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公開番号2025101825
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023218864
出願日2023-12-26
発明の名称生体情報測定システム
出願人TOTO株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G01N 33/497 20060101AFI20250701BHJP(測定;試験)
要約【課題】大便器のボウル内に排出された排便ガスの吸引流量とガスセンサの処理回数を適切な範囲で制御すること。
【解決手段】実施形態に係る生体情報測定システムは、トイレ室に設置された大便器のボウル内に排出される排便ガスを吸引する吸引装置と、前記吸引装置によって、吸引された気体を通過させるガス流路と、前記ガス流路を通過する気体に含まれる所定のガス成分に反応するガスセンサを備えたガス検出装置と、前記吸引装置の吸引流量を制御する制御装置と、を備え、前記ガス検出装置の駆動における設定条件をy、前記吸引装置の吸引流量をx1(L/min)、前記ガス検出装置が検出した電気信号をデジタル信号に変換する際の信号処理回数をx2(Hz)、とし、下記数式の変数α、β、bの各々を0.025≦α≦0.045、-11≦β≦-7、1.5≦b≦3.0とした場合、0≦y≦500を満たす。y=e(α*x1+β*x2+b)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トイレ室に設置された大便器のボウル内に排出される排便ガスを吸引する吸引装置と、
前記吸引装置によって、吸引された気体を通過させるガス流路と、
前記ガス流路を通過する気体に含まれる所定のガス成分に反応するガスセンサを備えたガス検出装置と、
前記吸引装置の吸引流量を制御する制御装置と、
を備え、
前記ガス検出装置の駆動における設定条件をy、
前記吸引装置の吸引流量をx1(L/min)、
前記ガス検出装置が検出した電気信号をデジタル信号に変換する際の信号処理回数をx2(Hz)、
とし、
下記数式1において、変数α、β、bの各々を0.025 ≦ α ≦ 0.045、-11 ≦ β ≦ -7、1.5 ≦ b ≦ 3.0とした場合、
0 ≦ y ≦ 500
を満たす
ことを特徴とする生体情報測定システム。
[数式1]
y = e
(α*x1+β*x2+b)
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記吸引流量を50L/min以上かつ170L/min以下で制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記吸引流量を制御する第一制御モード及び第二制御モードを有し、前記第一制御モードを着座時に実行し、前記第二制御モードを離座後に実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記ガス検出装置のサンプリングレートを0.2Hz以上で制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項5】
前記制御装置は、排便ガスが前記ガス流路に配置された前記ガスセンサを通過する際の流速を0.6m/sec以上かつ14m/sec以下で制御する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の生体情報測定システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、生体情報測定システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、トイレの使用者(以下「利用者」ともいう)が大便を排泄する際に排出される排便ガスをガスセンサにより検知し、利用者の腸内状態等を測定する生体情報測定システムが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-315836号公報
特開2016-145806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術には、改善の余地がある。例えば、ガスセンサが配置されたガス流路への吸引流量が多い場合、例えば急激に濃度が増減すること等によりガスセンサの分解能が追い付かず、正確な測定が行えなくなる可能性が増大する。また、例えば、ガスセンサが検出した電気信号をデジタル信号に変換する際の信号処理回数(サンプリングレート)といったガスセンサの処理回数も測定の精度に影響を及ぼす。そのため、大便器のボウル内に排出された排便ガスの吸引流量とガスセンサの処理回数の両方を適切な範囲で制御することが望まれている。
【0005】
開示の実施形態は、大便器のボウル内に排出された排便ガスの吸引流量とガスセンサの処理回数を適切な範囲で制御することができる生体情報測定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る生体情報測定システムは、トイレ室に設置された大便器のボウル内に排出される排便ガスを吸引する吸引装置と、前記吸引装置によって、吸引された気体を通過させるガス流路と、前記ガス流路を通過する気体に含まれる所定のガス成分に反応するガスセンサを備えたガス検出装置と、前記吸引装置の吸引流量を制御する制御装置と、を備え、前記ガス検出装置の駆動における設定条件をy、前記吸引装置の吸引流量をx1(L/min)、前記ガス検出装置が検出した電気信号をデジタル信号に変換する際の信号処理回数をx2(Hz)、とし、下記数式1において、変数α、β、bの各々を0.025 ≦ α ≦ 0.045、-11 ≦ β ≦ -7、1.5 ≦ b ≦ 3.0とした場合、0 ≦ y ≦ 500を満たすことを特徴とする。
[数式1]
y = e
(α*x1+β*x2+b)
【0007】
実施形態の一態様に係る生体情報測定システムによれば、吸引装置の吸引流量(以下「流量」ともいう)をx1(L(リットル)/min(分))とし、ガス検出装置が検出した電気信号をデジタル信号に変換する際の信号処理回数(サンプリングレート)をx2(Hz)とし、上記数式1において、変数α、β、bの各々を0.025 ≦ α ≦ 0.045、-11 ≦ β ≦ -7、1.5 ≦ b ≦ 3.0とした場合、ガス検出装置の駆動における設定条件yが0 ≦ y ≦ 500を満たすように制御することで、大便器のボウル内に排出された排便ガスの吸引流量とガス検出装置が検出した電気信号をデジタル信号に変換する際の信号処理回数(サンプリングレート)を適切な範囲で制御することができる。このように、生体情報測定システムは、上述した条件を満たすように制御することで、ガス検出装置の駆動における設定条件が基準値を満たすように、排便ガスの流量とガスセンサの処理回数を適切な範囲で制御することができる。
【0008】
発明者らの研究により、排便時に出るオナラ(排便ガス)に含まれる、水素、メタン、二酸化炭素から構成される無臭ガスと、硫化水素、メチルメルカプタンから構成される悪臭ガスの比率の経時変動が、腸内環境の経時変動を間接的に捉えていることが分かってきた。腸内環境は、食事の種類や運動量等の変化に応じて変わることが知られている。従って、その状態を正しく推定するためには、より正確に排便ガスの成分を計測することが重要であり、発明者らはハードウェアの工夫によってそれらを進化させてきた。特許文献2に記載の吸引装置は、排便ガスがボウル外に拡散することを防ぎつつも、より多くの排便ガスをガスセンサに供給することを可能にした。その一方で、吸引流量と測定精度の関係性を考えると、吸引流量が増加するに連れて、急激な濃度変化にガスセンサの分解能が追い付かず、ピーク値が正確に読み取れない等の問題(正確なセンサ信号の取得が困難)がある。
【0009】
そこで、実施形態の一態様に係る生体情報測定システムでは、上述した条件を満たすように制御することで、上記の問題を解決し、正確な測定が行えなくなる可能性の増大を抑制することができる。
【0010】
実施形態の一態様に係る生体情報測定システムにおいて、前記制御装置は、前記吸引流量を50L/min以上かつ170L/min以下で制御することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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