はないが、酸素圧は3~9kg/cm2、より好ましくは4~7kg/cm2、アルカリ添加率は0.5~4質量%、温度は80~140℃、処理時間は20~180分、この他の条件は公知のものが適用できる。なお、本発明において、酸素脱リグニン処理は、複数回行ってもよい。
【0010】
酸素脱リグニン処理が施されたパルプは、例えば、次いで洗浄工程へ送られ、洗浄後、後述されるような漂白処理を行ってもよい。酸素脱リグニン処理を行ったパルプの白色度としては、ISO 2470に基づいて、30%~55%が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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