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公開番号
2025101338
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023218120
出願日
2023-12-25
発明の名称
光源装置および分析システム
出願人
富士電機株式会社
,
学校法人東邦大学
代理人
弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類
H01S
3/10 20060101AFI20250630BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】2系統の光コムを安定的に生成する。
【解決手段】光源装置100は、励起光を出射する励起レーザー10と、励起レーザー10による出射光から第1光コムL1と第2光コムL2とを生成する共振装置30Aと、励起レーザー10と共振装置30Aとの間の経路に設置された光アイソレーター21とを具備する。光アイソレーター21は、励起レーザー21から共振装置30Aに向かう光を透過し、共振装置30Aから励起レーザー10に向かう光を遮断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
励起光を出射する励起レーザーと、
前記励起レーザーによる出射光から第1光コムと第2光コムとを生成する共振装置と、
前記励起レーザーと前記共振装置との間の経路に設置された光アイソレーターとを具備し、
前記光アイソレーターは、
前記励起レーザーから前記共振装置に向かう光を透過し、
前記共振装置から前記励起レーザーに向かう光を遮断する
光源装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記励起レーザーからの出射光を第1経路と第2経路とに分岐する分岐カプラーをさらに具備し、
前記共振装置は、
前記第1経路からの入射光を環状の光導波路において第1方向に循環させることで前記第1光コムを生成し、
前記第2経路からの入射光を前記光導波路において前記第1方向とは反対の第2方向に循環させることで前記第2光コムを生成し、
前記光アイソレーターは、前記励起レーザーと前記分岐カプラーとの間に設置される
請求項1の光源装置。
【請求項3】
前記共振装置は、
前記第1経路からの入射光を前記光導波路に導入する第1入射カプラーと、
前記第2経路からの入射光を前記光導波路に導入する第2入射カプラーと、
前記第1入射カプラーと前記第2入射カプラーとの間に設置された増幅媒体とを含む
請求項2の光源装置。
【請求項4】
前記励起レーザーからの出射光を第1経路と第2経路とに分岐する分岐カプラーをさらに具備し、
前記共振装置は、可飽和吸収体と増幅媒体と部分反射ミラーとを含む第1共振器および第2共振器を備え、
前記第1共振器は、前記第1経路からの入射光のモードロックにより前記第1光コムを生成し、
前記第2共振器は、前記第2経路からの入射光のモードロックにより前記第2光コムを生成し、
前記光アイソレーターは、前記励起レーザーと前記分岐カプラーとの間に設置される
請求項1の光源装置。
【請求項5】
偏波保持性を有する光学部品により構成される
請求項1の光源装置。
【請求項6】
第1光コムと第2光コムとを含む分析光を出射する光源装置と、
試料ガスを透過した前記分析光を検出する第1検出装置と、
前記第1検出装置による検出結果を解析することで、前記試料ガスの濃度を特定する解析装置とを具備し、
前記光源装置は、
励起光を出射する励起レーザーと、
前記励起レーザーによる出射光から第1光コムと第2光コムとを生成する共振装置と、
前記励起レーザーと前記共振装置との間の経路に設置された光アイソレーターとを含み、
前記光アイソレーターは、
前記励起レーザーから前記共振装置に向かう光を透過し、
前記共振装置から前記励起レーザーに向かう光を遮断する
分析システム。
【請求項7】
前記試料ガスを透過しない前記分析光を検出する第2検出装置をさらに具備し、
前記解析装置は、前記第1検出装置による検出結果と前記第2検出装置による検出結果とを解析することで、前記試料ガスの濃度を特定する
請求項6の分析システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えばデュアルコム分光のための技術に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
レーザー光の照射により試料の特性を分析する各種の技術が従来から提案されている。例えば非特許文献1には、デュアルコム分光により広い波長範囲でガスの吸収線を計測する技術が開示されている。デュアルコム分光は、発振周波数が僅かに相違する2系統の光コムを合波し、干渉信号を測定することにより分光する技術である。また、非特許文献2には、励起レーザーから出射したレーザー光を共振器における環状の光導波路により相互に逆方向に循環させることで、2系統の光コムを生成する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Sho Okubo, et. al., "Ultra-broadband dual-comb spectroscopy across 1.0-1.9μm," Applied Physics Express 8, 082402 (2015)
Y Nakajima, et. al., "High-coherence ultra-broadband bidirectional dual-comb fiber laser," Optical Express, 27(2019)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従前のデュアルコム分光においては、励起レーザーから共振器に供給されるレーザー光のうち例えば増幅媒体により吸収されなかった成分が、共振器から励起レーザーに向けて進行する場合がある。励起レーザーから出射するレーザー光と共振器から励起レーザーに向かう光(戻り光)とが干渉すると、共振器に供給されるレーザー光の強度が不安定に変動する。したがって、共振器による2系統の光コムの安定的な生成が阻害される可能性がある。以上の事情を考慮して、本開示のひとつの態様は、2系統の光コムを安定的に生成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本開示のひとつの態様に係る光源装置は、励起光を出射する励起レーザーと、前記励起レーザーによる出射光から第1光コムと第2光コムとを生成する共振装置と、前記励起レーザーと前記共振装置との間の経路に設置された光アイソレーターとを具備し、前記光アイソレーターは、前記励起レーザーから前記共振装置に向かう光を透過し、前記共振装置から前記励起レーザーに向かう光を遮断する。
【0006】
本開示のひとつの態様に係る分析システムは、第1光コムと第2光コムとを含む分析光を出射する光源装置と、試料ガスを透過した前記分析光を検出する第1検出装置と、前記第1検出装置による検出結果を解析することで、前記試料ガスの濃度を特定する解析装置とを具備し、前記光源装置は、励起光を出射する励起レーザーと、前記励起レーザーによる出射光から第1光コムと第2光コムとを生成する共振装置と、前記励起レーザーと前記共振装置との間の経路に設置された光アイソレーターとを含み、前記光アイソレーターは、前記励起レーザーから前記共振装置に向かう光を透過し、前記共振装置から前記励起レーザーに向かう光を遮断する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態における光源装置の構成図である。
第2実施形態における光源装置の構成図である。
第3実施形態における光源装置の構成図である。
第4実施形態における光源装置の構成図である。
第5実施形態における光源装置の構成図である。
第5実施形態における第1共振器の拡大図である。
第6実施形態における光源装置の構成図である。
第7実施形態における分析システムのブロック図である。
試料ガスの分析結果のグラフである。
変形例における光源装置の構成図である。
変形例における光源装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、各図面においては、各要素の寸法および縮尺が実際の製品とは相違する場合がある。また、以下に説明する形態は、本開示を実施する場合に想定される例示的な一形態である。したがって、本開示の範囲は、以下に例示する形態には限定されない。
【0009】
A:第1実施形態
図1は、第1実施形態における光源装置100の構成図である。第1実施形態の光源装置100は、第1光コムL1と第2光コムL2とを含む分析光(すなわちデュアルコム)Xを出射する光源である。第1光コムL1および第2光コムL2の各々は、時間軸上に周期的に配列された複数の光パルスの時系列である。第1光コムL1および第2光コムL2の各光パルスは、周波数軸上に等間隔に配列された複数の成分で構成される。第1光コムL1と第2光コムL2との間では、周波数軸上において相互に隣合う各成分の間隔(繰返し周波数)が僅かに相違する。第1実施形態の光源装置100はデュアルコム分光に利用される。
【0010】
図1に例示される通り、第1実施形態の光源装置100は、励起レーザー10と光アイソレーター21と分岐カプラー22と共振装置30Aと出射光学系40とを具備する。光源装置100を構成する各要素は、光ファイバーFにより相互に接続される。
(【0011】以降は省略されています)
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